羽坂絵里沙は脱皮した後浴室でシャワーを浴び、その後自分の身長やらを測った。これは彼女の脱皮した後のいつもの事だ。彼女は脱皮するたびに肉体が変化しているのではないか確かめるべく、体のあちこちを測ってそれをノートにチェックする。そして前回の脱皮直後の計測と比べるのだ。 絵里沙「ふーん・・・ちょっと胸が1cmだけ大きくなったか・・・先週までは何にも変わってないけど今週は変化あるな」 そう、やはり脱皮するたびに変化はあるみたいだ。身長が少しだけ伸びたり、胸が少しだけ大きくなったりと。 計測後、絵里沙は晩飯を食って、宿題やって、そして布団に入った。 既に現時刻は10時であった。 布団に入りながら彼女はあることを思ったのだ。 絵里沙「・・・今頃彼はなにやってるのかな?・・・私みたいに脱皮でもしてるのかしら?」 実は脱皮するのは絵里沙だけではなかった。もう1人脱皮する奴がいたのだ・・・
その頃、ここは同じく神奈川県川崎市某所の家、その家の2階の部屋。 ?「はぁ・・・はぁ・・・」 そこに少年が全裸で横たわっていた。歳は17くらいで髪はショートで、髪の色は赤みがかかっている。 ?「ったく・・・こんな夜中にか・・・よ・・・」 どくんどくんどくん・・・と心臓が激しく鼓動する。少し彼は息苦しいように見える。 少年「くっ・・・くああああ・・・」 どくんどくんどくんどくんどくんどくん!意識は少し薄れ始めた。 少年「・・・よし・・・う・・おおおお・・・!」 少年はそのまま、目を閉じ、眠りに付いたような表情とすると固まった。まるで絵里沙のようだ。 そして1分経つと・・・もこもこもこ! 彼の背中が膨らみそして・・・ばりぃい!! 少年「んあっ!・・・とぉ・・・」 少年の背中が割れて中から少年が出てきた。これはまさに脱皮だ。 少年「はぁ・・・はぁ・・・脱皮・・・完了・・・てか・・・」 この少年の名は風村準間。高校2年の17歳。実は絵里沙と同じ学校でクラスメートなのだ。 準間「はぁ・・・今日は絵里沙の奴も脱皮したかな?・・・」 準間はそう呟くと脱皮したての粘液塗れのまま浴室に向かった。浴室は同じく2階にあるので、しかも部屋のドアのすぐ前だ。 彼も絵里沙同様に粘液をシャワーで取り除くのだ。
次の日の朝
準間「ん〜〜今日も良い天気だなぁ・・・」 準間が通学路を歩いていると偶然目の前に絵里沙がいた。 絵里沙「お、準!おはよ!」 準間「お!絵里沙!おはよ」 絵里沙「昨日さ・・・剥けた?」 準間「まあな・・・お前もか・・・」 絵里沙「ええ・・・とりあえずね」 羽坂絵里沙と風村準間・・・この2人の男女は脱皮仲間にして友達以上恋人未満な2人だ。しかし2人が脱皮すると言う秘密は本人以外誰一人知らない・・・
続く予定
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