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No.158 騎士ガンダム戦記 フェイズ12「グレムリー公国の影」 投稿者:GX−9900   投稿日:2011年12月06日 (火) 22時19分 [返信]

グレムリー公国ペズン砦

リーナスの検査が行われているちょうどその頃、グレムリー公国の首都から少し離れた場所にはペズン砦があった。ここは元々は首都防衛のために建設された軍事拠点であったが、今では同国に匿われているジオン族の支配する基地になっていた。
そのペズン砦のてっぺんにある作戦司令室ではギレンが黒いローブの男と話をしていた。
?「で・・・国王陛下・・・例のものがガイア王国に取られたと言う情報はギャンクリーガーから聞きましたぞ・・・奴はまた出撃したがってるようだが・・・奪還しに行くとかぬかして」
ギレン王「ええ・・・あのものにチャンスをもう一度やったほうが良いぞ、奴は有能だ」
?「確かに・・・だがいずれ増長しかねんぞ・・・」
ギレン王「確かに・・・ですが使えるものは何でも使ってやりますぞ・・・この国の発展のためにね・・・」
?「ふん・・・わかったわかった・・・」
ギレン王「では」
ギレンはそのまま立ち去っていった。砦の外には馬車と護衛として黄色い犬のようなモンスターがいた。モンスターの名はバウンドウルフ、ジオン族加盟国と言う重要な職についているモンスターだ。
バウンドウルフ「陛下!」
ギレン王「待たせたな、今から帰るぞ」
バウンドウルフ「はっ!」
ギレンが馬車に乗ると運転手らしきMSが馬車を出発させた。
運転手のMSは騎士であった。彼は国王直属の騎士レイドである。
騎士レイド「ギレン王様・・・あのような輩は信用なりません!あんな無礼な連中にペズン砦を任せるなんて!」
ギレン王「レイドよ・・・確かに私も奴等はいけすかん、だが今は奴等を利用するまでよ、このリグ地方を支配するまではな・・・」
レイド「その後は・・・切り捨てると・・・?」
ギレン王「うむ」
レイド「ほぉ・・・流石は王様、奴は格好の道具と言う事ですね」
ギレン王「ふふふふ・・・そうだ・・・今は好きにさせておくが・・・」
そして同じ頃ペズン砦では・・・
ギャンクリーガー「司令官!奴の奪還に向かいます、準備にはちょっと時間がかかりますが、完了次第出陣します!」
?「そうか・・・頼んだぞギャンクリーガー、今度失敗したら貴様はクビだ!成功すれば騎士団長に任命するようにギレン殿に伝えておくぞ」
ギャンクリーガー「はっ!」
少女「あの・・・」
そこに一人の人間族の少女が箒に乗って現れた。
ギャンクリーガー「うわっ!・・・ダークウィッチマリオンか・・・驚かすな!」
マリオン「いえ・・・司令官・・・実は彼らの・・・グレムリー公国の言いなりになるのはどうかと思いますが・・・」
?「ふん!黙れ!今は利用されているフリをしていれば良いことだ」
マリオン「フリと言うと?」
?「まぁギレン王は落ち延びた我々を国の勢力拡大に利用しようと考えてるようだが、あんなおろかな男に利用されるジオン族ではない、いずれあの男には死んでもらう、そしてこの国は我々の支配下に置かれ、ここを足がかりにジオン族を再興するのだ!」
マリオン「この国を乗っ取ると・・・!?なんて事を・・・」
ギャンクリーガー「おい!貴様もさっさと出撃準備にかかれ!マリオン!あと邪騎士ジャックにも出撃するように伝えろ!」
マリオン「は・・・はい・・・!」
マリオンは司令官に恐れを抱きつつも部屋から出た。
?「斥候アイザック」
司令官の一言で壁から斥候アイザックが出てきた。
斥候アイザック「はっ!」
?「マリオンを見張れ、奴は我々の秘密を漏らす可能性がある」
アイザック「はっ・・・場合によっては・・・」
?「殺しても構わん」
アイザック「了解!」
そういうとアイザックは素早く。
ギャンクリーガー「さて・・・俺も持ち場に戻るか・・・」
そしてギャンクリーガーも部屋から去っていった。
?「さて・・・忙しくなるぞ・・・ククク・・・奴を・・・コードネーム「リーナス」を手に入れれば・・・くははは!」

続く




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