リーナスがサイコギラに首を締め付けられてピンチだ!こりゃあヤバイ。 サイコギラ「ふん・・・さてと・・・こいつを連れて帰るとしますか」 リーナス「ぐお・・・ぐるじい・・い・・・息の根止めないで・・・」 サイコギラはリーナスの首を締め付けていた。強めではない、それだと絞殺する事になりかねないのだが。だがもう片方の手には剣が。サイコギラはそれをリーナスに突きつけようとした。 サイコギラ「殺すつもりは無い、ただ捕縛しろと言われたからなぁ、まぁ連中も身動きできないだろうな」 確かにガイア軍は動けない。リーナスが敵に捕まっているようではまともに攻撃が出来ない。 Gセイバー「くっそ〜・・・」 セカンド「戦いには卑怯もクソも無いってことか!」 その時、マークWがサイコギラを後ろから斬り付けた! マークW「とりゃああ!」 ざしゅ!とマークWの剣をサイコギラの背中を切り裂いた。その瞬間、リーナスがサイコギラの手から解放された。 サイコギラ「ぐぁっ・・・」 リーナス「げほっ・・・げほっ!」 マークW「俺は別に動いてもよかったんだな」 サイコギラ「ちぃ!・・・よくもやってくれたな!」 だが解放されたリーナスは怒っていた。 リーナス「よくもやってくれたわね・・・!お返しよ!バスタ!」 リーナスの腕から巨大な光の弾がサイコギラ目掛けて発射された! サイコギラ「うおっと!」 直撃だ。しかし奴はまだ生きている。なんて頑丈な奴だ。 サイコギラ「まぁ今日はこの辺にしてやるぜ」 マークW「待て!」 サイコギラ「お前はメインディッシュだ、あのオードブルを頂いてから楽しむよ」 サイコギラの剣がリーナスに向けられた。彼女を拉致してから殺すつもりのようだ。 サイコギラ「あの世であの女が待ってるかもしれないぜ・・・お互いに楽しみにしてようぜ」 そう言いながら銀色の筒状の爆弾らしきものを地面に投げた。そして眩いばかりの光が発生した。照明弾だ。 リーナス&Gセイバー「ぐあーーっ、まぶしい!」 光が消えた頃には既にサイコギラの姿は無かった。 マークW「くそ!逃げられた・・・」 マークWはそのまま立ち去ろうとした途端、デルタが話しかけてきた。 デルタ「ちょっと待て」 マークW「なんだよ!・・・」 デルタ「お前さんは何者だ・・・それにあいつになんか恨みを持ってるような感じだったな」 マークW「お前らには関係無い!てゆーか貴様らの・・・特にあの女のせいでサイコギラの野郎に逃げられた!」 リーナス「私のせいって・・・!何よ・・・」 マークW「とにかく貴様らには用は無・・・い・・・う」 どさっとマークWはそのまま倒れた。 Gセイバー「た・・・倒れた・・・」 リーナス「ど・・・どうします?」 デルタ「このまま放置するってわけにもいかないか・・・」 と言う事でマークWを移送する事にした。
3年位前、ブロークン領ノイトラールの町
町は既に火の海であった。所々には人の死体が転がっている。一般市民、兵士問わずに。 マークW「くそぉ!こんな時に敵襲かよ!」 当時ここの警備部隊所属の騎士であったガンダムマークWはその地獄絵図の中を走っていた。彼は任務で遠征に出ていた。しかし帰って来た直前に町は何者かに攻撃を受けていた。死にかけの兵士の話では敵はたった一人であり、赤いMS族だと言う。 マークW「一体どこのどいつだよ!?」 その時マークWの目の前に上官であった騎士ランスが血まみれで倒れていた。 マークW「ら・・・ランス隊長!!」 マークWは叫びながら駆け寄った。もうランスは虫の息だ。 ランス「ま・・・マークW・・か・・・ちょう・・・ど・・・よかった・・・かもな・・・」 マークW「隊長!しっかり!」 ランス「や・・・奴は・・・サイコギラは・・・化け物だ・・・早く・・・逃げ・・」 そのままランスは息を引き取った。 マークW「隊長・・・!!」 サイコギラ・・・それが敵の名前か!マークWは我武者羅に前方へ走った。誰が逃げるものかと彼はランスの死の間際の命令を無視してそのまま敵と戦うつもりであった。 そしてそこで仲間の死体を見つける。女性兵士のガルバルディライディナと男性兵士のジムクラウだ。 マークW「ライディナ・・・クラウまで!」 その前方で恋人である人間族の剣士ティエルが敵と戦っていた。敵は毒々しい感じの赤い鎧の騎士ただ一人だ。あれが仲間や町の人々を殺した張本人サイコギラだと確信した。メイファはズタボロであった。 マークW「ティエル!加勢するぞ!」 ティエル「・・・マークW!」 マークW「とりゃあ!」 マークWの剣が敵に向けられた。しかしあっさりかわされる。 サイコギラ「ふん、甘いな!」 赤い騎士・・・サイコギラは剣を正面に突き出し、刃にエネルギーを集中させた。 サイコギラ「剣邪弾!」 光弾がマークWに当たった。 マークW「ぐあああ!」 マークWは倒れた!さらにサイコギラは追い討ちをかけるかのごとくサイコギラが両肩にある筒状の物体6つを片手に3本づつ構え、エネルギーを集中した。 サイコギラ「くらえ!サイコクローアタック!」 筒状物体一つ一つから黒い光の刃が飛び出し、マークWに直撃した。 マークW「ぐあああああ!」 マークWは血だるまになっていた。まさにリンチである。 ティエル「いや・・・やめてよぉ!!」 ティエルは半べそ状態であった。 サイコギラ「くははは!いい様だ!」 トドメを刺すべくサイコギラがマークWに向かった。だがそこへティエルが躍り出た。 ティエル「やらせない!てえええい!」 メイファはサイコギラへ突っ込んだ。 マークW「よ・・・よせぇーーーー!ティエルーーー!!」 そしてティエルはサイコギラの剣に貫かれた。 マークW「てぃ・・・ティエルーーーーーーー!!!!!」
マークW「・・・うああ!・・・はぁはぁ・・・またあの夢か・・・」 あの忌々しい惨劇・・・また夢に見たようだった。 マークW「てか・・・ここどこだ!?てゆーかなんか縛られてるっぽいし!」 マークWはどういうわけか縄で縛られていた。 リーナス「おぉ・・・起きた・・・」 マークW「あ、お前は」 マークWの傍らにリーナスがいた。
続く
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