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[8931] 卑弥呼、魔鏡を使う?
投稿者:naka
投稿日:2014年02月09日 (日) 22時33分
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朝日新聞社2月9日朝刊の最下欄に天声人語誌がある。 卑弥呼ファンのnakaは興味があるんです(*^_^*)その記事内容が次の通り。
古代、国を治めるとはどういうことだったのだろう。邪馬台国の女王卑弥呼(ひみこ)は、〈鬼道(きどう)に事(つか)え、能(よ)く衆を惑わ〉したとされる。魏志倭人伝にある。鬼道とは呪術か、妖術か。人心をつかむ秘法があったに違いない ▼魔鏡(まきょう)というものがある。ピカピカ、ツルツルの鏡面に光を当て、反射光を壁に投影すると、あるはずのない像や模様が浮かび上がる仕掛けである。たとえば江戸時代には、キリストや聖母マリアを映し出す鏡を隠れキリシタンがひそかに持ち、拝んでいたと伝えられる ▼銅製の鏡の裏側に像を鋳込み、表の鏡面を削っていくと、像のでこぼこが表面にかすかな凹凸(おうとつ)をもたらす。これが光のマジックを起こすからくりだ。像を蓋(ふた)などで覆い隠してしまえば人にはわからない ▼実は卑弥呼も似たような方法で人々を驚かせ、支配していたのかもしれない。そんな想像をかき立てられるニュースがあった。当時の青銅鏡「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」の複製品に光を当てると、背面の文様が壁に映し出されることが確認された。京都国立博物館が先月末に発表した ▼倭人伝には、魏の天子が卑弥呼の使者に銅鏡100枚を贈ったとある。当時ならキラキラ輝くだけでも人々を圧倒したのではないか。鏡が権力の証し、宗教的な権威の源となって不思議はない ▼古代史の謎は尽きないが、研究も進む。邪馬台国はどこにあったのか。最近も奈良県の纒向(まきむく)遺跡で新しい建物跡がみつかり、「畿内説」の傍証かと話題になった。ファンは目が離せない。
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