下記は、本部の岡●慎●郎という新人講師が書かれた文章です。
大変好印象です。「総裁のノ―ミート路線」は嫌悪感がありますが、これは良い文章で、近年私も「霜ふり」「ビール付け」「運動不足」になっているので、参考になりました。皆さんも、
健康に留意して、「本流復活まで長生きいたしませうぞ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
豚肉の価格について書いたが、今回は牛肉である。生産者によって育てられた牛は、成育すると各地域の市場に出品される。内蔵などを除いて(内蔵は堅気でない人等が持っていく)、肉の塊になると、日本格付協会という機関がそれぞれの肉に対して格付けを決定し、その後”競り”を行う。ここで最高値をつけた業者が落札するわけだ。参加業者は肉問屋や仲買人、大手スーパー等であり、肉屋や飲食店は仲買人からお肉を仕入れるのが一般的だ。
牛肉の値段を決める上で重要になるのが格付けだ。ランクはA~C、そして5~1まであり、アルファベットは「歩留等級」を表す。一頭の牛から取れる肉の割合が多いほど評価は高く、Aが最高である。数字は「肉質等級」を示し、肉質の善し悪しのランクとなり、5が最高である。この2つを組み合わせてA5、C3などと格付けされている。この格付けを参考に業者は競りの価格を決める。
数字で表す「肉質等級」は脂肪交雑(霜降り度合、いわゆるサシ)、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質の4項目が評価される。「霜降り、サシ」というと、高級な良い肉と思ってしまいがちだが、霜降りは筋肉と筋肉の間に脂肪が混ざり合った不自然な状態の肉のことだ。これがどれほど入っているかで値段が変わるわけだから、より多く入るように、畜産関係の研究開発は進められている。私はこの研究の方向性は間違っていると思う。その飼育方法は、とても私たちの良心が満足するものではない。
まず、サシを多く入れるために、トウモロコシなどの穀物を多く与える。さらに食欲増進の為に、ビールを飲ませることもある。栄養は偏り、牛の足関節が腫れて歩行に障害が出たり、時には盲目になったりすることもある。畜産農家は、このような症状が出ないぎりぎりのラインを模索しながら給餌する。また、牛を動かさないことも霜降り牛を飼育する上では大切なことである。このようにして育てられた牛は、健康ではなく、病気であることも多い。新興国の経済発展による肉の消費の拡大で、食糧危機が迫り、穀物の生産量が頭打ちになっているこの時代に、その穀物を与えて牛を病気にしてまで生産した肉を、「おいしい」とか言って食べていて良いのか?このような生産が現在でも続けられているのは、言うまでもなく、需要があるからだ。消費者が望む最高級品質の牛肉はこのようにしてしか作れない。私はテレビでレポーターが「とろけるうう」などといって食べているシーンなどは見ていて吐き気をもよおす。その裏で、牛は恐怖し、泣き叫んでいる。
それから、サシの入っていない牛なら良いのか?と聞かれそうなので一応断っておくが、私は畜産自体が殺生だと思っている。寿命の約10分の1である15~28ヶ月後には殺し、それを食べるのだから明らかに殺生である
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本当ですね。なるべく、食べずにおれたら良いですね。