[32] マイペースラピタ一族に振り回される大尉(日常?) |
- 無名 - 2007年06月16日 (土) 14時33分
ラボのドアを開けると、そこは腐海の森だった。
「………なんだ、この惨状は?」 思わず声に出してしまうほど、室内は凄まじい散らかり具合だった。 足の踏み場どころか、床が見えない程に散らばった書類と、何に使うのか見当も付かない謎の機械類。そして、その中心に座っているのは何故かこの部屋の主ではなく、その親戚の青年であるムスカだった。 普段、扉どころか廊下の向こうからでも人の近付く気配に気付くほど敏感なはずの青年は、ドアを開けた音にも気づかない様子で一心不乱に手元の書類を見つめてはブツブツとなにやら呟き、そして書類に書き込みをしていた。 異様な雰囲気の中、辺りを見回してみたがやはり部屋の主の姿は見えず、仕方なく私は散らばった書類の隙間を辿って青年の元へ近寄ってみる。
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