ガイア城内ネクティスの研究室
記憶の無いリーナスの調査を砲術師ネクティスに依頼した騎士Gセイバーと戦士ジムストライカー。 彼らの上官である騎士団長デルタも一緒にいる。 ネクティスはまず、リーナスの身体検査をしてみる事にした。 ネクティス「あー・・・リーナス殿、とりあえず恥ずかしいと思うけど鎧を脱いでくれない?それからこの台に」 リーナス「あ・・・はい・・・」 リーナスは鎧を脱ぎ、それから手術台のような台に横になった。 リーナス「これでどう・・・」 ネクティス「うん、そうだね」 リーナス「私さ・・・魔法を使うときにお腹と掌に妙な文字が光って浮き出るの」 ネクティス「妙な文字?」 Gセイバー「俺も見たぞ、ちょっと変な文字だったけど」 ネクティス「文字って・・・」 リーナス「はぁ・・・早く調べてよ」 ネクティス「わかったわかった」 ネクティスはそういうと杖をリーナスの体にかざした。これで魔力レベルを調べているのだ。 ネクティス「ふむふむ・・・うわ・・・」 ネクティスがちょっと驚いたような表情をした。 ネクティス「お前さん、ちょっとやばいかも」 リーナス「どういう事?」 ネクティス「いやさ・・・お前の魔力なんだが・・・かなり強力だぞ」 デルタ「それはどのくらいのレベルだ?」 ネクティス「まぁ・・・せいぜい、1個師団レベルって所かな?」 一同「なにぃーーーー!?」 リーナス「そ・・・そんなにヤバイの?」 リーナスが心配そうに呟いた。もし自分がかなり危険な者と知れば、この国に迷惑がかかると思ったのだ。 ネクティス「あのさ・・・今ここで魔法使ってくれない?」 リーナス「え・・・でも・・・どうやるかわかんないし、それにあれは・・・なんか危ない時に発動したようなものだし、頭に呪文が浮かんだようなものだったし・・・」 デルタ「つまり・・・今の状況じゃ使えないって事か、残念だったなネクティス」 ネクティス「うむ・・・」 リーナス「はぁ・・・それじゃあますますわからずじまいね・・・」 自分の体を眺めつつリーナスは溜息交じりの言葉を吐いた。 そしてちょっと考えて、あることを思いついた。 リーナス「ねぇ・・・とりあえず・・・全部脱いで良い?」 一同「・・・はいぃぃ!?」 リーナス「いやさ・・・私が裸になってさ、それでこの体を徹底的に調べてくれない・・・?」 その大胆な発言に対してGセイバーたちは顔を赤くしつつ、恥ずかしそうに叫んだ。 Gセイバー「いや・・・だ・・・ダメだって!」 ネクティス「そうだ!それはダメだ!」 デルタ「却下だ!騎士団長として命ずる!ちょっと恥ずかしいし・・・」 リーナス「あ・・・ごめん・・・やっぱダメなのね・・・」 リーナスも顔を赤くしつつ言った。どうやら本人も恥ずかしかったらしい。 Gセイバー「でも・・・今思ったんだけどお前さ・・・ジオン族に狙われてるだろ」 リーナス「そうよね・・・ならばこの国から出て行こうかな?」 Gセイバー「勝手な事言うなよ、せっかく連れてきたのに・・・それでもし敵と遭遇した場合どうする?」 リーナス「そりゃあ・・・戦うしかないよ、魔法で」 ネクティス「でももし万が一魔法が使えないとどうする気だ?」 リーナス「拾った剣があるわ、それで応戦するわ」 Gセイバー「おいおい、お前の剣の腕ってさ、見たところ素人っぽいぞ、その腕じゃあっけなく捕まるのがオチだな」 それに対しデルタが言い出した。 デルタ「そうなのか?」 リーナス「私、剣の事なんか全然わかんない・・・振り回す事くらいしか・・・」 デルタ「はぁ・・・こりゃあ鍛えるっきゃないな」 Gセイバー「俺も同感」 リーナス「え・・・?」 デルタ「Gセイバーよ、とりあえずお前がコイツに剣を教えてやれ、発見者なんだからさ」 Gセイバー「え?俺なの?・・・確かに少しの期間だけ剣の教官をした事はあるけど」 デルタ「う〜〜〜ん・・・そうだな、ついでにリーナスの記憶が戻るまで彼女の面倒を見てやるんだな」 Gセイバー&リーナス「え・・・えええええ!?」
続く
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