ガイア城城壁付近
ワイヴ補給基地の戦いが終わったその頃、リーナス達は・・・ リーナス「風がさわやか・・・」 城壁付近で日向ぼっこしていた。隣にはGセイバーも同じく。 Gセイバー「うむ・・・束の間の休息・・・だな」 リーナス「はぁ・・・」 Gセイバー「どうした?溜息ついて」 リーナス「いやね・・・私は今でもこんな自分は何者なのかって考えてるのよ」 Gセイバー「・・・」 リーナス「一体私は何者でそして何でファイズ島なんかで眠ってたのか・・・」 Gセイバー「俺にもわからん・・・だがただ一つわかっていることがある」 リーナス「それは?」 Gセイバー「お前さんが古代キルケー文明と関係あるというものだ、数百年前にこの地方を支配していたキルケー王国にな」 リーナス「キルケー王国か・・・どうして滅んでしまったの?」 Gセイバー「ネクティスによると今でもそれについては色々と説があってなぁ・・・天変地異説とか他国の侵略説とか・・・」 リーナス「うんうん」 Gセイバー「詳細はわからないが魔術で繁栄してたって話だぜ」 リーナス「へぇ」 Gセイバー「だが子孫が残ってるのかは不明だ」 リーナス「そうなんだ・・・もしかすると・・・私・・・そのキルケーの子孫だったりして・・・」 Gセイバー「っておいおい・・・直球だな・・・」 リーナス「それでジオンとグレムリーに誘拐されて記憶を消されたとか・・・」 Gセイバー「なるほど・・・それもありえるが・・・」 リーナス「けどキルケーの人間ってどんなのだったんだろ?」 Gセイバー「そりゃあ普通だそうだ」 リーナス「普通って・・・化石とか発掘されて無い?」 Gセイバー「そんな古代の生き物じゃあるまいし・・」 リーナス「けど色々と遺跡とかあるじゃない・・・ハービック村近辺とか」 Gセイバー「うむ・・・」 ハービック村近辺の遺跡、以前そこを狙ってジオンとグレムリー連合軍が村を占領した事があった。その村の解放作戦において遺跡に入った敵の追撃に向かったリーナスはそこでキルケーの遺物である魔力制御兼魔力増強用ユニット「エグザブレス」を入手した。 リーナス「このエグザブレスってのもキルケーのものだと言うけどこれ以外にも遺物っぽいものあるかとネクティスに聞いたけど殆ど無いって」 Gセイバー「ふむ・・・」 リーナス「私がキルケーだからこれが付けられたんだよね、やっぱ私はキルケーの人間だと思う・・・」 Gセイバー「確かにそういえるかもしれんが・・・」 そこにサードが割り込んできた。 サード「何の話ですか?」 Gセイバー「あ、サードか」 リーナス「私の考察」 サード「はい?」 リーナス「記憶喪失な私の素性とキルケーに関する話」 サード「ああ、そういえば貴公は記憶喪失の所をGセイバー兄様に拾われたのでしたね」 リーナス「まあね・・・」 サード「それで貴公は何なんでしょうか?」 リーナス「キルケーと関係あるって事」 サード「古代キルケー王国ですか」 リーナス「うん」 Gセイバー「そういえばお前、色々と旅してきただろ、キルケー関係の遺跡とかに行ったか?」 サード「あ〜・・・行ったには行ったのですが・・・どれも完全な形とはいえないのでしかも立ち入り禁止・・・」 リーナス「あそ・・・残念・・・」 サード「ん?あれは・・・」 サードが見上げた空に伝書ハロがボロボロになりながら飛んできた。 Gセイバー「ハロ?・・・どうしたんだ!?あんなにボロボロになって・・・」 ハロが落ちるかのごとくGセイバーの肩に乗った。 伝書ハロ「た・・・助けてハロ・・・」 リーナス「どうしたの!?」 Gセイバー「一体誰にやられたんだ!?グレムリーか!?」 伝書ハロ「ち・・・違う・・・」 サード「とりあえず城内に運んで手当てしたらどうです?」 Gセイバー「そうだな!」 Gセイバーはなにやら妙な予感がした。
続く
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