3年位前、ブロークン領ノイトラールの町
町は火の海であった。その中でマークWは町の人々を、仲間を殺したサイコギラと戦っていた。だが、敵のパワーに圧倒され、ボコボコにされていた。そしてマークWを庇うべく剣士ティエルがサイコギラに立ちはだかったが・・・ マークW「てぃ・・・ティエルーーーーーーー!!!!!」 彼女はマークWの目の前でサイコギラの剣に串刺しにされた。 サイコギラ「ふん・・・バカな女だな・・・可愛かったのに俺に立ちはだかるからだ・・・」 サイコギラは自分の剣から刺さっているティエルを引っこ抜くと地面に蹴飛ばした。 ティエル「げえぇ・・・」 地面に落とされたティエルが吐血した。 マークW「貴様ぁーーーーー!!!」 マークWがボロボロのままサイコギラに襲い掛かった。 サイコギラ「ふん!」 攻撃をかわしたサイコギラはジャンプして、剣を振った。そして三日月状の光線が発射された。 マークW「ぐああっ!」 光線をくらったマークWは建物の残骸に打ち付けられた。そしてぶつかった衝撃で残骸は崩れ、マークWは瓦礫に埋もれる。 サイコギラ「ふっ・・・ありゃあ死んだな」 そういいながらサイコギラは立ち去っていった。 ティエル「ま・・・マークW・・・」 血まみれで虫の息のティエルが呟くとマークWが瓦礫から這い上がってきた。もうズタボロだ。 マークW「てぃ・・・ティエル・・・大丈夫か・・・」 マークWは愛しい人(ティエル)を肩に担いで、廃墟に変わり果てていく町を進む。近くに領主の屋敷があるはずだ。 マークW「よし・・・こうなったら領主の家に・・・」 ティエル「・・・無理・・・領主のコーウェン様は・・・真っ先に殺された・・・」 マークW「な・・・そんな・・・奴は・・・ここがこのブロークンの中心部である事を知ってて・・・」 ティエル「もうここは・・・終わり・・・よ・・・」 マークW「ティエル!しっかりしろ!」 ティエル「もういいよ・・・マークW・・・私・・・もうダメ・・・」 マークW「・・・おいおい・・・死んだら元も子も・・・」 ティエル「マークW・・・私・・・は・・・ダメな女だった・・・けどそんな・・・私を貴方は好き・・・でいてくれ・・・た・・・げふっ・・!」 それが彼女の最後の言葉だった。吐血したティエルはそのまま死にさらしたのだった。 マークW「ああ・・・・ティエルっ・・・」 マークWは担いでいた彼女の亡骸を、地面に置き、そして抱いた。 マークW「・・・うあああああああああっ!!!!」 そしてマークWは泣き叫んだ。その涙は血涙であった。愛するものを亡くした悲しみ、そして仲間や町を愛するものを破壊したサイコギラへの激しい憎悪が彼に芽生え始めたのだった。 この日、ブロークン領の中心地ノイトラールの町は全滅し、唯一の生存者はマークWただ一人であった。
現在、ガレーオン岬のガイア軍仮設野営地
マークW「く・・・」 またあの夢か、忌々しいあの過去が。 マークW「嫌な夢だよ・・・ちぃ!」 今は夜明け前だ。マークWは未だに拘束されていた。傍らにはリーナスとか言う女がうたた寝している。 マークW「ふん・・・何が見張りだよ・・・」 彼は寝てる彼女を見ながら呟いた。 マークWはこの拘束を近いうちに外そうと思った。ガイアの連中が奴を捕捉してくればいい。奴の所在を聞いて、そこへ向かう。そして次こそは絶対に奴の息の根を止めてやる。 あのノイトラール壊滅後、マークWはサイコギラに町の攻撃を依頼した盗賊集団を発見し、メンバーを皆殺しにした。そのボスを徹底的に拷問して、サイコギラの事を吐かせた。その後ボスは殺した。そして以来、彼はサイコギラを追うようになっていった。 マークW「仇は取るぞ・・・ティエル!」
続く
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