【広告】楽天市場から1月9日よりお買い物マラソンエントリー受付中

+++ オリジナル小説 BBS +++

ホームページへ戻る

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[472] 空の向こう側
ガズエル - 2008年10月13日 (月) 23時17分

初めまして、ガズエルです。
小説書いた経験がないので、
いまいちかも知れないけど、
よろしくお願いします!
下のやつ消したくても消しかたがわからないので消せません。
本当にすいません。

[473] 設定内容
ガズエル - 2008年10月14日 (火) 00時04分

[世界観]ファンタズム王国 イルバリース地方最大都市
        中枢都市であるため人口が多く技術が発達している
    セルミロード先進国 イルバリース地方で有数な先進国
        工業の中でも有力な工場ばかりが立ち並んでいる
    アルゼレンタ発展途上国
       工業があまり発展しておらず、農業が主な特徴である。
    スカイアワー共和国
        海に面しており、漁業が盛んな国である。

時間がなくなったのでここまでにします。

[476] 設定内容2
ガズエル - 2008年10月16日 (木) 18時22分

[世界観]リベール王国
↑続き 王都グランセルをはじめ、
    ロレント、ルーアン、ツァイス、ボースの国がある。
[登場人物]空の軌跡キャラフル出演(SCまで]
     イリス·フォルトナー(19)
     ファンタズム王国に住む白衣を来た女性
     明るく前向きな性格ちょっぴり人見知り。
     あるきっかけで事件にまきこまれる。

それでは、がんばりますのでよろしくお願いします!

[479] 序章 漆黒の目
ガズエル - 2008年10月17日 (金) 01時49分

身喰らう蛇(ウロボロス)の事件から数ヶ月がたち、
リベールに平和が訪れた。
人々は、安心と幸福に満ちた生活を送っていた。
この平和が打ち砕かれようとしている事も知らずに………
それは、ファンタズム王国の南の山奥に位置する小さな小屋からはじまった。

コンコン…
市民「ごめんくださーい!」
???「はい。誰ですか?」
中から白衣の女性が出てきた。
市民「あなた…イリスさんですよね?」
イリス「え?ええ、そうですけど…」
市民「郵便のものですけど、イリスさん宛ての手紙が届いてますよ」
達筆な字で封筒に「イリス様へ」と書かれていた。
イリス「わざわざご苦労様です」
イリスは、封を切った。中にはきれいな手紙が入っていた。
読み上げてみた

「拝啓、イリス様。
 突然ですまないが頼みがある。王都グランセルで不吉な動きがあるよ うだ。君は、ファンタズムの王国の遊撃士だと聞く。
 私は、ワケあって動けないから代わりに引き受けてくれないか?
 詳しい事情は、エステルというポニーテールの子から聞いてくれ。
 では、頼んだぞ!」   カシウス·ブライト

イリス「カシウスさん!?あの人から直接依頼!?よほど大変なことな    のかな?」
   「……………!!」
バタン!!
イリスは、家を飛び出し、全力でリベールの王都グランセルに向かったのだった。     (············なんだろう?嫌な予感がする。)

[480] 訂正
ガズエル - 2008年10月17日 (金) 01時55分

ミスで、文に空欄ができてしまいました。
次回から気をつけるので、許してください。本当にすいません。

[490] 序章 漆黒の目
ガズエル - 2008年10月20日 (月) 22時41分

………王都グランセル…………

エステル「はぁーやっとグランセルについたわね。」
ヨシュア「そうだね。でも父さんからの頼みだからね。」
そこには、太陽のような輝きをした娘エステルと、
かつて「身喰らう蛇」に所属していた少年ヨシュアの姿があった。
エステル「今日は、グランセル城で宴会に招待されたー!
     久々にクローゼと会える!!やったー!!!」
ヨシュア「嬉しいのは分かるけど、父さんに頼まれた件も忘れずに。」
エステル「わかってる。
     不吉な動きの調査、それとイリスっていう人に詳しい事情を伝えるだったわね。」
ヨシュア「うん。何が起こるかわからない。気を引き締めていこう。」
2人は、グランセル城にむかった。

…ちょうどその頃、イリスはグランセルに到着していた。
イリス「ここが、グランセルかぁー。話は聞いてたけどこんなに広いんだ。ファンタズムの1,5倍くらいかな…
    えっと…グランセル城は、北の方角だから……あれかぁ!」
イリスは、城にむかって走り出した。

…グランセル城、城門前…

城門前には、門番が立っていた。
イリス(どうしよう。コレを見せれば通してもらえるのかな?)
イリスは、カシウスの手紙の中に入っていた招待状を取り出した。
門番「おや?君は誰だい?」
こちらが話し掛ける前に向こうから声をかけられた。
イリス「えっ!あ…あのー…こっこれを……」
門番「これは、招待状じゃないか。…そうか、あんたがイリス•フォルトナーか…」
イリス(えっ、どうして私の名前をしってるの?)
イリスは、不気味に思った時だった。
門番「どうしてか教えてやろうか!」
イリス「!!!」
身震いしたらしく門番は、首をかしげた。
門番「ん?どうしたんだい?」
…この様子は、明らかにおかしい。
でも、(うん。きっと気のせいだよね。)と思い、城内に入った。
門番「どうかお気をつけて」
イリス「はい…ありがとう…」
イリスは、急いで宴会に向かった。

門番「……本当に気をつけろよ……くっくっく……」
門番は、不気味に笑っていた…

[496] 序章 漆黒の目
ガズエル - 2008年10月24日 (金) 02時14分

……グランセル城、城内……

イリスは、宴会会場に向かった。
イリス「エステルさんに門番のこと伝えなくちゃ!!」
イリスは、カシウスの手紙に書かれていた
エステルという娘に伝えよう……いや伝えなくてはならない気がした。

バタン!!

イリスは、宴会会場の扉を開けた。
そこにはエステル、ヨシュアを始め、シェラザードやオリビエ
アガット、ティータ、クローゼ、ジンなどがもうすでに到着していた。
シェラザード「あら?見慣れない顔ね?」
??????「カシウスさんに頼まれた依頼の子ですよ。」
シェラザード「そうなんですか?……へぇー、あの娘がねぇ……」
イリスが歩み寄る。
イリス「失礼ですけど……あなたがアリシア女王ですか?」
アリシア女王「ええ、そうですよ。あなたがイリスさんですね。
       話は聞いています……どうぞ、席に座ってください。」
と、優しい声をかけられた。
イリス「はい……ありがとうございます」
と席に着こうとしたら、隣から明るい声で話しかけられた。
エステル「はじめまして!えっとあなたがイリスさん?」
イリス「ええ、そうですけど…何か?」
エステル「あたし、エステルよろしく!」
イリス「あなたがエステルさん!?
    あの早速ですけど、聞きたいことが……」
と言った瞬間だった。

ドゴーン!!

すごい轟音と共にグランセル城が深い闇に包まれた。

数時間後……

イリス「う〜ん……ここは?」
イリスは、立ち上がり、冷静に辺りを見渡した。
…場所は、グランセル城の宴会場だが、人の姿がない……
イリス「何?どういうこと?何が起こったの?」
イリスは、目の前の出来事に混乱していた。
イリス「えっ?あれは……!!」
よく見てみると、アリシア女王が倒れている。
イリスが急いで駆け寄る。
イリス「大丈夫ですか!」
アリシア女王「はい……大丈夫です……
       とうとう起こってしまいましたか。この日を……」
イリス「えっ、どういうことですか?」
真剣な顔をしてアリシアを見つめた。
アリシア女王「…実は、カシウスさんは、これが起きることを知っていたのです。」
これを聞いた途端、怒りがこみ上げてきた。
イリス「じゃあなんでカシウスさんは、知っていて止めなかったんですか!!」
アリシア女王「止めなかったんじゃないんです。」
イリス「じゃあ……」
アリシア女王「止められなかったのです。
       だからあなたの力を借りようとして、依頼したのです。
       …そうあなたの白球(ホワイトホール)の力を使ってです」
イリス「!!どうしてその事を!!」
アリシア女王「…私の口からでは、何も言えません。
        ですが、ただ1つ言えることがあります。」
イリスは、心当たりがあり、それを聞いてみた。
イリス「黒球(ブラックホール)ですか?」
アリシア女王「その通りです。今の現象は、黒球(ブラックホール)によるものです。
       黒球(ブラックホール)は、白球(ホワイトホール)とぶつかると、打ち消しあう性質を持っています。
        だからあなたは無事だったのです。」
イリス「じゃあ、他の人達は、どうなるの?」
アリシア女王「ブラックホールに当たると人格を失ってしまいます。
       これがどんな意味をさすのかあなたには、わかりますよね?」
イリスは、落ち着いた様子で答えた。
イリス「…つまり、私の体内にあるホワイトホールを人格を失った人に与えると、
    ブラックホールから解放することができるってことですか?」
アリシア女王「そうです。そして、それがカシウスさんから頼まれた本当の依頼の内容だったのです」
……ようやく理解できた。これが私の使命なんだってことを……
でも、女王は、なんで無事だったのだろう。
と思うと女王は、白球の魔石を取り出した。
アリシア女王「これがあったので、助かったんです」
と、イリスの心を読んだかのように答えた。
そして、私は、グランセル城から消えた人達を助け出すために旅立った
……そう、空の向こう側を目指して……

            序章  終

[500] 登場人物の追加
ガズエル - 2008年10月24日 (金) 23時37分

イリス•フォルトナー(19)
召喚士の見習いで、召喚杖を使い、
様々な魔獣を召喚することができる
ちなみに遊撃士は、副業

エッジ•シェイス(19)
イリスの護衛を任されている少年
主に大剣を使い、敵をなぎ払う。
イリスと同じ組織に所属しているらしい

シャナ•エスコート(22)
イリスとエッジの(見守り役)の女性
どこから来たのかまた、何が目的なのかが
まったく不明である

[509] 第1章 消えた仲間達
ガズエル - 2008年10月27日 (月) 02時05分

グランセル城から消えた人々を探すため、イリスは旅立ちを決意する。

イリス(グランセルに行けば何か分かるかも………)
そう思ったイリスは、城を出た。

……グランセル城、城門前……

外に異変はない………だが、門番の姿がなかった。
イリス「あれ?おかしいな?外に影響はないはずなのに……」
イリスは疑問に思った時だった。
??「雷神掌!!!」
イリス「!!………くっ!」
イリスは、間一髪でかわした。
イリス「だっ誰!?」
…そこには、宴会場で見たときとは、別人のような雰囲気を出しているジンが立っていた。
イリス「ジンさん!!」
ジン「……………」
イリス「だめだ!声が届いていない!!早く元に戻さないと!」
イリスは、体内の白球をジンに当てようとしたが遅かった。
ジン「ふん!!」
ジンはイリスの首をつかみ、軽々と持ち上げた。
イリス「くっ!うあああ………」
ジンの力は恐ろしく強かった。
イリス(苦しい……このままじゃ……やら……れ…る……)
イリスの意識は遠くなっていく。
イリス(も…う………だ……め……)
その時だった!
???「パイルバンカー!!!」

ザシュ!!

大剣がイリスの首を絞めていた腕を切り裂いた。
ジン「ぐお!」
ジンは、イリスを投げ飛ばし、腕をおさえてその場にひざまづいた。
イリスは、地面に叩きつけられ、倒れこんだ。
???「イリス!!!」
???が、イリスの元に駆け寄る。
イリス「エ…ッ……ジ……よかっ……た…助けに……来て…くれた…のね。」
エッジ「ああ!そうだ。だからもうしゃべるな!」
その声を聞いて安心したのか、イリスは、気を失ってしまった
エッジ「おい、イリス!………ふう、気絶しただけか…」

ジン「養命功!!」
ジンの傷がみるみるふさがっていく!
エッジ「しまった!」
イリスのことが心配で、ジンが回復していることなど気づきもしなかったのだ。
だがジンは拳を下ろし、体を後ろにして、振り返った。
ジン「俺は、戦力を失った相手に戦いを挑むつもりはない」
エッジ「っ!ふざけんな!俺が相手になってやる!!」
エッジは、軽く挑発した。
ジンはそれに動じなかった。
ジン「…そんな事してお前さんが倒れたら、誰がその子の手当てをするんだ?
ほっといたら死んじまうかもしれんぞ。」
エッジ「……!!」
エッジは驚きを隠せないまま呆然と立っていた。

ジン「じゃあ俺は、もう行くぜ!」
ジンは、堂々と帰っていく。
エッジ「待て……」
と言おうとした瞬間、
ジン「……お前さん、イリスをしっかり守ってやれよ!」
ジンは再び帰っていった。
エッジ「あいつ……まさかわざと……」
エッジは、ジンの言葉聞いて確信した。
(…あれは本物のジンだ…)
そしてジンの言葉には、
「首を絞めて悪かった」と謝罪しているようにも聞こえた。

エッジ(…それにしても、何故ジンだけ無事だったんだ?)
エッジ「まぁ、考えても仕方がない。それよりイリスが先決だ」
と言い、倒れているイリスを背負い、グランセルに向かった。

エッジは、ただイリスの無事を祈って……

[523] 第1章 消えた仲間達
ガズエル - 2008年11月01日 (土) 15時32分

……王都グランセル……

エッジ「とりあえずギルドに行こう。確か、こいつは遊撃士だったからな」
気絶しているイリスを背負い、エッジはギルドに向かった。

ガチャ

エッジは、ギルドの扉を開いた。
エッジ「おーい!誰かいるかー?」
すると、二階から金髪の女性が降りてきた。
エルナン「どなたですか?……あ!あなたの背負っているのは、イリスさん?」
エッジ「ん?なんで知ってるんだ?もしかしてお前ここの担当者か?」
エルナンは、慌てて答えた。
エルナン「すいません。申し遅れました。グランセル支部担当のエルナンです。」
エッジ「よかった!早速で悪いが、イリスを休ませてあげてくれないか?」
エルナン「ええ、もちろんですよ。私もイリスさんが心配です。」
急いで中に入ろうとしたが、止められた。
エルナン「待ってください。失礼ですけど、あなたの名前は?」
エッジ「俺か?俺はエッジ•シェイス。イリスとは小さい頃からの知り合いだ。」
エルナンは、エッジの正体を知って危険ではない事を察知し、中に入れた。
エッジ「ありがとよ!早速だがここのソファー借りるぜ!」
イリスを下ろし、ソファーで休ませた。
エッジ「ふう……これで目が覚めてくれればいいんだけど……」
エッジはとても心配している様子だった。
エルナン「そうですね。ところでグランセル城の状況はどうでした?」
エッジ「やはり、見たんだな?あの闇を……」
エッジはグランセル城で起きたことや、仲間の状態をエルナンに伝えた。

エルナン「…そうですか、じゃあイリスさんだけがみなさんを元に戻すことができるって事ですか?」
エッジ「そうだ。そして俺はイリスの護衛を任されている」
エルナン「任されているってどこからですか?」
エッジ「まあ、ファンタズム王国のある組織だ」
そんな会話をしている時だった。

ドゴーン!!

建物が壊れる音だ。
市民「魔獣だ!町に魔獣が入り込んできたぞー!!」
エッジ「なに!?……俺行ってくる!」
エッジは外に飛び出していった。
エルナン「エッジさん!……行ってしまいましたか、どうか気をつけてくださいね。イリスさんの事は、任せてください」

その頃エッジは全力で魔獣の所に走っていた。
エッジ「くそ!!早く行かないと!」
魔獣にあと数メートルにさしかかったところだった。

ドガ!ガキン!

鉄の音が聞こえた。
エッジ(先に誰かが戦っているのか?)
気になったエッジは、更に全力で走った。

エッジが到着した頃には、もう魔獣は全滅していた。
そこには剣を持ったジンの姿があった。
ジン「……遅かったわね」
エッジ「……へ?ジン?お前口調が……それにその剣………」
エッジは固まってしまった。
すると、ジン?は笑い出した。
ジン?「ふふっ…私が本当にジンだと思ってたの?」

ブーン!!

ジン?は不思議なオーラに包まれた。
すると、髪の長さが腰ぐらいまであって紅蓮色の髪をした女に変わった。
???「ふう……やっぱりこれ使うとかなり疲れる」
エッジはかなり驚いていた。
???「エッジ、この姿で会うのは初めてね」
エッジ「………お前、誰だ?」
???「知らないの?…まあ、会ったのがジンの姿だったからしょうがないか……」
エッジが聞き直す。
エッジ「いいから答えろ!」
シャナ「分かった…私はシャナ•エスコート。エッジとイリスを守るためにここに来たの」
エッジ「はぁ!?守るため!?お前どこから来たんだ?」
シャナは残念そうに答えた。
シャナ「それはまだ言えない…でもエッジ達の味方だって事は分かって!」
エッジ「そうだな、敵ってわけじゃなさそうだな
だけどまだ言えないって事は、いつか言ってくれるんだな?」
シャナは頷いた。
シャナ「うん。約束する!」
エッジ「…でももし、裏切った時は覚悟しろ!!」
シャナ「分かってるわ。そんなこと……ところでイリスはどこ?」
エッジ(うーん、敵意はないから大丈夫か?)
そう思ったエッジは案内した。
エッジ「こっちだ。それと向こうに着いたらお前に聞きたいこともあるからな!」
シャナ「分かったわ」
そう言って2人は、イリスの元に向かった。

エッジ(一応警戒しておこう)

[528] 第1章 消えた仲間達
ガズエル - 2008年11月02日 (日) 20時55分

シャナと共にギルドに向かっていたエッジは、ひとつの疑問を抱えていた。

エッジ(こんなに簡単に信用していいのか?)
と、言いつつ結局ギルドの前に来てしまっていた。

ギルドに入ろうとしたがシャナがつぶやいた。
シャナ「私、入るつもりはない。ここで待ってるからイリスを連れて来て」
エッジ「なんで信用してない奴の言う事なんか……」
ぶつぶつ言っているとシャナが睨んできた。
エッジ「なっなんだよ」
シャナ「なんでもない!いいから連れて来なさい!」
その顔は、とても不機嫌だった。
エッジ「あー、はいはいわかったよ!…言っとくがイリスは寝てるぜ」
シャナ「……そんなことわかってる、目が覚めたら連れて来て」
シャナに命令されるのは少々気が進まないエッジであったが
イリスが心配だったため渋々言うとおりにした。

ガチャ、

エッジ「わりぃ、遅くなった」
エルナン「大丈夫ですよ。ついさっきイリスさん目が覚めましたから」
エッジ「本当か!!良かった!」
エッジは安心して答えた。
すると、二階からイリスが降りて来た。
イリス「エッジ、心配かけてごめんね。もう大丈夫だから…」
エッジ「そいつは良かった!あっ、それと……」
エッジは、シャナという女性の事を一通り伝えた。
イリス「…じゃあ、私を襲ったジンさんって」
エッジ「ああ、あいつだ。だから本物のジンは黒球の餌食になってるだろうな」
イリスは、早く助けたい気持ちでいっぱいだった。
イリス「そんな!なんとかしなくっちゃ!」
エッジ「ああ、俺もイリスに協力するぜ!」
エルナンは、シャナの事を思い出し、二人に言った。
エルナン「そういえば、シャナさんが待ってるんじゃありませんでした?」
エッジ「あ、そうだった!!じゃあ俺達はこれで!……イリスの事ありがとよ!」
エルナン「ええ、また何かありましたら寄ってくださいね」
エッジは頷いて出ていった。
イリスはエルナンに深く頭を下げて、
イリス「あの、本当にありがとうございました」
と言い、エッジに続いた。

ガチャ

2人はギルドを後にしたその時だった。
???「はあああ!!」

ガキン!!

エッジは素早く武器を取りだし、それを防いだ。
エッジ「誰だ!!」
イリス「え!あれってエッジの言ってた人じゃ……」
エッジは意外と落ち着いていた。
エッジ「…やっぱりお前、イリスが目的だったか!!覚悟は出来てるか?」
シャナ「……………」
シャナは漆黒色の目をしていた。
エッジ「………っ!!」
イリス「………あ!!」
2人は同時に声が漏れた。
その時、どこからか声が聞こえてきた。
????「ふっ、お気づきのようだね。
そうさ、彼女も僕達の仲間になったのさ!たった今ね!」
エッジ「だっ誰だ!!」
????「誰だと思う?それが知りたかったら、セルミロードまで来い!
そこの女もそこで待ってるって言ってるよー」
そう言った瞬間シャナは、深い闇に包まれ、姿を消した。
イリス「……分かりました。あなたが何者か知りませんけど、シャナさんは、必ず助けます!」
????「では、楽しみにして待ってるよ」
そう言って声が途絶えた。
エッジ「おい!まだシャナを信用したわけじゃ……」
イリス「私はただ目の前に苦しんでいる人を助けたいだけだよ」
エッジ「……分かった、俺も行く。だが、つらかったり苦しかったら、いつでも俺に言えよ!」
イリス「うん。ありがとう…じゃあ行こうよ!セルミロードへ!!」

そう言って2人はセルミロードに向かった。

[531] 第1章 消えた仲間達
ガズエル - 2008年11月04日 (火) 20時09分

????「くっくっく…ようやくイリス達が動いたか。さあ貴様らの実力見せてもらうぞ!くっくっく……」

その頃イリスとエッジは飛空挺でセルミロードに向かっていた。

イリス「飛空挺ってエッジ初めてだよね?」
エッジ「ああ、ほとんど歩いてたからな」
穏やかな飛空挺内。こんなに静かだと今、外で何かが起きているとは思えないな。
(おっと現実を見ないとな。俺はイリスを守らないといけないんだ)
ふと気づき、エッジはイリスを見た。……どうやら気分が悪くなったようだ。
エッジ「イリス、甲板に行って風浴びてこいよ」
イリス「うん…そうするよ」
と言ってイリスは甲板に向かっていった。
エッジ「はあー何やってるんだか……」
と言いつつエッジは、そのまま寝てしまった。

……数分後……

イリス「だいぶ気分治ってきたかな」

ピンポーン!
アナウンス「あと20分程でセルミロードに到着いたします」
イリス「そろそろ到着かー、そろそろ中に戻ろうかな?」
と独り言を言った時だった。
??????「あらあら、こんな所で会えるなんて偶然ね」
そこには銀髪の女性が立っていた。
イリス「!!あっあなたは!?シェラザードさん?」
シェラザード「そう私よ。ふふ…ここなら誰もいないわね。エッジとか言う子もいないし今のうちに殺させてもらうわ!」
イリス「くっ!私だって戦える!今度こそ逃がさない!!何があってもシェラザードさんを解放するんだ!はああー」
イリスは身構え、杖を取り出した。
シェラザード「そうこなくっちゃ!はっ!!」
シェラザードの表情は冷たく、躊躇せずに鞭をふるってきた。
イリスはそれを軽く後ろに下がってかわし、何やらつぶやき始めた。
イリス「………いでよ!!大地の化身ダイバロスよ!!」
イリスがそうつぶやくと背丈が2メートル以上ある魔獣を召喚した

グオオオオ!!

召喚されたダイバロスは、茶色の体、まるで体に大地がくっついているかのような姿だった。
シェラザード「…………」
シェラザードの様子がおかしい、体の周りから黒いオーラが出ている。
シェラザード「そっちがやる気なら本気を出さないといけないみたいね!?」
イリス(本当は戦いたくないけど今、前に立っているのはシェラザードさんじゃない!!私が助けるんだ!!)
と思ってる内にこちらにすきができていた。
シェラザード「…そっちから来ないんだったらこっちからいくわよ!」
イリス「しまった!」
シェラザード「貴方の運命…占ってあげるわ!!」
シェラザードのSクラ、ジャッジメントカードだ。
シェラザード「はっ!おぉーほほほ!」
爆弾の絵が書かれていたカードがこちらに向かって飛んできた。
イリス「くっ!守って!!ダイバロス!!」
そう言うとダイバロスがイリスの前に立ちはだかった。

ドカーン!!

音と共にすさまじい爆発が起こった。
ダイバロスのおかげでイリスに傷がなかったがダイバロスのほうは大怪我だった。
イリス「ダイバロス!大丈夫!?」
ダイバロスが小さく頷く。
イリス「いま助けてあげる、ティアラル!!」
ダイバロスの傷が収まった。
ダイバロス「ガアアアア!」
大きな声と共にシェラザードに向かっていった。
イリス「よし反撃開始だよ!!いっけぇぇぇーーー!!」
バルバロスの攻撃がシェラザードに命中し、その場に倒れ込んだ。
イリス「チャンス!!行け!白球!!」
白球がシェラザードを優しい光で包んでいく。
イリス「よし!これでやっと元に戻る!!ダイバロス、お疲れ様!」
すると、ダイバロスはイリスの杖の中に消えた。

シェラザード「うーんここは……」
イリス「目が覚めましたか?」
シェラザードは無言だったがしばらくして状況を理解したらしい。
シェラザード「イリスちゃん……だっけ?」
イリス「はい、そうですけど…」
シェラザード「ありがとう、解放してくれて」
イリス「いえそんなこと……」
と言いかけた時、

バタン!

エッジ「おい!イリス無事か!?」
エッジが物音に気づき、駆けつけてきたのだ。
イリス「うん。大丈夫だよ」
エッジ「良かった…ってお前の横にいる奴……まさか!!」
エッジが身構える。
イリスは慌てた様子で答えた。
イリス「だっ大丈夫だよ。シェラザードさんは、もう黒球じゃないよ」
エッジは、驚いていた。
エッジ「お前一人で倒したのか!?やるなと言いたいけど、ちゃんと俺に言ってからにしてくれよ!」
イリス「分かってる。次から気をつけるよ」
シェラザード「あなたエッジね。私はシェラザードよろしくね!」
エッジ「何で俺の名を!?」
シェラザードが難しいそうな顔をして答える。
シェラザード「何でかわからないけど、黒球に飲み込まれていた時の記憶があるの
だから覚えてたってわけ。体は自分のものじゃなかったけど…」
エッジ「なるほど」

ピンポーン
アナウンス「もう、そろそろセルミロードに到着いたします。甲板にいる方は席にお戻りください」
エッジ「もう到着らしいから席に戻るぞ」

アナウンス「大変長らくお待たせしました。セルミロードに到着でございます。またのご乗車をお待ちしております」

……セルミロード、発着場……

三人は飛空挺から降りた。
エッジ「さてと……」
エッジはシェラザードを見た
エッジ「俺はイリスと人探ししてんだけど、あんたはどうする?」
シェラザード「そうね。助けてもらったし、私も手伝おうかしら」
イリス「わかりました。シェラザードさんがいると心強いです。よろしくお願いします!」
イリスは軽くお辞儀した。
シェラザード「こちらこそよろしくね!お二人さん」

????「くっくっく…シェラザードが元に戻ってしまったか。まあいい、手札はまだたくさんある。
セルミロードにはオリビエを派遣した。貴様らはオリビエを倒す事ができるかな?くっくっく…楽しみだ」

[544] 設定
ガズエル - 2008年11月14日 (金) 18時42分

セルミロード先進国
    国は都会だが、街の外は山に囲まれている。
    最初は小さな田舎村だったが、技術を身につけ、国までに発展した。
    その技術力の高さは周りから高く評価されている。

[546] 第1章 消えた仲間達
ガズエル - 2008年11月14日 (金) 22時30分

……イリス、エッジ、シェラザードの三人はシャナを助け出すため、セルミロードを訪れていた……

……先進国セルミロード……

エッジ「なあ、手がかりがないし、どうする?」
イリス「うーん……ここにギルドってあるんですか?」
シェラザードに聞いた。
シェラザード「ええ、全部の国には大体あるわよ。ファンタズムにもあるでしょ?」
イリス「はい。じゃあ情報を集めたいし、ギルドに向かいますか?」
シェラザード「……………」
シェラザードは、どこかを見てボーっとしている。
イリス「シェラさん?どうかしましたか?」
イリスはシェラザードに慣れて「シェラザードさん」から「シェラさん」と呼ぶようになっていた。
シェラザード「あっ、ごめん!何?」
イリス「情報がほしいので、ギルドに向かおうと話していた所です」
シェラザードは、落ち着かない表情をしていた。
シェラザード「ごめん。二人は先に行ってて!」
そう言うとどこかに行ってしまった。
イリス「あっ!………」
エッジ「どうしたんだ?」
イリス「何か気になる事でもあったのかな?」
二人は疑問に思っていた。
エッジ「…とりあえずギルドに行こう。止まってても仕方がない」
イリス「そうだね。行こう!」
ギルドに向かった。

ガチャ

ギルドの扉を開いた
イリス「御免ください………え!!」
エッジ「なっ!何があったんだ!?」
二人は中の様子を見て、驚愕した。
なんと、ギルドの担当者が殺されていたのだ!
その人から出た血を調べたが最近のものだった。
イリス「ひどい!誰がこんな事を!!うう……」
イリスの頬は涙であふれていた。
エッジ「おい!落ち着け!………大丈夫か?俺がそばにいてやるから、安心しろ」
イリス「うん……ありがと……あ!エッジ、見て!」
イリスが指を差した所を見た。そこには……
エッジ「!!血の足跡がある!二階に続いているな。…これは犯人の失敗か?いや、それとも……」
イリス「考えても仕方ないよ。犯人を突き止めなきゃ!!」
エッジはイリスの前にかばうようにして立った。
エッジ「分かった!俺から離れるなよ!」
エッジを先頭に、二人は二階へ向かった。

????「ふはは!だいぶ遅かったな!」
そこには、妙な仮面をつけた男が立っていた。
エッジ「誰だ!!」
黒球の者「私か?そうだな…黒球(ブラックホール)の者と名乗っておこう…」
イリスは涙を浮かべながら怒りがこみ上げていた。
イリス「あなたですか!?ギルドの人を殺したのは!!」
黒球の者「そうだ、私が殺した。君達がギルドに来るって分かってたからギルドで待ってたのだ。
だが、担当者がうるさかったから殺した。それだけの事だ」
イリスは、爆発寸前だった。
イリス「なんて事を!!許さない!」
エッジ「お前、ただで済むと思うなよ!」
二人は武器を取り出した。
エッジ「乱れ飛ぶ炎の魂よ!我が剣に宿りて、敵を焼き払え!!うおお!バーストシフト!!」
エッジの体が炎に包まれていく。Sクラ、バーストシフトだ。
エッジ「喰らえ!はああ!!」
黒球の者をめがけて切りかかった。だが……
黒球の者「ふんっ!!」
黒球の者はバリアに包まれ、エッジを弾き飛ばした。
エッジ「ぐっ!!」
イリス「エッジ!!大丈夫!?」
エッジ「ああ、なんともない…」
黒球の者が笑っている。
黒球の者「ふふ…その程度じゃ私に勝つことは不可能というものだ」
イリス「……じゃあ一つだけ聞かせてください!グランセル城に黒球を発生させたのはあなたですか?」
イリスは、悲しみであふれんばかりの声で言った。
黒球の者「そうだ。私がやった。そしていつか世界を黒球で埋め尽くすのだ!」
イリス「…それが、あなたの目的ですか?」
黒球の者「そうだ。それにいいことを教えてやろう。今、私の手元にある[駒]達を全員解放できれば私とやり合えるだろう」
エッジは不機嫌そうに聞いた。
エッジ「なぜそんな事を教える?お前が不利になるだけだぞ!」
黒球の者は余裕な顔つきだった。
黒球の者「そうしないと、張り合いがないからな」
エッジ「へっ余裕だな!うおお!!」
エッジはもう一度切りかかった。だが、結果は同じだった。

ガキン!!

黒球の者「無駄だ」
エッジ「くそ!!」
またしても軽く弾かれた。
黒球の者「エッジとやら私に挑んでくる勇気だけは認めよう。だが勇気だけでは何もできん!!」
そう言うとエッジに襲いかかった。
エッジはかろうじて防いだ。
黒球の者「ほう…なかなかやるな。……もうちょっと遊んでいたいのだが、時間がなくなった。君達はどこまでやれるか期待しているぞ!」
黒球の者が消えていこうとしたその時!
イリス「黒球の者!!…私は平気で人の命を奪うあなたの事を絶対に許さない!!そして、思い通りにいかせない!」
黒球の者は笑いながら言った。
黒球の者「くくく、楽しみだ。……そうそう北の山にオリビエという男を派遣した。グランセル城にいた一人だ。早く行かないと暴れ出すかもしれんぞ!…これが私の言える最後の言葉だ。あとの[駒]は自分達で見つけろ」
と言い、姿を消した。
イリス「どうしてあの人は人を平気で殺せるの?私には分からない!分かりたいとも思わない!私…耐えれない」
イリスは、そう言うとその場に座り込んで必死に涙をこらえていた。
しばらくそのままだったがエッジが口を開いた。

エッジ「イリス、立てるか?」
イリス「うん。もう大丈夫。北の山に早く行ってオリビエさんを止めないと…シャナさんもいるかもしれない」
二人の思いは同じだった。
エッジ「分かった。一刻も早く黒球の者の所にも行かないといけないからな」
イリス「そうだね」
そう言って二人は北の山に向かった。

殺されてしまったギルドの担当者に祈りを捧げて………

     第1章  終

[556] 第2章 動き出した黒い陰
ガズエル - 2008年11月18日 (火) 23時04分

……イリス達と別れたシェラザードはセルミロードを歩きまわっていた……

イリス達と別れたのには理由がある。
その理由はイリス達と一緒にいた時にティータの人影を見た。だから心配になり、ティータを探していたからである。
シェラザード「おかしいわね。こっちに来たと思ったんだけど……ティータ、あなたは黒球なの?」
自分と同じことになっていたらと思うと胸が張り裂けそうだった。そんな時。
イリス「あのーシェラザードさん?」
横から声をかけられた。
シェラザード「イリス!なんでここに?」
イリス「状況を伝えに来た。オリビエが北の山にいるわ。それに、その山に小さな女の子が入っていったみたい」
シェラザード「分かったわ、ご苦労様」
シェラザードはオリビエとティータが黒球になっている事に少し動揺したが、助けたいという気持ちのほうが強かった。
シェラザード「ところでエッジは?」
イリス「一足先に北の山に行ったわ」
シェラザード「そっか、じゃあ私達も………」
と言いかけた時イリスが口を開いた。
イリス「私は用事があるから先に行ってて!後で追いかけるから!」
そう言ってイリスは逃げるようにその場を去った。
シェラザード「あっ!ちょっと!……仕方ない、エッジには悪いけど、イリスは置いて行くわね」
そう言い、シェラザードは一人で北の山に向かった。

その頃、イリスは人気のない場所にいた。
イリス「…ここまで来れば大丈夫かな?よし!」

ブーン!!

そう言うとイリスはオーラに包まれた。
すると、イリスの姿が、かつて黒球に取り込まれていたシャナの姿に変わった。
シャナ「ふぅー、ごめんね。イリス。あなたの姿で変装させてもらったわ」
シャナは何故か黒球から解放されていた。
シャナ(それにしても私を助けてくれたのは誰?もう一度会って、ちゃんとお礼したいな)
シャナは助けてくれた人の顔はわからなかったが、その人からの言葉を一つだけ覚えていた。

「お前の守りたいものを懸命に守り通せ!」と……

この言葉はシャナの心に深く刻まれていた。
シャナを解放した人の真意は分からなかったし、信用したわけでもないが、感謝した。
シャナ「私の守りたいもの…か…よし!!私はイリスとエッジを守ってみせる絶対に!!」
とシャナは自分に言い聞かせた。
シャナ「じゃあそのためにも北の山に行かなきゃ!!」
そう言い、シャナも北の山に向かった。

その頃、エッジとイリスは北の山の最深部に近づいていた。
エッジ「はああ!!」
イリス「えいっ!!」
エッジとイリスは魔獣との戦いの連続だった。
エッジ「…倒したか。そろそろ着く頃だな?」
イリス「うん。そうだね。多分この奥にオリビエさんがいると思うよ」
二人はなかなかの実力を発揮し、魔獣との連戦続きなのに、体力はまだまだ余裕だった。
エッジ「じゃあ思いっきり飛ばすぞ!」
二人は走りだし、5分程したら最深部が見えてきた。
イリス「エッジ!最深部は目の前だね。お互い、協力してオリビエさんを解放しよう!!」
エッジ「ああ!」
そしてようやく最深部にたどり着く。
????「待ってたよ。かわいい子猫ちゃん達」
前に金髪の男が演奏しながら立っていた。
エッジ「お前がオリビエだな?」
イリス「オリビエさん!目を覚めしてください!」
オリビエ「……………」
二人の声は、オリビエの耳には届いていないようだ。
エッジ「イリス、やっぱりダメだ。戦うしか道はない!」
イリス「ごめんなさい。オリビエさん!!」
二人は武器を取り出し、構えた。
エッジ「行くぞ!!」
イリスは何かを呟き始めた。
オリビエ「来い!」
エッジ「うおおお!!!」
イリス「いでよ!大地の化身ダイバロスよ!!」
オリビエ「はあああ!!!」

こうして戦いの火蓋が切って落とされた。そして、エッジとイリスの絆が今、試される!!

[568] 第2章 動き出した黒い陰
ガズエル - 2008年11月28日 (金) 20時22分

……イリスとエッジはオリビエと対峙していた……

オリビエ「どうした?その程度なのかな?」
オリビエの実力のほうが上だった。
エッジ「くっ!強い!イリス、大丈夫か?」
イリス「うん。まだまだやれるよ!」
とその時だった。
オリビエ「くっ!!」
どこからか鞭が飛んできた。
シェラザード「私が相手よ!!」
イリス「シェラさん!無事だったんですね!」
シェラザードは驚いた表情をしていた。
シェラザード「イリス!?どうしてここに?」
イリス「え!どうしてって……エッジと一緒に………」
オリビエ「おしゃべりはそこまでだ!!」

バーン!!

オリビエの銃が飛んできた。
三人は後ろに下がり、かわした。
エッジ「話は、後だ!今はやつを倒すぞ!!うおおおおお!!」
エッジは、オリビエに切りかかった。
オリビエ「ふっ!…………なっ!!」
オリビエはエッジの攻撃をかわしたが、かわした先にダイバロスが待ちかまえていた。
イリス「逃がさない!ダイバロス!!」
その瞬間、オリビエに大きな拳が炸裂した。
オリビエ「ぐっ!!」
オリビエは壁に叩きつけられ、気絶した。
イリス「今だ!白球!!」
暖かい光が飛んでゆく。
オリビエまであと少しの距離になった時、何かにさえぎられた。
シェラザード「!!あの娘は!」
その光は、オリビエではなく、現れた何かに当たった。
エッジ「なっ!!」
イリス「こっ子供!?なんでこんな所に?」
シェラザードが口を開いた。
シェラザード「あの娘はティータっていうの。グランセル城にいた中の一人よ。でもよかった生きててくれて!オリビエも解放しましょう」
それを聞くと頷き、イリスは白球をオリビエにも当てた。

しばらくすると、オリビエとティータが目を覚ました。
シェラザード「二人共大丈夫!?」
ティータとオリビエは立ち上がり、答えた。
ティータ「はい!イリス…さん?あのあの助けてもらってありがとうございます」
オリビエ「僕からも礼を言うよ」
イリス「いえ、当然の事をしただけですから」
そう言い、一行は北の山をあとにし、セルミロードに戻った。
イリス「あっ!そうだ!みなさんギルドに来てください!!」
そう言われ、ギルドに向かった。

シャナ「イリスとエッジ見つけた!」
シャナは北の山からずっとついてきていたのだ。

ガチャ、

ギルドの扉を開けた。
イリス「見てください!これ……」
と言った時だった。
????「おやおや、どうしました?」
エッジ「なに!?お前何故生きている!」
キファル「わしは、元々死んではおらんぞ!それとお前ではなく、わしはキファルじゃ!ギルドの受付をやっとる」
イリスとエッジは、驚きを隠す事ができなかった。
シェラザード「どうしたの?」
イリス「あのギルドの人死んでいたはずなんです」
シェラザード「なんですって!!」
ところが、驚いていたのはイリスとエッジ、シェラザードの三人だけだった。
エッジ「ん?お前らはあんまり驚いちゃいないようだな?何か知ってるのか?」
ティータは頷き、オリビエが口を開いた。
オリビエ「それは多分…………」
???「二人が幻を見せられていたという事になる」
声のした方向には、紅蓮色の髪の女が立っていた。
イリス「あっシャナさん!!無事だったんですね?」
シャナ「ええ、なんとか」
エッジ「でも何で分かったんだ?」
不思議そうにエッジが言った。
シャナ「それは、黒球に捕らえられていると、黒球の者の行動を知ることができるから」
シェラザード「じゃあ、私が知らなかったのは私が解放された後の出来事だったからか」
シャナ「その通りよ。だから真実を知るためには、このまま解放を続けなければならない」
オリビエがつぶやく。
オリビエ「人数が多くないかな?この人数で一つのことを解決して行くんじゃ、効率が悪いと思うけどね」
エッジ「それもそうだな。二手に別れたほうが良さそうだな……」
すると、ティータが何かを思いついたかのように話した。
ティータ「あっそうだ!無線機を使えばいいんです。ここにありますから」
そう言ってティータは、無線機を取り出した。
オリビエ「なるほど、これで連絡が取り合えるようになったねー」
シャナ「じゃあ、メンバーは、私とイリス、エッジ。そっちは、シェラザード、ティータとオリビエでいい?」
シェラザードはちょっと困った顔をしていた。
シェラザード「別にそれはいいんだけど、私達はイリスみたいに白球を出せないから解放できないわよ」
イリスは即座に答えた。
イリス「あっ、それなら大丈夫ですよ。シェラさんちょっと鞭貸してください」
そう言って鞭を受け取り目を閉じた。
イリス「はああああ!!」

ポワーン

気合いと共に鞭が光り出し、しばらくして光りが消えた。
イリス「鞭に白球を宿らせました。これで白球を打つ事ができます」
シェラザード「分かったわ!」
シャナが口を開く。
シャナ「よし!私達はアルゼレンタに行く」
シェラザード「じゃあこちらはスカイアワーに向かうわ。キファルさん飛空挺の手配よろしくお願いします」
キファルは話を聞いて頭が混乱していたが、答えた。
キファル「ああ、任せておけ!」
オリビエ「じゃあ、これで決まりだね!さあ、出発しようか」

……こうして、一行は出発した。お互いに無事を祈って……

[575] 第2章 動き出した黒い陰
ガズエル - 2008年12月02日 (火) 21時38分

……これは、少し時間をさかのぼり、イリス達が飛空挺でセルミロードに向かっている時の事である……

黒球の者がグランセル城にいることを知り、そこに向かっている者達がいた。
???「ここはどの辺りだ?」
一人の男が聞く。
??「もうすぐで、グランセル城の真下だと思います」
そしてもう一人の女が答える。
???「そうか…あと少しだな。ルカ」
男が女の名を呼んだ。
ルカ「はい…でもありがとうございます。クシルさん、ここまで一緒に来てくれて」
ルカは黒球の者に接触したため行方不明になってしまった友人を探すためにここまできていた。
そして、黒球の者に一人で会わせるのは危険だと判断した男、クシルは、同行を決意したのだった。
クシル「なに、たいしたことではない。ただ一人で行かせるわけには危険だと判断しただけだ」
二人が話していると、出口が見えてきた。
ルカ「クシルさん!見てください出口が見えてきました」
クシル「よし、ここから気を引き締めろ!黒球の者がいるはずだ」
そして二人は、ようやくグランセル城内部に潜入する事ができた。だが、城内に人気がない。
ルカ「ここ……本当にお城なの?空気が重い……」
クシル「黒球が発生した所だからな。ここの人は皆、黒球に飲み込まれてしまっただろう」
ルカ「そっそんな!」
そんな会話をしていた時だった。

ガッシャーン!!

ガラス系のものが割れた音がした。
クシル「!!誰か残っているのか?」
そう言い、二人は音がしたほうに向かった。
ルカ「クシルさん!!あそこに女の人が!」
ルカが指を差す方向に、紅蓮色の髪をした女が後ろを向いて立っている。
クシル「おい!大丈夫か?」
クシルが呼びかけるとこちらに振り返った。
シャナ「……寄る……な…」
ルカ「あ!!この人黒球に飲み込まれてしまってる!クシルさん気をつけてください」
クシル「わかった」
ルカは、黒球に飲み込まれてしまった人を見るのは、これが初めてではなかった。
ルカ(あれ?いつもの真っ暗な目と少し違う?…目の奥から暖かい光が……あ!!)
ルカ「クシルさん!!あの人は、黒球から自分の力で逃れようとしています。すごい!こんな人初めて見た」
クシル「なに!?」
二人は驚きを隠せない表情だった。
シャナは何かを呟いている。
シャナ「…ジと……リ…スを…守らない……と…」
ルカとクシルは、「守らないと」しか聞こえなかった。
クシル「何だ?何を守るんだ?」
クシルが質問したが、シャナは、同じ事を言っているだけだった。
クシル「ルカ!この人を早く解放してくれ」
ルカ「分かりました!やってみます!!」
そう言うと、ルカはカメラらしき物を手に取り、構え、シャナをとらえた。
ルカ「今だ!白球行けー!」
そしてシャッターを切り、シャナが暖かい光に包まれ、やがて解放された。
シャナは、解放された途端、その場に倒れ込んだ。二人が駆け寄る。
クシル「大丈夫か?しっかりしろ!」
シャナは少ししか意識がなかった。
シャナ「…私…が守ら……ないと…!」
クシル「まだ言ってるのか?そんなに大切な人がいるのか?」
クシルが問う。
シャナ「守……ら……」
シャナは、だんだん意識が遠くなっていく。
クシル「お前が何を守りたいのかは、分からない。だけどな、そこまで言うのなら、お前が守りたいものを懸命に守り通せ!」
ルカ「クシルさん………」
ルカがクシルの言葉がとても優しく聞こえた。
シャナは、やっと言葉が耳に届き、静かに口を開いた。
シャナ「あ…なた…の…名…前……」
だがシャナはそのまま気を失ってしまった。
クシル「!大丈夫か?しっかりしろ」
ルカが指でシャナの首に触った。
ルカ「……大丈夫です。気を失っただけみたいです」
クシル「そうか…良かった」
クシルは安心そうに言った。
ルカ「それにしても黒球の者はどこにいるんだろう……」
クシル「おそらく、もうここにはいないだろう。あいつ確か瞬間で移動できる能力を持ってるらしいからな。よし、他を当たろう」
ルカは戸惑っていた。
ルカ「この人はどうするんですか?」
クシル「ほっとこう。そいつの実力なら、次はすぐには、やられないはず」
ルカ「でも!」
クシルはルカを見つめた。
クシル「ルカ、お前の目的は友達を探す事だ」
ルカはしばらく黙り込んでいたが、口を開いた。
ルカ「……分かりました。行きましょう」
ルカはシャナを心配していたが、決心し、グランセル城を出た。

…数分後…

シャナ「う…ん…ここは?」
シャナは気がつき、立ち上がった。
シャナ「私…助けられたの?どうやって?」
頭が混乱していたが、しばらくして状況の整理ができた。
シャナ「助けられたならこの命、エッジとイリスを守るために使わせてもらうわ」
シャナ(……もうセルミロードについてる頃かな……じゃあセルミロードに向かうとするか)
シャナはこうしてセルミロードに向かった。

……シャナは助けてもらった人に感謝の気持ちを忘れる事はなかった……

ここまででイリス達は、オリビエと戦う前の北の山に向かっている所です。

[577] 登場人物追加
ガズエル - 2008年12月02日 (火) 22時09分

黒球の者(?)
仮面をかぶって素顔を隠している。
黒球で世界を覆い尽くそうとしている。
具体的な理由は不明。

ルカ•ミーナ(17)
スカイアワー出身で行方不明の友達を探している少女。
クシルと共に行動している。
彼女の武器は、カメラによく似てるが、
写影機という名前で撮影した者の黒球を吸い取る性能を持っている。
また、写影機は攻撃から防御まで様々な事ができる。

クシル•キルト(25)
ルカを守るために、ルカと共に行動している。スカイアワー出身。
ルカを小さい時から面倒をみていたため、
本当の妹のように思っている。
武器は懐中電灯のような形をしている物で、
敵に向けると衝撃波などといった戦い方ができる。



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から1月9日よりお買い物マラソンエントリー受付中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板