谷口雅春先生 昭和38年代表者会議 結語
『人間神の子』を説く宗教は他にもある。
『肉体も環境も心の影』と説く宗教もある。
萬教帰一だから根本は同じである。
だがそれでは、とくになぜ生長の家が出現したのか。
生長の家の神は住吉大神である。
その住吉大神が、なぜ今ここ、
日本の国土にこの時期に現われ給うたのか。
そこが非常に大切なところである。
『古事記』に示されるごとく、住吉大神は
天照大御神の御誕生の直前に現われた。
最後の宇宙浄化の働きとして、
宇宙の大神が住吉大神として現われ給うたのである。
天照大御神の御誕生とは、日本の実相の誕生ということである。
日本なるものの魂が具体的に
宇宙を照らす光となるということである。
この直前に、最後の浄化の働きとして
住吉大神が今ここに現われ給うたという、
ここに生長の家出現の真意があるのである。
したがって、たんに個人の救いにとどまらず、
宗教的自覚をおしすすめて、
国家の成仏、人類全体の成仏、宇宙の成仏
というところまでゆかなければならないのであって、
そのひとつが政治活動なのである。
昭和38年 代表者会議 結語