[350] 第6話「星の一部は自分」 |
- のんびり - 2008年07月21日 (月) 17時17分
「やあ。遅かったじゃないか」 その仮面の男は黒いマント、黒いブーツ、黒いジャケット。 黒いものずくしだ。優人、佐百合、ヘンリルは一斉に 「その服装ふざけてるのか?」 「え?いや〜、こういう服装の方が悪役っぽいかな〜と思って」 彼にとって悪役ってどんなイメージなんだろうか。 「まあいいや。君たちがこの時計台を見つけて、中に入るまで、何分かかってると思ってるんだい?1時間だよ?さすがに遅いじゃないか」 「俺たちが中に入るのを予測してたのか?」 「誰かが言ってたろ?2手3手先を読めって。という訳で、1時間かかった君たちに罰ゲームだ♪楽しんでくれ。僕は帰るから、欲しい物は手に入ったしね」 そう言うと、横にいた大きいロボットが動きだし、立つと、 座っていては分からなかったが4足歩行らしい。 「ZRS-356,僕のちょっとした失敗作だよ。性能は低いから安心して。 まあ、君たちで勝てるかは知らないよ」 そういうと姿がかすれていき、消えた。どうやら姿を映し出されていたらしい。 「ちょっ!展開が早くない!?」 「そんな事言ってる場合か!先にこいつを黙らせる!」 ZRSがこちらに向かってくる。失敗作のくせに結構はやい。 するとZRSの胴体からクローのついた腕とバルカンのついた腕が出て来た。 優人は後ろに回り込み、胴体にのった。 「動力はどこだ?分かるか?夏奈」 「(ちょっとまって今調べ・・・優人!横!」 優人にクロー」が迫っていた。 「ぐっ!こいつ!」 かすったが、ひるまずに撃ち込む。だが全部右腕のクローで跳ね返されてしまった。 「何!?跳ね返した!?」 右腕の装甲がかなり固いらしい。 「まず腕を壊さなきゃだめか。ヘンリル!佐百合!おれがZRSの体制を崩す!そのすきに腕を壊せ!」 「はい!」 「りょ〜かい。」 優人は足下を狙い、撃つ。地面が砕け、ZRSの体制が崩れる。 その隙にヘンリルと佐百合が突入し腕を切り落とそうとするが、 「なっ!」 「き・・・切れねえ・・・」 するとバルカンとクローが動きだし、2人に狙いがつけられる。 (えっ) (やばっ) 「2人とも逃げろ!!」 バルカンが回り始め、クローが迫ってくる。 全員眼をつぶった時だった。「ズドン!、ズガン!」と音がした。 優人は2人がやられたと思った。 「ふう〜。わり!遅れた」 眼を開けると、ZRSの腕が落ちていた。 「(桜、しっぽ)」 「おっと!」 しっぽで攻撃して来たが難なくよけた。 「これで・・・終わりだ・・・」 しっぽを落とし、足を壊し、胴体に一突き。ZRSは完全に、 おとなしくなった。 「テスト終了!って異境先生が言い回ってんのに帰らないっという事で来たんだけど、危なかったな」 優人たちは、とりあえず桜を怒るのは後回しにして飛行船まで戻る事にした・・・
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