12・4(日)兵庫県講習会実況報告<その一>
合掌、ありがとうございます。
12月4日(日)に行われた兵庫教区講習会の実況を御報告させて頂きます。私は、開祖・谷口雅春先生の講習会、二代目・清超先生の講習会、そして現在の三代目・雅宣総裁の講習会と三代にわたる生長の家総裁講習会を体験している者であります。
本日の兵庫教区の会場は県下7会場で行われ、メイン会場は神戸市のワールド記念ホール(最大客席数は1万席)でありました。天候は晴れ、JR三ノ宮駅、講習会場のあるポートライナー市民広場駅には小さい「聖旗」を持った中年や老年の案内の方々が合掌しながら挨拶、誘導の案内をしてくださっている。ほとんどが白鳩さんである。また、昔は常であった男女青年の姿と元気のよい声が聞こえない、やはり、青年会は激減し壊滅に近いのではないか?との感を抱いた。
<午前の部・その一>
午前10時開会、(この時点でのメイン会場であるワールド記念ホールの参集者は、1階アリーナ席は約半分、可動席は目算で20%程度、2,3階は10%程度であった。)司会の白鳩女性は、一瞬、宝塚から駆けつけたような男装の麗人かと思える人であり、シッカリした口調での司会振りでありました。
まず国歌「君が代」斉唱、続いて、相愛会連合会長の開会の挨拶「早朝から県下7会場へお集まりいただき感謝に耐えません。どうか最後まで総裁先生のお話をお聞き下さい」と簡単な挨拶。
(報告者の感想: 開祖・谷口雅春先生時代の講習会は確か午前9時開始で、聖歌「神と偕に生きる歌」・「實相を観ずる歌」・「宇宙荘厳の歌」などの霊的荘厳な歌を全員で歌い、次いで開会式が始まり、国歌斉唱、開会の挨拶は、各連合会長及び教化部長が、日本人としてこの天皇国日本に生まれた歓び、「天壌無窮の御神勅」や「建都大詔の御詔勅」を語り、日本国實相顕現の使命感そして教え親・谷口雅春先生への感謝を述べられ、講習会での真理の真剣な研鑽を促されたものである。本当に、大きな隔世の感を感じたのである。)
<白鳩会・純子総裁の講話概要>
<< 如何にすれば幸福な人生を歩めるか?人生の幸福とは?昭和5年の「生長の家」誌創刊号には、「運命とは他の力によって支配されるのではなく、心の法則を知り、それを生活に現わすことによって幸福は実現できる」とある。つまり、幸福は与えられるものではなく、自分で実現していくものである。心の法則というものを上手に使うこと、つまり「心・口・意」の三業(“業”とは習慣の積み重ね)が反映して人生が創られていく。この三業の使い方によって幸福が実現されて行くのです。(ここで三業の説明あり)。谷口雅春先生はこの「生長の家・創刊号」の中で、「日時計主義の行き方」を推奨されている。「日時計主義」とは、言葉の創造力、再現力を応用する事、しかしこれは至難のことであるが、心の習慣を変えればよい。この道具が「日時計日記」である。(1日1ページの日記といつでも自由に書く“自由版”あり)。この日時計日記の特徴は、良いことだけを書く、あたりまえと思って普段は見過ごしている事(住む家がある事、家族が居ること、三度の食事がいただけること、洗濯機が動いて洗濯物が干せる事、紅葉が美しく色づいている事など)を書くのです。『幸福を招く365章』P.98に書かれているように、普通は与えられていないものに目が行くのであるが、幸福は与えられたものの中にある、既に与えられている多くの恵(めぐみ)に感謝する、そうすると創造力や再現力が働いて人生の幸福が実現されていくのです。『ウグイス餅とバナナ』P.65には「心の向きを変えて」というところがあり、私たちは普段、世の中の悪い出来事の情報を耳にするほうが多い、そうすると悪だけがあるように見える。しかし、このようなときには、悪への捉われ(執着)から心を放つ、そして、“きらめく一瞬”を捉えるのです、このように、当たり前のことに目を向ける、今までと違う見方をしてそれが脳に記録されるように仕向ける。今の一瞬一瞬に何を思うかに幸福の実現が掛かっているのですから、豊かな明るいめぐみを心に強く印象づけて生活いたしましょう。>>
(報告者の感想: この純子総裁の「日時計主義」による幸福の人生の創造に関するお話は、初めての参加者にもよく分かる内容ではありますが、これだけでは普通一般の文化教養講座と同じ、カルチャー教室である。もう少し、生長の家としての特色が出て欲しい。女性の立場から見た女性自体の幸福な人生・生活とは?のお話も必要ではないか?所謂、男女共同参画やジェンダー・フリー、パラサイトシングル思考は決してそのまま女性の幸福には結びつかない。なぜ神はこの世に男女二性を創り給うたのか?女性の天分・役割についても初参加者にも生長の家の深い真理を語って貰いたいものである。特に、生長の家意外ではどこも説いていない事――家庭教育における女性の特殊な位置と役割についての開祖・谷口雅春先生の『生命の實相』第13巻(P.49~50)に書かれている御文章,<・・・この妻あるいは母親という位置は非常に微妙な関係にあるのであります。というのは、「下の者は上の者に如何に従うべきか」ということを示すのが妻たるものの位置であります。・・・上でも下でもない位置にあって、最高の者の次位にあって、そのほかの人よりは高い位置にあって模範を示し得るところの、結局妻という位置にある者が、良人に従順に仕える手本を示すということによって、妻以下の地位にあるものが従順になってくるのであります。・・・>このような宇宙の法則の深い真理を説いてこそ、生長の家の講習会となるのではないでしょうか?)
<体験談発表>
Aさん(女性)の体験談:
「21年前、長男の吃音と次男の全身アトピーで苦しみ悩んでいた時に、ポストに入っていた白鳩誌と母親教室に誘われた。そして、それまでに聞いたことのない話を聞いた。「必ず良くなる、良くなるしかない」というコトバを頼りに、先祖供養・神想観・練成会参加・両親への感謝・主人中心の生活と信仰、次男のアトピーは8歳で完治。学校のクラブでの次男のイジメも讃嘆日記・日時計日記を書かせてそれを脱却できた。そして自宅で母親教室を開く、かくして10年、自分の変化に自分で驚く、全てのひとに感謝できるようになり恐怖感からも解放され自信を持って生きれるようになりました。現在は青少年育成対策部長をしております。」
Bさん(女性)の体験談:
「昭和51年に結婚、男の子3人のまだ小さい時、主人が急死し、そのショックで網膜剥離に近い状態で、外出も最小限となり、かくして20年、しかし、子供たちは素直に育って行った。6年前、母親教室に始めて参加、「明るい顔をされていますね」と言われ、とてもうれしくなり、講師さんの体験を聞かせていただき「大丈夫ですよ!顔をあげて!」、このコトバが胸にストンと落ちて恐怖心がなくなった。聖経も暗記した。文字も書けるようになり、四時半起床、神想観、聖経読誦を継続、希望の家も見つかり6人家族で暮らしています。自信を持った生活ができるようになり、この四月から母親教室のリーダーもさせていただくようになりました。」
Cさん(男性青年)の体験談:
「大学院時代に夢も目標もなく、就職も決まらず、自分はダメ人間と思った。このように人生の進路を見出せず人生のこれからの進路で悩んでいた。2009年に札幌で練成会に参加、親への感謝を教わり、帰りがけにビールを買って帰り、父の前に置いて「オヤジ、飲もう!」と言ったら、父はとても嬉しそうであった。24歳の時に生長の家は本当にスバラシイと思った。コトバの力で絶対うまく行くと信じ、ロシアへ留学しに行く夢も叶った。希望の会社へも入り、そこで環境技術を世界に発信して行くつもりです。24歳の時に生長の家の教えのすばらしさがやっと分かった。本当にスバラシイと思った。生長の家を信仰していたおばあちゃんが81歳でなくなった。すべて、お婆ちゃんのおかげです。(涙ぐんで)おばあちゃん、アリガトウ!」
(報告者の感想: 本来の『御教え』は信徒の体験談の中に生きている!ということは、地方講師の皆さんが、本当に本来の『御教え』に従って信仰の門をたたく人々の病悩苦を真剣な気持で救っておられるからだと考えるからである。と同時に、講習会は信徒の体験談で体面を保っていると考えてよい。総裁夫妻の講話は、どこででも聞ける一般的教養文化講座と同じく、開祖・谷口雅春先生・清超先生の御講習会の如き信徒の奇跡的体験という偽らざる真理の証し人による真理の解説がないからである。宗教独特の神秘的感動的霊的内容がない話だからである。ただ惜しむらくは、日本国の使命に目覚めたような体験談、日本人として生まれた歓びを語る体験談、日本の国の行く末を安じる青年や男性信徒の体験談が見られなくなった事である。)以下、<その二>へつづく・・・