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No.237 騎士ガンダム戦記 フェイズ82「シャドーの報告」 投稿者:GX−9900   投稿日:2012年08月31日 (金) 22時21分 [返信]

グレムリー公国ペズン砦

ボスニア荒野のプリムス砦を失った事は、ガイア王国への再侵略が大幅に遅れる事を意味している。そのことで今司令官は怒っていた。
司令官「ふむ・・・なんと言うことだ!・・・この責任は誰が取るべきなんだか・・・」
しかもグレムリー軍の被害はそれだけではない、切り札として雇ったあのサイコギラさえも倒されたと言うのだ。
スカーレットC「う〜〜・・・」
怒鳴られているのは砦から撤退してきたスカーレットキュベレイだ。
司令官「貴様は何をやってたのだ!」
スカーレットC「いや・・・すみません・・・私とて出動しようかと思ったんですけどブグU副司令官が脱出しろっていうから・・・その後あの人死んじゃったけど」
司令官「ふん!殿のつもりか・・・この責任は誰が取るべきものか・・・」
スカーレットC「まぁ・・・戦死なされた騎士ドルメル司令と騎士ブグUの2名の責任ってことで・・・どうです?」
司令官「・・・死人に口無しってことか?」
スカーレットC「ま、そういうことで・・・」
司令官「・・・まあいい!」
スカーレットC「それじゃ」
そしてスカーレットCはそのまま部屋を出る。
スカーレットC「うう・・・すみません!2人とも!・・・」
スカーレットCは半べそかつ小声で亡くなった2人に謝った。その時後ろから声が。
マリオン「スカーレット」
スカーレットC「ひゃ!・・・なんだ・・・マリオンちゃんか・・・死んだ二人が化けて出てきたのかと・・・」
マリオン「騎士ドルメルと騎士ブグUね・・・ご愁傷様・・・」
スカーレットC「プリムス砦をやられちゃ、侵略作戦もかなり遅れるわ・・・」
マリオン「うん・・・司令もかなりご立腹だし・・・度重なる作戦失敗が原因だけど」
スカーレットC「次の作戦はいつでどんなのやら・・・」
マリオン「束の間の・・・休息かな・・・?」

マリオン私室

ここはダークウィッチマリオンの部屋だ。彼女はある調査のために派遣した3匹目の使い魔を待っていた。それが帰還すると言う連絡を受けた。
マリオン「彼・・・今日帰ってくるって言うけど、一体どんな情報を・・・」
そのときだ、部屋の隅で物音がした。
マリオン「うひゃっ!!・・・だ・・・誰!?」
?「嫌だなぁ・・・私ですよ、ご主人」
それは黒い影であった。影はマリオンのほうへ向かうとモンスターへと実体化した。
マリオン「お・・・お帰り・・・シャドークゥエル」
シャドークゥエル「ただいま」
シャドークゥエル、死者の魂が影に憑依して誕生したモンスターで、実体化する事も出来るが影になることも出来、偵察や情報収集、果ては暗殺、破壊活動などもこなすエージェントモンスターだ。
マリオンの3匹目の使い魔こそ、このシャドークゥエルだ。
シャドー「色々と大変そうですねぇ、プリムス砦が落ちるとは・・・これで我が軍のガイア侵略もかなり遅れますね」
マリオン「ええ・・・ところでこんな時に帰還なんてまさか有力な情報を入手したの?!」
シャドー「まぁね・・・司令に関することです・・・断片的ですけど」
マリオン「断片・・・」
シャドー「どうやら司令官は古代キルケーに関することを調べていたようです」
マリオン「なんですって?」
シャドー「実はあの人の私室に忍び込んだ際に色々とキルケーに関する本やら資料が置いてあったんです・・・それと司令の実家ですが・・・ちょっとわかりにくて・・・」
マリオン「ふうん・・・キルケー絡み・・・彼女・・・リーナスもキルケー関係・・・司令はキルケー文明に興味を持っている?」
シャドー「さあ?・・・恐らくキルケーの力を利用しようとしてるとか・・・」
マリオン「もっと調べた方が良いかも・・・頼める?」
シャドー「了解!」
そういってシャドーは影となって部屋から消えていった。
マリオン「司令官・・・貴方はキルケーの力を使って世界を支配する気ですか?・・・」

続く




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