[589] 一章 できる仕事とできない仕事 |
- フェルク - 2008年12月19日 (金) 18時31分
その日エンバスはカウンター越しで漫画を読んでいた 「うわぁこの主人公鈍いなぁ」 しかし仕事は唐突にやってきた 「こんにちはー」 「はいはい〜」
「いらっしゃいませ ようこそエンバス鍛冶屋へ! 当店は安い・早い・強いをモットーとしております! さて、どんな武器をお作りしましょうか? 今なら素材お持ち込みで大特価! 半額キャンペ・・・」 エンバスは今日三人目の客にマシンガントークを仕掛けていた 「いえ あの 違うんです」 女性客は武器はいらないと否定した 「へ?」 「武器を作ってほしいというより、 どちらかといえば使っていただきたいんです」 エンバスは何がなんだかさっぱり分からなかった 「え・・・・・・っと? それはつまり・・・魔物退治をしてほしいとか そんな系のご注文で?」 鍛冶屋なんだからありえないだろうと思いつつ聞いてみると 「はい。ドンピシャです」 もちろんって感じで言われた 「いやー、お客さん うりはそういうのはちょっと・・・」 お金次第ではいいかなっと思いつつ否定してみた 「報酬は1000G 現金でお払いします」 「やりましょう。 世界の平和のを守るために」 「ありがとうございます! きっとそう言っていただけると思っていますたわ」 もちろん言います報酬の為に 「人として当然のことです。 それで、どこのゴブリンを倒せばいいんですか?」 ゴブリンだからこんぐらいの装備でいいかな〜 っと考えていたら 「いいえ ゴブリンではないんです」 早とちりしたか 「あ、そうですか。失礼。 じゃあどこのスライムを・・・・・・」 スライムなら(ry 「スライムでもないんです」 あれ? 「もしかして・・・・・・まさか・・・・・・ドラゴン・・・ なんて言いませんよね?」 いやな予感を感じつつ聞いてみる 「ドラゴンより強いそうです」 ふむふむ 「分かりました。 では、 この話はなかったことに・・・・・・」 「たった今報酬が値上がりして 2000Gになりました」 「やったろうじゃないですか! 腕が鳴りまさぁ。」 喉から手がでるほど報酬がほしいです 「敵はウロボロスの迷宮という所です。 そこに住み着いた魔道師が、奇妙な術を使って魔物たりを操っているんです」 「はぁ、なるほど。 何だか魔物とお客が増えてたなと思ったら そういうわけでしたか」 嬉しい半面ビビリ半面だった俺は納得した 「今まで何人もの屈強な戦士さんに お願いしてきたんですが、 帰ってきた方は一人もいません。 最近では誰も引き受けて 下さらなくて困っていたんです」 「はっはっは、 それじゃ僕はまぁ、 誰かお強い方が見つかるまでに できるだけ武器を 作っとくという方向で・・・・・・」 勝てるわけないだろぉー 「3000Gで」 「かしこまりました」 「よろしくお願いします では私はこれで。 吉報をお待ちしておりますわ」 「・・・・・・」 うけちゃった・・・ 隣を見るとシルフがいた 「アホか」 「開口一番アホかってお前」 決して俺は金に釣られたんじゃない 「アホだ」 「断定かよ」
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