コレヒドル草原
ガレーオン岬にジオン族とグレムリー公国が目撃されたと言う情報を得たガイア軍。リーナスとGセイバーを含んだ2個中隊がガレーオン岬に向けて出動した。2個中隊と言っても7個小隊くらいである。 メンバーは騎士デルタ、リーナス、騎士Gセイバー、砲術師ネクティス、僧侶ジャグラー、剣士セカンドセイバー、魔術師ソルガンタンク3人、兵士フリーダムと兵士ジムUが18人ずつ、剣士ネロが二人、戦士ヌーベルジムV一人、合計49人くらいだ。 リーナス「うう〜〜ん・・・良い風が吹いてるね・・・」 ジャグラー「だろー、このあたりの風は良い感じなんだ〜」 デルタ「もうそろそろイフィッシュ村だ」 セカンド「お、見えてきましたよ」 彼らの前に村が見えた。イフィッシュ村である。 デルタ「あそこで何か情報が手に入るかもしれないな、俺が行こうかな・・・?」 ネクティス「俺が行って来ますよ、おーいヌーベル・・・お前も一緒に来てくれ」 ヌーベルジムV「あいよ」 ヌーベルジムVが返答し、二人は村へ向かった。
イフィッシュ村
ネクティスとヌーベルが村に来ると村が少し重苦しい空気が流れていた。 ヌーベル「・・・なんか変な空気ですね」 ネクティス「でも聞き込みはやっておかないとね」 とりあえず二人はそこらへんにいた若い女性に話しかけてみた。 ネクティス「あの・・・すみません・・・ちょっと聞きたい事があるんですか・・・」 若い女性「なにか?」 ネクティス「いや・・・ここらで何か妙な輩を見かけましたか?」 ヌーベル「そうそう、ジオン族とか」 ネクティス「おいおい・・・お前・・・もうちょっと考えて・・・」 ネクティスが突っ込んだ。ジオンはこの地方に傷を残した外道だ。迂闊に喋るわけにはいかない。 若い女性「うーん・・・ジオンは見なかったけど実は昨日、この村で不良少年が何者かに殺されたわ」 ネクティス&ヌーベル「え!?」 若い女性「詳しくは知らないけど殺したのは旅の騎士らしいって」 ヌーベル「旅の騎士・・・?」 さらに二人は情報収集を続けたが、ジオン族を目撃したと言う情報は無かった。旅の騎士による悪ガキの殺害の情報だけだった。そして二人はその騎士を目撃したと言う若者マイクにあった。 若者マイク「ああ・・・アイツか・・・見たよ・・・俺が悪ガキ3人にリンチにされてる子を助けようとしたら突然現れて、一瞬で3人の首を・・・」 ヌーベル「それで・・・そいつはジオン、もしくはグレムリーの紋章とかあったか?」 若者マイク「無かった、けどなんか人を探してるとか・・・毒々しい感じの赤い鎧を纏った騎士だとか・・・」 ネクティス「毒々しい赤の鎧を纏った騎士?」 若者マイク「俺が見かけてないって言ったらそのままそそくさと去っちゃったんだよ・・・」 ヌーベル「そうなんだ・・・一体何者なんだか・・・」
コレヒドル草原
その頃ガイア騎士団は・・・ リーナス「二人ともまだかな・・・?」 Gセイバー「ああ・・・」 デルタ「ん?」 その時デルタがふと後ろを見た。そこにはフード付きコートを羽織った騎士らしき者が現れた。 リーナス「デルタ殿・・・?」 リーナスもその騎士を目撃した。 リーナス「なんだろ?あの人・・・」 デルタ「俺達に興味があると見た」 リーナス「ちょっと、あの騎士になんか聞いてきます、きっとジオンの情報が手に入るかも」 Gセイバー「気をつけろよ」 リーナス「はいはい」 リーナスはそのローブの騎士に駆け寄った。 リーナス「あの・・・すみません・・・ちょっと伺いたい事が・・・」 旅の騎士「・・・ガイア王国が何でこんな辺鄙な場所にいるんだ・・・」 リーナス「実はちょっと・・・ここらにジオン族が現れたとかで・・・」 旅の騎士「それを討伐しに来たと言うのか・・・」 リーナス「まあね」 旅の騎士「知らんな、俺は先を急いでいる、だがガイアの者なら聞きたい事がある、毒々しい感じの赤い鎧を纏った騎士を見なかったか?」 リーナス「え?・・・あ〜・・・わかんない」 旅の騎士「そうか・・・残念だ」 リーナス「そいつに何か用があるの?」 旅の騎士「貴様らには関係無い、さらばだ」 リーナス「ちょっ・・・きゃっ・・・」 ごぉーーーと強い風が吹いた。目を一瞬閉じたリーナス。そしてリーナスが目を開けるとその騎士は眼前から消えていた。
続く
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