ビンソン湾オースター島
月が赤く輝く夜中、オースター島は今や地獄と化していた。脱出したデスシスターガンダムルシフェルによる無差別虐殺によるものだ。島民はもはや誰一人残っていない。 血の海と死体の山と化した村で月を見ながらルシフェルはたたずんでいた。 ルシフェル「美しい・・・まさに私を祝福しているような感じだわ・・・」 彼女は足元の子供の死体に目を向ける。まだ10歳と年端もいかない子供だ。真っ二つにされて上半身だけになっている。 ルシフェル「それに比べて・・・なんて醜いこと・・・」 そう呟いた後周辺にある大量の死体を見つめて、嫌そうな顔をした。 ルシフェル「やはり弱者は醜い・・・死んでも醜い・・・」 突然彼女は月に向かってお祈りを始めた。 ルシフェル「神よ・・・私シスターガンダムルシフェルはこの世にはびこる禍々しい弱者どもを打ち滅ぼして見せます・・・そして・・・強者による美しい真なる平和な世界を築いて見せます・・・」 そしてルシフェルはその場から立ち去る。船着場へ向かう。船は無傷である。 ルシフェル「さてさて・・・これからが大変♪本島へ向かって外道どもを滅ぼさなきゃ♪」 そしてルシフェルはボートに乗って本島へと向かっていった。本島・・・即ちノア地方である。
ビンソン湾
ビンソン湾でとあるマーメイドジムが泳いでいた。哨戒任務と称した散歩だ。そこに船が来た。船はどうやらボートのようだ。 マーメイドジム「変ね・・・こんな夜中にボートなんて・・・ん?」 マーメイドジムはボートの搭乗者を見て驚いた。 マーメイドジム「げ!!・・・」 そう・・・それは数十人もの民間人(このうち7割は子供)を虐殺した凶悪犯ルシフェルであった。 マーメイドジム「な・・・なんで奴が!?」 マーメイドジムも彼女の事は聞いている。なにせ数十人も殺した殺人者だ。 ルシフェル「あら・・・カモ発見」 マーメイドジム「げげ・・・逃げろーー!!」 マーメイドジムは逃げ出す。だがルシフェルは船からジャンプし、飛び立った。 ルシフェル「海上で飛ぶのは面倒なのですが仕方ありませんね」 その直後、マーメイドジムがトライデントランサーで奇襲攻撃をかけた。逃げたと見せかけた攻撃だ。 マーメイドジム「と見せかけて!」 それに対しルシフェルは攻撃を難なくかわしレイピアを取り出した。 ルシフェル「弱きものは死すべき!」 そしてレイピアでマーメイドジムを切断した。 マーメイドジム「ぎゃあっ!!」 マーメイドジムの遺骸は海へ落下、その血が海に流れていく。 ルシフェル「処刑完了・・・」 そしてルシフェルはボートに戻ると、そのまま本島へ向かっていった。
続く
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