| [739] World end the story 一部二章アカデミー開校 |
- フェルク - 2009年03月03日 (火) 02時11分
僕は前の世界では普通の学生だった しかし今は・・・
「とりあえず最初から聞かせてもらえるかな?」 目の前にいる僕と同じ歳のトオルが聞いてきた 「そうだね長くなるけどいいね」 確認をしておく 「もちろんどうぞ」 了承を得たのでゆっくりながら話し始めようとしたが 「ウーッスただいま〜」 いきなり知らない(当たり前だ)大人の声が聞こえた 「あれ? もう帰ってきた・・・ とりあえず下に降りようよ圭人」 トオルは急いで部屋を出た トオルの背中を見失うととても大きい屋敷だすぐに見失うであろう 「ちょっと トオル速い 待ってくれ」 見失いかけたので声をかけると 「あ 悪い」 っと言ってトオルは歩くスピードを緩めた 息を上げつつ追いついてしばらく歩くこと約5分 一つの大きな扉があった 「しつれいします」 トオルが一礼したので同じように 「しつれいします」 と言って扉に入った ・・・ 「広いな・・・」 中に入ると外見から見た家より大きく見える広場(?)があった その奥に一つのイスがあって 「ん? そちらは誰だトオル?」 40歳後半のおじさんがいた 「はい父さん 彼は早風 圭人君で・・・」 トオルが言葉に詰まってしまった まぁ何も言ってないんで当たり前か 「初めまして 早風 圭人です」 自己紹介をすると トオルの父はビックリして 「そうか 君は彼の・・・ 泊まる所が無いならぜひ家に泊まっていかないかね?」 なにやら驚いた後 親切に泊まっていかないか?っと聞かれた 答えは考えるまでもなかった 「泊まらして頂けるなら泊まらしてください」
トオルの父から泊まっても良いと言われてから1時間後・・・ トオルの部屋についた 「それにしてもトオルこの家でかいな ってか家じゃなくて屋敷?」 結構話していたのでボロが出てタメ口になったけど気にしない 「ははは・・・ ま 家と言うよりかは屋敷だね〜」 トオルはのんびりともう良い慣れた様に言った 「ま 話聞かせてよ父さんが帰ってくる前の話をお願い」 忘れてた 「分かった どこまで言ったっけ?」 まったく憶えてないので聞く 「これっぽちも聞いてない」 指がもうほとんどくっついているだろっと思うくらい指と指が接近していた 「んじゃ最初から・・・」
「おーい 圭人〜 まだ朝の事起こってんのか?」 親友であり悪友でもある斉藤 勇気が聞いてきた 「別に怒ってねぇよ お前の寝坊が今日始まったわけじゃないからな」 とりあえず返事を返したが口と態度が180°違っていた 「お前やっぱり怒ってるな」 そうなのだ今日こいつはおもいっきり寝坊して待ってた僕も遅刻してしまったのだ それだけならまだしも生徒指導室によばれ担任の江戸橋から説教をうけたのだ 「お前なぁ・・・ いい加減その寝坊やめろ 目覚まし時計でも買おうか?」 さっきとは違って態度と口がぴったりとあった一言を言った 「目覚ましなら家に五個ほどあるからいらない」 そっけ無く返されてしまった ってか家に五個ってこいつの家族は父・母・こいつ・妹の構成だった記憶があるけどそれじゃ一個多い気がする 「お詫びといっては何だがお前にちょっと見せたい所があるんだ」 珍しくお詫びをしたいと言ってきた 今日は帰ってからも暇なのでOKを出した 貰える物(?)は貰えるこれは俺のきまりだった 「んじゃちょっとこっちに来てくれ」 斉藤の後ろを歩くこと約10分 「おい まだかいい加減疲れたんだけど」 さすがに約十分だ普通の人なら疲れてくる しかも追い討ちをかけてくる 「もうすぐ この坂を上がったらつくぞ」 殴った 「痛っ お前何しやがる」 「うるせぃ 痛いと思うなら坂を上らせんな」 足が痛いのに坂ってこいつもう一回殴ろうか っと思ったら 「大丈夫この坂だいたい10M〜20Mぐらいだし」 「本当だろうな・・・」 睨みながら言う 「本当だってば嘘だと思ったら蹴り落とせ」 ここまで言われて引き下がるわけにもいかないので上り始めた 実際上ってみると以外に以外本当に10M〜20Mぐらいだった そして頂上(?)についた 「斉藤ついたけどここになにかあるのか?」 そうなのだ景色がきれいでも動物が多くいるわけでもないのだ ただ崖の上ってだけなのだ 「その崖の下覗いてみ」 言われたとおりにした すると・・・ 蹴り落とされた 後ろにいるのは斉藤だけなのだから斉藤が蹴った以外に何があったのであろうか
「送ったよ クラウンさん」 斉藤の独り言が耳に入った そして・・・
「俺はこの街についたというわけだけども・・・」 「ふーん クラウンか、聞いたことのある名前だ・・・」 一通り話し終えるとトオルは何かを考えていた 「クラウン・・・クラウン・・・」 クラウンクラウンと連呼しながら考え事をしていた しばらく黙っていたがさすがに我慢も限界がきた 「ね クラウンってこの世界じゃ有名なの?」 分からない人に聞いても仕方が無いけど聞かなければいられなかった 「う・・・ん 確か有名な人・・・有名な人? 思い出した!!!」 いきなりトオルは叫んだのでビックリした ってか近所迷惑じゃないのか?っと同時に思った 「クラウンって20年ぐらい前この国を守ったパーティーのリーダーで 頭に王冠(クラウン)をつけていた事で有名な人だ」 かなり凄い名前だったらしい ってかなぜ忘れるの?トオルさん? しかし少し気になることがあった 「・・・ま 気のせいだろう・・・」 小さく呟く 「そのパーティーには」 まだ話は続いていたらしい ま 結論から言うとそのパーティーは クラウン・トオルとガズエルとヒガティの両親 セシル セイレン カトリーヌ マーガレッタ エルメス ハワード等等・・・ 20人のパーティーだったのだが 最後の戦いの後11人は姿を消したらしい そして最後に残った者には最高の名誉を与えられたらしいけど 残った11人が帰ってきても名誉を与えるという話があったらしい
「分かった? 圭人」 結構な時間話を聞いていたからなんども寝そうになっていた 「OK バッチリ分かったよ」 ほとんど聞き逃したけど・・・ 「そうだ 装備の調達行かないと・・・」 とりあえずまだ話が続きそうなので話題を逸らす 今この話が終わるならたとえドラゴンの尻尾をとってこいと言われても良かった 「お 忘れてた・・・ とりあえず父さんに聞いてから行くからね」 見事に逸れた
「すみません父さん 圭人君の装備の事で伺いました」 それにしても父親に敬語とは自宅では考えれない光景だった 「ん? あ〜渡し忘れていた トオルの装備もあるから二人とも来なさい」 どうやらさっき渡し忘れていたらしい
トオルの父親の部屋のトビラより小さいけど立派なトビラがあった 「えーっとたしかこの鍵でよかったと思うけど・・・ よし 開いた」 トビラを開いて中に入るとたくさんの杖とか剣とか盾等等 元々の世界と比べるとおかしな物が大量にあった 「えーっと まずこれトオルのね」 と言って少し長い杖とマントを出した どれもトオルの身長ほどあり埃を被っていなかった 「そして 圭人君、君にはこの剣と盾を」 僕が貰ったのは銅でできた剣と持ってみると見た目より軽い盾だった 「さてお礼を言う人が出る前に戻るかな」 お礼も聞かずにさっさと歩き去っていったトオルの父親はトビラの前で待っていた
「さてと装備も渡したところで 二人共ガズエル君達と合流してからアカデミーに行くのだね?」 トオルの父親は明日の日程を確かめた後 「それじゃ早く部屋に戻って寝るといいよ それと圭人君 君の布団は時間が無かったんでトオルの布団の少し隣に敷いてあるから 私はいまから行くところがあるから・・・ 早く寝るんだよ じゃおやすみ」 早口に言い終わった後トオルの父親はどこかへ行ってしまった 「・・・と言うことで僕の部屋に行くよ」
〜次の日〜 ちなみにこの日一番初めにしたことは・・・ 「トオルー おーいトオル時間じゃないのか〜」 トオルより早く起きたのでトオルを起こしていた 「ん? もうこんな時間か 待ち合わせ場所はここから5分歩いたところだから 荷物を持っていくよ・・・ グー」 「寝てる寝てる起きろーグッドモーニングー」 少し慌しい朝の後 「んじゃ行くよ圭人君・・・ってもう圭人でいいか」 「分かった トオル一つ聞いていいか?」 実は朝食を食べていた時に気になった事があった 「ん? 何圭人?」 「あのさ さっき食べたスープって・・・味噌汁?」 そうなのだどう見ても元いた世界で飲んでいた味噌汁と瓜二つのものが出てきたのだ 「よく知ってるね〜 あの味結構良くてね〜 やっぱり朝は味噌汁だね〜」 ・・・気に入ったのかあの味に
そんなことを話しながら道を歩くこと5分 「おーいトオル遅いぞー・・・ って誰その隣を歩いてるの?」 そこには昨日会ったガズエルって人ともう一人 茶髪の少年がいた 「久しぶり〜 それにしてもヒガティ背伸びてないね〜」 「うるさいこの野郎」 蹴りを入れながら答えてる 茶髪の少年は噂のヒガティらしい 「まぁまぁ で彼は圭人 ガズエルから何にも聞いてないの?」 「悪い言い忘れてた」 結構話が盛り上がっていた 話をすること五分 「んじゃ そろそろ行きますかね」 ヒガティが周りを見ながら言った 「そうだね そうだ圭人その武器何?」 ガズエルが聞いてきたけど 「アカデミーに行ってからね」 軽く流しておいた 知らない物を聞かれて答えてもあれだからね そこからアカデミーまでの道はそれほどきつくなかった 途中何人ものパーティーや一人の人さまざまな人とすれ違った しかし・・・ 目の前に白髪の青年が立っていた 「おーい トオル そりゃお父様からのお下がりか〜」 あきらかにバカにしているような声が聞こえた 「うるさい研一 お前は人の事バカにするの好きだな」 トオルが静かに返した 声はお互いに静かだがあきらかに雰囲気が違ってた 「おい圭人ちょいと下がってれ ・・・危ないぞ」 えっ?っと返そうとしたら 「フレイム!」「ウィンド!」 二つの声が重なって僕の前を飛び交っていった 熱気と風を切る音が聞こえたら誰でも腰を抜かすであろう しかし 頑張った 偉い自分 「ぜんぜん魔力上がってないなトオル」 「お前もな研一」 この時初めてファンタジーな世界に来たんだなっと感じた 「おーい 早くしないと直撃だぞー」 無責任な声が飛んできた 「逃げなくてもいいじゃないか!」 今度は上から金髪の青年が剣を振り下ろしてきた やばい殺られる 「お前な そこら辺の奴にいきなり切りかかるってついに頭逝ったか侵略者?」 ヒガティが受け止めてくれた 「逝っては無いぞ そういうお前も一年前と身長変わってないな」 もう分かってる方もいると思うがヒガティは身長がコンプレックスなのだ 「この野郎・・・」 挑発に乗ったヒガティは顔を真っ赤にしながら剣(ファルシオン) で侵略者に切りかかっていたがまるでダンスのように侵略者はヒラリヒラリとかわしていく 「お前は扇風機か? そこのノービスさんも来ないか?二人でも負けないと思うけどね」 自信たっぷりに侵略者は言った 「圭人〜 行ってもいいけどけがすんなよ〜」 っとガズエルは相変わらず客観的だった それにしてもこんな事していれば人も集まるわけで たくさんの冒険者達がこちらを見ていた 見て見ぬ振りする者 野次馬になる者 止めようとする者 その他いろいろ・・・ しかし僕はそんな事気にしなかった いやしていたけどもしなくなった 侵略者の一言でなぜか体が勝手に動くようになった 「ヒガティ僕に任せてくれないかな?」 「お前一人でどうにかなるわけ無いだろ」 当たり前の返答だ 修行していたヒガティでさえ遊ばれているのだ剣の初心者ましてや握ったことも無い奴が勝てるわけが無いだけど・・・ 「下がってくれ」 一言言った 「ヒガティ下がれ これ以上やっても無駄だ」 ガズエルも言ったのでヒガティはしぶしぶ下がった 目は血走っていたけど・・・ 「あれ一人で来るの?勝てるわけ無いだろ?」 そんな軽口でさえも頭に入らなかった 体が震えた 怖くて? いや・・・嬉しくて 剣を持ったことなかったけど剣はまるでずっと使われていたように僕の手に馴染んだ 集中する 目の前の一人の少年に なんで? 倒すために
キン! 不意打ちで仕掛けた攻撃は侵略者の剣を弾き飛ばした これで普通は終わりだが体は止まらずに侵略者に切りかかる 「てめぇ・・・」 ぎりぎりで避けた侵略者は本気の目でこちらを見た
「ほんとお前昔から魔力上がってないなー」 「お前もな」 何回になっただろうかこのやりとり 魔法をうつこと十発 初心者の魔道士だとどっちも精神が持たない しかしまだまだうてた ・・・しかし 昼に外でしかもアカデミーの通り道で試合をやっていれば止める者もでることだ 「はいはい そこの若い人らストップしないと試験軽く落とすよ〜」 アカデミー受験生じゃなくてアカデミーの先生が来た
「君達なにそんなに熱くなってるの?」 さっきの試合を止められてから五分後の先生が言った一言だ 挑発してきたとか頭に血が上ってとかいいわけをしても 「挑発に乗る方が悪いっ てか挑発するな!」 意味の無いいいわけだったらしい・・・

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