[753] 4月5日 |
- took - 2009年03月07日 (土) 13時38分
今日は風がとても気持ちよかったので、家の周りを散歩をしてきました。 やっぱり春風は心地よくていいわね。 季節の中で一番春が好きかも。
なんて、物思いに耽りながら。
八分咲きの桜をながめて。
足取り軽く、トコトコと。
あら、気がついたらもう日が暮れちゃってる。
帰りましょう。 私の家へ帰りましょう。
急ぎ足で、パタパタと。
息を切らして走ってく。
そんなとき、少女の足下には鋭利なナイフが一つ。
空に向かって、きらめく刃に目もくれず
少女は走る、走る。
急がなくちゃ、急がなくちゃ。
夜は怖くて危険なものが沢山あるから
早く帰ってきなさいと、誰かが教えてくれたわ。
それでも世界は残酷で。
少女にとっては理不尽なことしか起きないから。
ただ足を滑らしただけ。
普段なら、擦り傷程度ですんだのに。
少女の軽い体は、ふわりと宙に舞い
ぐさり。
真っ赤な水滴が足から。足から。
4月5日
今日は右足をなくしました。
|
|