娘の元交際相手を逮捕 西海・2女性殺害
西海市西彼町風早郷の自営業、山下●さん(58)方で、母親の久●さん(77)と妻の美●子さん(56)が殺害された事件で、県警捜査本部は17日、殺人と住居侵入の疑いで、山下さんの三女(23)の元交際相手で、三重県桑名市、無職、筒井郷太容疑者(27)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は16日午後6時ごろ、久●さんの住む離れに窓ガラスを割って侵入し久●さんの体を包丁で複数回刺して殺害。午後6時20分ごろには隣接する誠さん方にも窓ガラスを割って侵入し、美●子さんの体を包丁で複数回刺して殺害した疑い。司法解剖の結果、2人の死因は失血死だった。
捜査本部などによると、筒井容疑者は2人を美●子さんのワゴン車の荷台に入れ逃走。筒井容疑者とみられる不審人物が事件当日の夕方から夜にかけ、現場付近で複数目撃されていたため何らかの事情を知っているとみて捜査。17日午前、長崎市内で任意同行し容疑を認めたため逮捕した。任意同行された際に包丁2本を所持していた。
山下さんは三女が筒井容疑者からストーカー行為に遭っていたとして、10日ほど前から三女に会いに行っていた。詳しい動機などを調べる。
山下さんは久●さんと美●子さん、高校生の次男(18)と4人暮らし。他の子ども4人は県外に住んでいた。16日午後8時半ごろ、帰宅した次男が家の窓ガラスが割れているのに気付き、親戚の男性に連絡。男性とともに割れた窓から入ると、家の中が荒らされ、2階に上がる階段踊り場には血を拭いたような痕があったという。2人が見当たらなかったため捜したところ、ワゴン車の荷台で倒れているのを発見、警察に通報した。家と車には鍵が掛かっていた。
・・・・・・事件の背景・・・・・
千葉県警によると、筒井容疑者は昨年8月、インターネットの会員制交流サイトで三女と知り合った。三女は仕事の関係で雑貨などの知識を持つ人を探すため、同サイトを使っていたという。
近年、ネットで知り合った人間と安易に会うことで、トラブルになることも多いという。また、知り合うだけでなく、相手の素情を知らぬままで交際を始めたりする事で抜き差しならない事になることも多く、社会問題となっている。
今回の事件では、長崎県警西海署の怠慢が殺人を招いている要素も見逃せない。
父親と三女で長崎県警西海署に相談しているが、千葉県警習志野署に相談するようにと伝えている。それで実家に娘を連れ戻したにも関わらず、わざわざ千葉へ相談のために上京。
事件当日も被害届けを出すのに長崎県警西海署では受け取れないということで、千葉県警習志野署まで向かい、その間に母親と祖母が殺害されていた。
管轄外という理由で事件を押し付け合い、結局二人も殺害される事件へと発展しているのである。
警察はネットの書き込みなどで「殺してやる」という殺害予告とも冗談とも取れるものについては逮捕しているが、こういう事件のストーカーなどの殺害予告については、対処しきれない事も多いという。
<筒井郷太は以前に別の女性にストーカーをしていた事が確認されている。>
長崎県西海市の自営業山下●さん(58)方で妻美●子さん(56)と母久●さん(77)が殺害された事件で、逮捕された無職筒井郷太容疑者(27)が、ストーカー行為をしていた山下さんの三女(23)以外にも、過去に他県で別の女性に対するストーカー事件を起こしていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。
≪事件当日。被害届けを出すのに長崎県警西海署では受け取れないということで、
千葉県警習志野署まで向かい、その間に母親と祖母が殺害されていたという事であるが、
警察の対応によっては今回の事件は防げたのではないかという声もある。≫