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| No.576 宿敵に「あと一歩」。残念無念! |
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| NAME:鎌田兄弟の年の離れた兄 |
関東大会予選2回戦、対不動パイレーツ戦は3対4で惜しくも逆転負けを喫しました。中盤までは堅い守りで主導権を握り、押し気味に試合を進めて「今日こそは不動に勝てる」と思えただけに、本当に残念でした。 今日も先攻のイーグルス。初回表の攻撃はツーアウト後、三番小西君がレフト前のヒットで出塁するも無得点(相手レフトは深めに守り、小西君の左中間真ん中の当たりを後ろから詰めてシングルヒットにしました。今日の相手レフトは要所要所しっかり抑えていました)。その裏の守り。先発宮島君は気合いの入った投球で三者凡退に仕留めて上々の立ち上がり。ベンチも応援席も「今日は行けるぞ!」という雰囲気が漂います。 2回表のイーグルスの攻撃。先頭酒井君が速球に上手くタイミングを合わせてレフト前ヒット。バウンドがイレギュラーしてレフトが後逸する間に酒井君は一気にセカンドへ。続く阿部君の内野ゴロで酒井君は三塁へ進むと、武林君の三塁線を抜くヒットでイーグルスが先制!(しかし、レフトが上手く回り込み、ツーベースコースがシングルヒットに止められました)。その裏、先頭打者をフォアボールで出すと、更にヒットとフォアボールでノーアウト満塁。いつもなら不動にたたみ込まれるところですが、今日は違いました。続く打者の当たりはショートへのライナー!。高橋君がこれを落ち着いてキャッチするとすぐさま三塁へ送球。飛び出していた三塁ランナーが戻れずにダブルプレー!続くツーアウト一二塁の場面で相手はダブルスチールを仕掛けてきましたが、キャッチャー武林君がサードへストライクの送球をして盗塁阻止!ノーアウト満塁の大ピンチを無得点で抑え、応援席からは安堵感とともに惜しみない拍手と声援が飛んでいました。 3回表。先頭高橋君が三塁線を抜くヒットで出塁すると(またしてもレフト上手く回り込みシングルヒット)、すかさず二塁へ盗塁。原口君のファーストゴロで三塁へ進むと、小西君がしっかりとレフトへフライへ上げると高橋君がタッチアップでホームを陥れ2点目。その裏、先頭打者が放ったライト前ヒットがイレギュラーで大きく弾み、バッターランナーは三塁へ。続く打者がフォアボールで出塁するとセカンドへ盗塁して、今度はノーアウト二三塁のピンチ!しかし、今日のイーグルスはピンチでも気後れしていません。続く打者のサードゴロでホームを狙ったサードランナーをサード阿部君が落ち着いてバックホームしタッチアウト!その後、盗塁されてワンナウト二三塁のピンチが続きましたが、宮島君が後続をしっかりと抑え、前の回に引き続き絶体絶命のピンチを凌ぎ、守備でゲームを作る展開に応援席の熱気も最高潮に達しました。 4回表、ワンナウト後、武林君が今日二本目のヒットで出塁すると、盗塁と相手の連続パスボールで一気に生還し3点目。4回裏もヒット二本でワンナウト一二塁とされましたが、イーグルスは落ち着いた守りで切り抜けました。 不動相手に中盤で3点リードして、イケイケムードになりましたが、これが良かったのか悪かったのか。続く5回表のイーグルスの攻撃。前の回の途中、相手投手はエースナンバーから背番号6番へ代わりましたが、このリリーフにズバズバと速球を決められ、この回の攻撃は簡単に三者凡退に終わってしまいました。今にして思えば、これが相手にとっては流れを変えるきっかけとなったのかもしれません。 ここで迎えるは問題の「5回裏」、イーグルスは投手を宮島君から鳥塚君へスイッチして逃げ切りを図ります。ちょうどこの時、今日の試合展開を予兆するがごとく、急に空が暗くなり、小雨がパラつき始めます。鳥塚君は先頭打者をヒットで出すと、ワンナウトをとったものの、強くなった雨脚でボールがすべるのか四球とパスボールで得点を許すと、ボークまで取られて2点を献上。なんとかツーアウト三塁までこぎ着けましたが、ここでセイフティバントを決められ、ついに試合は振り出しへ戻ってしまいました(ツーアウトからバントを決めた相手打者は冷静でした)。これで一時は静まりかえっていた相手ベンチの息が吹き返しました。逆に、リードを失って焦りが出たのか、イーグルスの6回表の攻撃は簡単に三人で終わり、試合の流れが相手のままに迎えた6回裏。相手のレフト前ヒットがイレギュラーして二塁打となり、盗塁で三塁まで進まれると内野ゴロの間に生還され、とうとう逆転されてしまいました。最終回表、高橋君が相手リリーフから初安打となる気迫のレフト前ヒットを放つも後続が続かずゲームセット。またしても「魔の5回裏」となってしまいました。 マイナー、ポニーリーグと苦杯をなめ続けてきた相手に「あと一歩」まで追い込んだことは賞賛に値すると思います。コールド負けした相手に接戦を演じた先日の試合を観ても、イーグルスは格段に進化していると思います。それが故に、勝利が掌中からすべり落ちたことが悔しくて仕方がありません。この「あと一歩」の差は何か。選手自身がこの悔しさを噛みしめて、今後こそは勝利の凱歌を挙げたいものですね。
PS 落ち着いて振り返ると、上述したレフトを始め相手守備陣は相変わらず堅く、攻走守すべての面で選手一人一人の技量の確かさとゲーム理解度の深さを感じさせるプレーが随所に見受けられました(初回表、先頭高橋君が打った三遊間を抜けるかという鋭い打球も相手ショートが上手くさばいていました。あれが抜けていれば小西君の一打で先制できたかもしれません。タラレバですが)。今日のイーグルスはその相手にがっぷり四つに組んで、序盤は相手を慌てさせ、土俵際まで追い込むことができたと思います。本当に健闘したと思います。しかし、しかし、です。それだけに悔しさもまたつのります。
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