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[595] 守る世界と散る大地
ガズエル - 2008年12月24日 (水) 20時36分

前書いていた小説のオリジナルキャラを出したいと思っています。
新しく小説を書こうと思いますのでよろしくお願いします。

[596] シナリオ設定
ガズエル - 2008年12月24日 (水) 23時35分

[世界観]
ディスティア
魔力が当たり前のように存在する世界。
その大陸には様々な街や大勢の人達が住んでいる。

希望の王都 メディウス
国王ジルウィスが国を支えている。
メディウスは戦争で昔、壊滅しているが王都と呼べるまでに回復したため希望の象徴になっている。
祝福の街 ソープツイン
街の中心にチグル教団が取り締まっている大きな教会が建っている。
教会にお祈りすると健康でいられると信じられているため住民は祈りが日課になっている。
沈黙の王国 ダジュラ
王ガナードが国を支えている。
他国と関わる事をあまり好まない。過去に何か問題を抱えているらしい。

物語が進むと増えます。

[597] 登場人物
ガズエル - 2008年12月25日 (木) 19時13分

イリス•フォルトナー(16) 女
メディウスに住んでいて、黒髪のショートヘアーで白衣を着ている。
身分は不明だが、メディウス城の人達は皆優しく接してくれる。
召喚士の卵で召喚術を使い、様々な魔物を召喚して戦う。
エッジとは、子供の頃からの付き合いである。

エッジ•シェイス(17) 男
メディウス城の使用人で、国王ジルウィスに最も信頼されている赤髪の少年。
主に大剣を使い、攻めも守りも大剣で行う戦い方。
付き合いが長いためか、いつもイリスの事を最優先に考えている。

ファル•アービン(21) 男
エッジと同じく、メディウス城の使用人、金髪の男。エッジの親友。エッジとイリスの世話係り的存在。
短剣を得意とし、目にも見えない素早い攻撃で敵を攻める。メディウスの人々からの信頼性は高い。
街の人々からは通称「頼れるお兄さん」と呼ばれている。本人はこう呼ばれるのは嫌らしい。

敵対関係

ノアール•セルフィーゼ(?) 男
少し長い銀色の髪でイリスを誘拐した張本人。
爪から刃物を出すという変わった攻撃をする。
どんな目的で動いているのかは、不明。

シャナ•エスコート(16) 女
長い紅蓮色の髪をした元メディウス城の使用人。昔はエッジ、イリス、ファルの三人といつも一緒にいた仲である。
自分の背丈より長い太刀を武器としている。
現在では、ジルウィスを恨み、エッジ達と対立している。

物語が進むと増えます。

[603] 序章 誘拐
ガズエル - 2008年12月28日 (日) 21時30分

……ここは希望の王都、メディウス。誰もが幸せに暮らし、平和な日々が続いていた。そんな日の事だった……

……メディウスの街外れに位置する山奥……

そこにはイリスという名の白衣を着た女性がいた。
イリス「あれ?いつもエッジがここで特訓してたのに……どこに行ったのかな?」
イリスはエッジという男性を探しているようだった。
イリス「うーん、メディウスに帰ったのかな?……いないみたいだから私も帰ろう」
と言ったその時!
????「よう。お嬢ちゃん。こんなところで一人か?」
そこには、背丈が普通の人の2倍近くぐらいある男が立っていた。
イリス「あなたは誰!?」
????「お前に名乗る名はないぜ。イリスさんよぉー」
イリス「どうして私の名前を!」
その男は鼻で笑い、大声で叫んだ。
????「野郎共!出て来い!!」
叫ぶと怪しい男が二、三人現れた。
イリス(くっ……杖を置いてきてしまった。どうしよう)
イリスはエッジの様子を見に行くつもりだったので、メディウス城に武器となる杖を置いてきてしまっていたのだ。
????「こいつを例の遺跡へ連れて行け!」
手下「へい!了解しました!」
手下達がイリスを囲んだ。
イリス(エッジ…助けて……お願い!)
目をつぶって祈ったが、手下達はそんな願いを聞いてくれるワケがなかった。
手下「おとなしく捕まりな!」
そう言うと手下達は怪しいタオルでイリスの口をふさいだ。
イリス(!!これは、睡眠薬!?…だめ……もう…意識…が………遠く………)
睡眠薬が効いて、イリスはその場に倒れ込んだ。
????「まったく手間をとらせやがって!…よし!連れて行くぞ!!」
そう言って男達は、イリスを連れて行ってしまった。

……イリスが連れ去られてから数時間後のメディウス城……

???「おい!起きろ!!エッジ!」
エッジ「…ん?俺寝てたのか?」
その男が呼びかけると、エッジと言われる赤い髪の男が起き上がった。
???「そうだ。僕が見た時はベットで寝てたぞ」
エッジ「……俺、疲れて寝ちまったのか。起こしてくれてありがとな、ファル」
ファル「いや、いいさ……そんなことよりお前宛ての手紙がきてるぞ」
エッジ「俺に?誰だ?」
すると、ファルは手紙を見せながら言った。
ファル「誰から手紙なのか、書いてあったらしいんだけど、かすれて見えないんだ」
エッジ「…ちょっと見せてくれ」
エッジはファルから手紙を受け取り、開封した。すると、きれいな字で書かれた手紙が入っていた。

「エッジ、ごめんなさい。私…誘拐されたみたい。この手紙がエッジに届いてくれるのか分からない。もし、この手紙が届いているなら、探さないで下さい。エッジに危険な目にあって欲しくないから。でも、これだけ伝えたかった。今までずっとこんな私と一緒にいてくれてありがとね。 イリス」

エッジ「……あの馬鹿野郎!!」
エッジはイリスの手紙を握りつぶした。
ファル「エッジ!?どうした?何が書かれてたんだ?」
エッジ「……イリスが、誘拐された!」
ファル「なんだと!!どこのどいつだ?」
エッジ「分からない。だが、イリスの奴、俺が危険になるから探すなだとよ。馬鹿だろ?あいつ……」
ファルは冷静にエッジに聞いた。
ファル「…で?行くのか?イリスの所に」
エッジ「当たり前だろ!このままにしておけるか!」
エッジは即答だった。もう手紙を握りつぶした時に答えは出ていたらしい。
ファル「…ふぅ、そう言うと思ったよ。よし!僕もその話聞いたからにはほっとけないな!」
エッジ「いいのか?俺のせいでファルを巻き込んじまったけど」
ファル「何言ってんだよ。親友が困ってるんだ。助けないわけないだろ?」
エッジはかすかに笑いながら答えた。
エッジ「ふっ…そうだな!でも、イリスはどこに連れて行かれたんだ?」
ファル「ジルウィス王なら、何か知ってると思うんだよなー。だからジルウィス王の所に行って手がかりを探そうぜ!」
エッジ「ああ、分かった」

……こうして二人はジルウィス王の所に向かった。イリスを助け出すために……

[617] 序章 誘拐
ガズエル - 2009年01月03日 (土) 20時26分

……エッジとファルはイリスを助けるための手がかりを掴むため、ジルウィス王の所に向かった……

……メディウス城、玉座の間……

エッジとファルは、玉座の間で王と面会し、事情を話していた。
ジルウィス王「ファルか!それにエッジよ!どうしたのじゃ?そんなに慌てて…」
ファル「大変です。イリスが何者かに誘拐させてしまいました!」
ジルウィス王「なんじゃと!どうしてそれをもっと早く言わなかったんじゃ!」
王は慌てた様子でエッジを見た。
エッジ「俺達もついさっきイリスから手紙が届いて知ったんです」
ファル「……これがその手紙です」
そう言うとファルはエッジから手紙を受け取り、王に見せた。
ジルウィス王「確かにそれはイリスの字じゃ……しかし、どこに連れて行かれたのかが、分からぬ。困ったのぅ…」
王が困っていたその時だった。

バタン!!

玉座の間の扉が開いて一人の兵士が入ってきた。
兵士「お取り込み中すみませんが、大変です!イリスさんの居所が書かれた紙が落ちていました!」
それを聞いた瞬間、エッジは兵士のもとに駆けつけた。
エッジ「すまないが、貸してくれ!」
エッジは、ぐしゃぐしゃになった手紙をひろげ、読んだ。

「貴様ら!娘を返して欲しかったら、メディウスの街外れの山奥をさらに進んだ先にある遺跡、マオ遺跡に来い!」

ジルウィス王「エッジよ。何が書かれておったのじゃ?」
すると、エッジは静かに答えた。
エッジ「……マオ遺跡にイリスが連れて行かれた!今から俺行って参ります!」
ファル「待てよ。作戦なしで行く気か?下手すりゃ死ぬかもしれないぞ!」
ファルが呼び止める。
エッジ「……作戦を決める時間があるなら、一刻も早くイリスを助けるべきだ。違うか?」
ファルはエッジにお手上げの様子だった。
ファル「はは、まったくお前という奴は……分かった。すぐ向かおう!」
王は二人を心配していた。
ジルウィス王「お前達、気をつけるのだぞ?こちらからも応援を……」
王が言う前にエッジが口を開いた。
エッジ「すみませんが、陛下。人数は少ないほうが動きやすいですから、大丈夫です」
王はそれを聞いて二人に任せる事にした。
ジルウィス王「そうか。分かった!十分に気をつけるのだぞ?無事を祈っとるぞ」
エッジ「…はい」
ファル「ありがとうございます。では、行って参ります」
そう言うと二人はマオ遺跡に向かった。

……マオ遺跡……

ファル「ここがマオ遺跡か、ずいぶん暗いな。大丈夫か?」
エッジ「ああ、ここに松明がある。これを使おう」
灯りを灯し、二人は先に進んだ。しばらくすると広い洞窟に出た。
????「へっ!遅かったな!」
いきなりどこかから声が聞こえた。
エッジ「どこだ?どこにいる?イリスを返せ!」
すると、エッジの声に反応して、奥のほうから3人ほどの人影が現れた。
????「いいぜ、返してやるよ!俺達に勝てたらの話だがな!」
ファル「ふざけやがって!イリスはどこにやった!」
するとその男は後ろの壁に指を指した。
そこにはイリスが十字架に縄で頑丈にしばられて、気を失っている。
エッジ「イリス!!今助けてやる!」
そう言うと、エッジとファルは武器を構えた。
????「やる気だな!ではこちらからも行くぞ!」
その男達も構え、交戦が始まった。

……エッジとファルは彼らに立ち向かった。イリスを助けるために……

[635] 序章 誘拐
ガズエル - 2009年01月16日 (金) 18時52分

……エッジとファルはイリスを助けるべく、変な男たちと対峙していた……

エッジ達は、すでに手下達を倒し、敵はリーダー格の男が一人だけとなっていた。
エッジ「へっ!この程度なのか?」
????「勘違いすんなよ!お前たちが倒したのは、部下達だ。俺が本気を出せば、貴様らなど瞬殺だ。行くぞ!」
その時、ファルが相手を止めながら問う。
ファル「その前に聞きたい。お前の狙いはなんだ?」
その男は攻撃を止め、立ち止まった。
ノアール「いいだろう!どうせ殺すのだから、教えてやろう!我が名は、ノアール。人類を滅亡に導く指導者だ!」
エッジ「人類を滅亡だと!?」
二人は驚きを隠すことができなかった。
ファル「じゃあ何故イリスをさらったんだ!関係ないだろう!」
ノアールはかすかに笑い、答えた。
ノアール「関係はある。イリスは魔物を召喚できる。その力を操り、人類を一人残らず潰すということだ!
だが、調べると、こいつは召喚士としての実力はまだまだ未熟だ。だから、他の召喚士を探すことにする」
二人はノアールから殺気を感じ、武器を構える。
ノアール「……つまり、イリスはもう用済みなんだよ!お前らも邪魔だ!あの女も殺すが、まずお前らから死ね!!」
ノアールは爪から刃物を出し、こちらに向かって走ってきた。
エッジ「来るぞ!」
ファル「分かってる!」
二人の反応は遅かった。ノアールがもう目の前まで来ていた。
ノアール「遅い!!」
ノアールの爪がエッジ達に当たる寸前にピタリと攻撃が止まった。
ファル「攻撃が…止まった!?」
エッジ「何が起こっている?」
すると、突然ノアールは苦しみ始めた。
ノアール「ぐおおおお!な…何故最後までやらせてくれないのですか!?」
ファル「何かぶつぶつと、言ってるな。独り言か?」
エッジ「いや、誰かと連絡を取っているように見えるが……」
ノアールは誰かと会話している。
ノアール「何!他の召喚士が見つかった!?……分かりました。すぐに向かいます!」
そこで連絡は途絶えた。そして、ノアールが立ち去ろうとした。
ファル「お前、逃げるのか!」
ファルが呼び止める。
ノアール「貴様ら雑魚の相手をしてる程暇ではないんだ。その娘は返してやる!」
そう言って、立ち去ってしまった。
そしてエッジはすでにイリスの縄をほどき、必死に呼びかけていた。ファルもイリスの所に向かう。

エッジ「イリス!大丈夫か?しっかりしろ!」
イリス「…う…ん……ここは?……エッジ!それにファルさん!?……ッ!」
イリスは意識を取り戻し、立ち上がろうとしたが、睡眠薬のせいか、ひどい頭痛に襲われていた。
エッジ「イリス!?おい!大丈夫か?」
イリス「うん。でも、助けてくれてありがとう」
ファル「イリスが困ってたんだから、当然だよ!な?エッジ!」
エッジ「ああ……」
エッジはイリスの頭痛を気にかけていた。それに気づいたファルは、イリスに聞いた。
ファル「イリス、その頭痛は連れ去られる前からあった?」
イリス「えっと、あの人達に変な薬で眠らされてからです」
エッジ「ということは、薬の副作用ってことか?くそ!」
ファル「…………」
ファルは何かを考え込んでいた。
エッジ「ん?ファル?どうした?」
エッジが呼びかけると、ファルは何かを決心した顔つきになった。
ファル「……仕方ない!イリス、これを使ってくれ。どんな病気も治す薬だ」
イリス「え!?」
エッジ「なんでそんなもの持ってるんだ?」
エッジとイリスは、驚いた顔つきでファルの話を聞いていた。
ファル「これは、死んだ俺の親父の形見というか遺品みたいなもんだな。(困っている人を見たら、これを使ってくれ!)と、言われたんだ」
エッジ「そう…だったのか」
イリス「でも、そんな大事なものを私に使ったら悪いんじゃ……」
ファルは軽く首を横に振った。
ファル「親父は困っている人を見たら使え!と言ったんだ。むしろ、使った方が親父も喜ぶと思うぞ!」
イリス「はい、分かりました。ありがとうございます」
そう言ってイリスは薬を飲んだ。
エッジ「どうだ?治ったのか?」
イリスは驚きを隠す事ができなかった。
イリス「うん!すごいよ。もう効いてきたよ!」
エッジ「そうか!良かったな!」
イリスが元気な姿に戻ると、エッジからさっきの不安な顔つきが消えた。
ファル「さてと、無事にイリスも戻ってきたし、城に帰ろうか」
イリス「はい!薬、ありがとうございました!」
ファルはイリスのほうを向き、優しく笑った。
そして、三人はマオ遺跡を出た。
その道中、エッジがイリスを呼び止めた。
エッジ「イリス……」
イリス「え?どうしたの?」
エッジが真剣な顔でイリスに話しかける。
エッジ「…お前の手紙でイリスが伝えたかった言葉の事なんだが、覚えてるか?」
イリス「うん。覚えてるよ」
エッジは、これまでに見せたこともないような笑顔で言った。
エッジ「お前の言葉、嬉しかったぜ!でもな、“今まで”じゃない、“これから”もずっと一緒にいる!だから、今までありがとうなんてもう言うな。……約束してくれるか?」
イリスも、とびっきりの笑顔で答えた。
イリス「うん!絶対約束するよ!」
ファル(これで一件落着だな)
先頭を歩いていたファルは、振り返り二人に向かって叫んだ。
ファル「よし!メディウスまであと少しだ!二人とも頑張れ!」
エッジ「ああ!」  イリス「はい!」

……こうして、エッジとファルの二人は、イリスの救出に成功し、イリスを加えた三人はメディウスに向かうのであった……

[669] 序章 誘拐
ガズエル - 2009年01月24日 (土) 20時25分

……メディウスに戻った三人は、玉座の間に向かった……

……メディウス城、玉座の間……

ジルウィス王「おお!イリス!無事か?」
ジルウィス王はイリスを見ると、安心した顔つきになった。
イリス「はい、心配かけて申し訳ありません!」
と、しんみりした顔で答える。
ジルウィス王「イリス、よく頑張ったぞ!……二人もご苦労だった。感謝する」
ファル「…誉められることなど、何もしてませんよ」
ファルは、そう言って苦笑する。一方、エッジは黙って頷いた。
そしていきなり、ジルウィス王は深刻な表情を浮かべた。
ジルウィス王「早速なんだが…実は悪い知らせがある」
エッジ「…どのような知らせなんですか?」
ジルウィス王「…皆はダジュラという国を知っておるか?」
三人は顔を合わせ相づちをうち、そしてファルが口を開いた。
ファル「あまり他国と関わらないと言われている、沈黙の王国のこと……ですか?」
ファルが恐る恐る聞いた。
ジルウィス王「そうじゃ、そしてダジュラは今、何者かの集団に襲われているのだ!」
ファル「……!!」
エッジ「何だと!!」
イリス「そ、そんな!」
三人は同時に驚いた。
ジルウィス王「そこで三人にはダジュラを襲っている正体を掴んでほしいのじゃ!」
ジルウィス王は、三人がすごく疲労している様子に気づいたのか、少々頼みづらそうな様子だった。
イリス「私、行きます!例え相手が他国に関わるのを嫌がっていたとしても、困っている国があったら、助けないといけません!」
エッジとファルは、イリスの言葉に深く同意していた。
エッジ「ああ!同感だぜ!」
ファル「それに、ダジュラは何故他国を嫌っているのかも調べておきたいな」
ジルウィス王「頼まれてくれるのか!」
イリスは笑顔で答える。
イリス「はい、任せてください!」
エッジ「…解決できるか分からないが、全力を尽くします」
ファル「ところで、ダジュラまでどうやって行けばいいのですか?」
ジルウィス王「ここから北に向かい、ソープツインという街に行き、そこから西に向かえばよい」
ファル「分かりました。それでは、今すぐ出発いたします」
ジルウィス王は寂しそうな顔つきを一瞬見せたが、すぐ笑顔になった。
ジルウィス王「うむ。期待して待っておるぞ!」
こうして、三人はジルウィス王と別れ、休む暇もなく、ダジュラに向かった。
三人が思っていたよりもソープツインは意外にすぐたどり着くことができた。

……ソープツインの街……

ファル「ここがソープツインか、案外メディウスと近いんだな」
ファルは誰に言っているわけではなく独り言だった。
イリス「…少しの間ここで休憩してから向かおう?」
エッジ「そうだな」
そんな会話をしている時だった。
???「待って!」
休む場所を探そうと、どこかへ向かう三人を呼び止める。
イリス「?誰ですか?」
だが、その人はイリスの言う事を聞いていなかった。
???「……覚悟!」
その人は、いきなり襲いかかってきた。

……こうして、いきなり正体不明の人と戦うことになった。この人の目的はいったいなんなのだろうか……

序章 完

[701] 第1章 謎の騎士そして再会
ガズエル - 2009年02月08日 (日) 19時32分

……いきなり襲いかかってきたのは、紅蓮色の髪をした女だった……

???「はああ!!」
その女は、自分の持っている太刀でこちらに攻撃をしかけてきた。
エッジ「っと!危ねぇ!」
三人は三方向に散る形でよけた。
ファル「くっ!……お前何者だ!!顔をあげろ!」
女は長い髪で顔が隠れていた。
???「…………………」
その女は無言で顔を上げ、腰ぐらいまである長い髪が風でなびき、顔が見えてくる。
それを見た時、三人の体が硬直した。いや、ファルを除いて。
イリス「………え?」
エッジ「…な!お前…なんで……ここにいるんだ?………」
二人は驚いていたが、ファルは対象的だった。
ファル「…………どうして戻ってきた?」
エッジ「…戻ってきた?だが、あの日何者かに誘拐されたんじゃ……」
ファルはゆっくりと説明した。
ファル「…いいか。あれは、誘拐じゃなくて自分から誘拐に見せかけるように仕組んだんだ」
ファルの口から信じられない言葉が告げられた。

???「ねぇ、いい加減にしてくれる?それ以上言うと、容赦しないわよ」
女は自分の過去を知られたくなかったのか、苛立っていた。
エッジが恐る恐る聞いてみた。
エッジ「なあ、お前本当に本物なのか?」
苛立った様子でエッジを睨みつける。
???「…だったら?」
エッジ「今は王からの頼みごとを預かっているからすぐに戻れんが、メディウスに帰ろうぜ?」
???「帰る?……嫌よ!メディウスなんて聞いただけで反吐がでるわ!」
エッジは、ひるまずに更に聞く。
エッジ「何故だ?あの頃、この4人でいつも頑張ってきたじゃないか!あの楽しい毎日はお前だって覚えているはずだ!!」
イリスとファルは頷いた。イリスは笑顔で、ファルは強気な顔をしていた。
???「それは……………でも!」
言い返そうとしたが、エッジがそれを制するかのように口を開く。
エッジ「…じゃあ、質問を変える。何故、使用人をやめ、城を出たんだ?」

それは、聞いてはいけなかったかもしれない。
それを聞いたその女は、爆発寸前だった。……いや、もう爆発していた。
???「そんなことも分からないの!?ジルウィスが私の大切だった人を殺したからじゃない!!」
女は、目が少し潤んでいた。
ファル「いや、違うんだ。それにはわけが……」
弁解するファルだが、それを聞き、更に怒りがこみ上げる。
???「今さら言い訳?そんなの誰が信じるもんか!」
イリス「私、その事はあまり分からないけどファルさんの事は信じていいと思うよ。だから………」
女は完全に呆れていた。
???「イリスまで……もういい。みんななら分かってくれると思ってたのに。こんなことなら、顔見せずに殺しとけば良かった」
三人はどうすれば、誤解をとくことができるのか分からなかった。
そんな中、エッジが口を開いた。
エッジ「……シャナ。俺はその時の詳しい状況は分からない。だが、お前が本物のシャナなら信じてくれ!俺達は敵じゃない。それだけは信じてくれ!」
その女は、シャナと呼ばれると怒りは少し収まったように見えたが、状況は変わらなかった。
シャナ「うるさい!うるさい!うるさい!気安くその名前で呼ぶな!」
(名前をまだ覚えていてくれたんだ)と内心では思っていた。
シャナ「……分かったわ。メディウスには帰りたくないけど、みんなは敵じゃないって信じるわ」
イリス「それじゃ!………」
イリスは嬉しそうな顔をしたが、シャナは慌てて言い直す。
シャナ「か、勘違いしないでよ。メディウスには帰らないわ。でも、みんなの事は……信じても…いいかな…って…」
シャナは恥ずかしがっているのか、もじもじとして小さい声だった。
イリス「え?みんなが、何?」
うまく聞き取れなかったイリスが聞き返す。
シャナ「なっなんでもない!じゃあ、私もう行かないと」
シャナはごまかして、その場を立ち去ろとした。
ファル「おい、待てよ!まだ話がある」
シャナ「分かってる。みんなを信じて、殺した真犯人を探してくる」
シャナは話の内容を理解していたらしい。
エッジ「分かった。だが、無理はするなよ?俺達はダジュラに行くが、お前も来るか?」
シャナは黙って首を横に振った。
シャナ「…みんなと一緒に行くのは、もう少し考えてから決めることにするわ」
エッジとイリスは笑顔で手を振り、シャナと別れた。
何故か、ファルだけが浮かない顔をしていた。
ファル「………………」
イリス「ファルさん?どうかしましたか?」
異変に気づき、声をかける。
エッジ「どうした?顔色悪いぞ?」
すると、ファルは重々しく口を開く。
ファル「さっきシャナが城から逃げた話をしただろ?その時にシャナが誘拐に見せかけた。ここまで話したな?実は、これには続きがあるんだ」
エッジとイリスは真剣な眼差しで聞いている。
ファル「実は、誘拐に見せかけるために騎士に協力を頼んだんだ。「私をここから連れ出してください」ってね」
イリス「騎士?誰なんですか?その人」
ファル「さぁ、俺も聞いた話だからそこはよく分からないが、重要なのは、ここからだ」
ファルは、話を続ける。
ファル「ジルウィス王がシャナの大切な人を殺した。という話があったな。さっきも言ったが、俺も聞いた話だからほんとかどうか知らないけど、実はその犯人が、シャナの誘拐に協力した騎士だったって話だ」
エッジ「な、なんだと!?」
イリス「そんな………」
二人は驚きを隠せなかった。ファルも落ち込んでいた。
そんな三人は重い腰をあげ、ダジュラに向かう。

……知ってしまった驚愕の事実。一体騎士とは誰でどんな目的を持っているのか……



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