[19] パズ父×若大佐 (1/4 : 宿の一室) |
- 七梨子 - 2007年05月19日 (土) 14時13分
気がつくと、部屋のベッドの上だった。随分飲み過ぎたらしいく、頭がすっきりとしない。
確かいつもの店で空飛ぶ島の話を、愚痴交じりに語りながら飲んでいたはずだがそれから…どうやって帰ってきたんだろう。
「気がついたようだな。無茶な飲み方して、大して強くも無いんだろ。」
「うわっ、誰だあんは!」
いきなり声を掛けられ、一気に酔いも冷めるような勢いで驚いた。部屋の中に居た見知らぬ男が水の入ったグラスを差し出してきた。状況が全く飲み込めない。彼はそんな様子など全く気にしないようにデスクにおいてあった書類入れを勝手に物色し始めた。
「ああ、これが想像図で、これが写真か。ラピュタ…本当に…」 「あんた聞けよ人の話。それに何勝手に荷物あさってんだ。」
「…言っておくが是非見て欲しいと持ちかけたのはそっちなんだが。まぁ、その様子では覚えてはいないらしいな。」
人を馬鹿にしたような物言いが気に障る。しかしどこかで見たような気もする―。必死で記憶を探っていると、昨晩の出来事が段々思い出されてきた。
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