ついにジオン・グレムリー連合軍の基地プリムス砦を発見したセイバー3兄弟とリーナス。しかし彼らはどう敵基地へ乗り込むか悩んでいた。既にこの情報はファイタードラゴンがヒューエンデンに向かって、後続の部隊に伝える手はずだ。
プリムス砦周辺の岩場
Gセイバー後一行はひそひそ話のように作戦を練っていた。見つからないためだ。 リーナス「どうやってあの砦に乗り込む?」 サード「うむ・・・サードが先日乗り込んだ時はガードもかなり厳重でしたぁ・・・忍び込めたのはマークWが真正面から乗り込んだからです」 Gセイバー「ったくアイツは・・・考え無しに・・・」 サード「この岩陰にいれば大丈夫だけど敵の監視網もかなりのものですよ」 セカンド「うむ・・・ジャグラーの奴だったらどうするだろうか?」 Gセイバー「もう砂嵐は止んじゃったみたいだし・・・監視を鈍らせて殴りこむチャンスがあればな・・・」 リーナス「・・・あ!そうだ・・・!その砂嵐を起こしてやるのよ・・・」 Gセイバー「はい?どうやって?」 リーナス「竜巻を起こす魔法・・・アヴァランで」 サード「なるほど、それで敵を監視を撹乱させて、その隙に砦に突入するんですね」 リーナス「そんな感じ」 Gセイバー「なるほど・・・だがどうするよ?突入後は?」 リーナス「う・・・」 セカンド「二手に分かれるってのはどうよ?」 リーナス「二手に・・・?」 セカンド「うむ・・・囮として真正面から敵部隊に戦いを挑む班と潜入しつつあいつを救出する斑に」 Gセイバー「確かにそれは妥当だな・・・で班分けは?」 セカンド「俺が真正面の敵を叩く」 ファイタードラゴン1「俺も行くぜ!」 ファイタードラゴン2「俺もだ、こんな図体じゃ砦には入りにくいからな・・・」 サード「それではサードは潜入・救出に向かいます」 Gセイバー「俺もいこうか」 サード「G兄様はセカンド兄様と共に囮部隊にいたほうが・・・G兄様の腕は・・・」 Gセイバー「俺はお前が心配だ・・・それに俺・・・マークWの奴にガツンと言っておきたい事がある」 サード「兄上・・・」 リーナス「わたしは・・・敵は私を頂きたがるから・・・囮部隊に・・・」 Gセイバー「リーナス、お前・・・」 リーナス「大丈夫よ!私なら何とかなる!セカンドも付いてるし・・・」 セカンド「まぁリーナスのことは任せてくれよ兄者」 Gセイバー「・・・そうだな・・・よし!作戦開始!」 全員「了解!」 彼らは静かにそう叫んだ。
プリムス砦
連合軍の重要拠点プリムス砦、ここはグレムリー公国がいずれガイア王国と再び雌雄を決するべく、1年前から建造していた要塞だ。そして彼らは来るべき日に備え、準備をしていた。 監視兵ゾゴック「ん?どうなってんだ?」 砦の最上階である20Fから周辺を監視していた監視兵ゾゴックが声を上げた。外では何故か数分前に止んだはずの砂嵐が再び発生したのだ。その一言を同僚の監視兵フリッパーは聞いた。 監視兵フリッパー「どうした?」 ゾゴック「また砂嵐だ・・・どうなってんだ?」 フリッパー「どれどれ・・・?・・・あらら本当だ・・・どうなってるんだか・・・」 ゾゴック「これじゃあ監視もままならねぇ・・・もしこんな時に敵襲にあったらどうするよ?」 フリッパー「バーカ!砂嵐じゃ視界が悪くなるし、 例え旅人かなんかが目撃しても無視するだけだし、場所も位置もわからないからここに敵が攻めてくる可能性は無いっての!どうせ昨日みたいに1人か2人で攻めて来ても捕まるか殺されるかがオチだ!」 ゾゴック「そうかな?」 その時だった。正面ゲート付近で爆発が発生した。どかーん!! ゾゴック「うわあ!!」 フリッパー「な・・・なんだ!?」 ゾゴック「て・・・敵か!?ほら見た事か!」
プリムス砦正面玄関
兵士リゲルグ「な・・・なんだなんだ!?敵か!?」 リーナス「ご名答!」 セカンド「さて・・・戦闘開始!」 ファイタードラゴン1&2「了解!」 少人数によるガンダムマークW救出及び砦攻略作戦がたった今始まった!
続く
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