ベララベラ山山頂
ハービック村に向かう唯一のルートベララベラ山の山頂に到着したガイア騎士団。山は森林に囲まれているのだが、山頂から村全体が見渡せる場所があった。 リーナスは少しだが疲れきっていた。 リーナス「はぁはぁ・・・やっと到着した・・・」 ジムストライカー「ご苦労さん」 ジャグラー「ふむ・・・」 僧侶ジャグラーが望遠鏡を見ながら、ハービック村を見渡した。 デルタ「どうだ?村の様子は?」 ジャグラー「まぁ、村中に敵がウジャウジャいます・・・やはり1個大隊くらいはいそうですね」 デルタ「そうか・・・」 リーナス「そんなに敵がいたら私達でも・・・」 Gセイバー「大丈夫だ、ジャグラーを信用してみろ」 リーナス「ふむ・・・あのさ・・・望遠鏡貸してくれない?」 ジャグラー「あ、わかった」 リーナス「遺跡は・・・あれかな?」 リーナスの見た先に古い建造物があった。そこにもジオン族の部隊がいた。 リーナス「あそこに私の秘密が・・・あるかも」 Gセイバー&デルタ「リーナス・・・」 ジャグラー「作戦の説明に入りたいんですが・・・」 デルタ「あ、わかった」
ハービック村近辺 古代キルケー文明の遺跡
古代キルケー王国・・・それはかつてリグ地方一帯を支配したと言われる古代文明で、そこでは魔術が全てであり、その魔術を駆使してかなり高度な文明を築き上げたと言われているが、一体いかなる理由でか、突如瓦解したと言う。理由については天変地異に見舞われたとか内紛が発生したなど幾つか仮説があり、実態はよくわかっていない。 リグ地方にはその遺跡が幾つか存在しており、ここハービック村の遺跡もその一つだ。そこにジオン族の3個小隊が侵入した。スピアヘッド3兄弟がそれぞれ率いる小隊だ。 スピアヘッドγ「兄上・・・ここに本当にキルケーの秘宝が秘匿されているんすか?」 3兄弟の末っ子呪術師スピアヘッドγが言った。三男γは次男βと同じく体色(?)が緑だが背中に2本の杖を装備しており、戦闘時にはこれを手に持つ。 スピアヘッドα「斥候の話によるとらしい」 スピアヘッドβ「なんかいちいち信用なら無いな・・・単なる伝説・・・噂話ではないか?」 スピアヘッドα「まぁガセネタだったために見つからなかったとしてもこの村は綺麗さっぱり破壊しつくして、我々の前線基地にするさ」 スピアヘッドγ「それもそうっすね」 スピアヘッドα「必ず見つけてやるさ、そして司令に献上するぞ・・・エグザブレスをな・・・」 そこに騎士ゲルググが慌てて現れた。 騎士ゲルググ「報告します!ガイア王国軍が現れました!」 スピアヘッドγ「なに!?」 スピアヘッドβ「兄貴!俺たちも行こうぜ!」 スピアヘッドα「待て待て、敵の数は?」 騎士ゲルググ「それが・・・3個小隊程度で・・・」 スピアヘッドα「ふん・・・俺たちが出るまでも無い、剣士デュバルやお前がいれば大丈夫だろ」 騎士ゲルググ「はぁ・・・」 スピアヘッドα「俺たちはこのまま遺跡の探索を続行する!いいな!」 騎士ゲルググ「はっ!」
村長宅
兵士達の慌てる姿を貼り付けにされたベン村長と台風騎士ジーティフォールは眺めていた。 ベン「なんか騒がしいな・・・」 ジーティフォール「おい、そこの」 ジーティフォールはその場にいた人間族の剣士に聞いた。スピアヘッド3兄弟の副官、剣士デュバルだ。 剣士デュバル「なんだ、クズども」 ジーティフォール「何があった?」 デュバル「ふん!・・・敵襲だ!貴様らを助けに来たんだろうな・・・だが今は貴様らに構ってる暇は無い!」 デュバルはそのまま走り去っていった。 ジーティフォール「村長・・・俺達・・・」 ベン「村が・・・助かるのか・・・」
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