はじめまして、この年になるまで書き込む勇気がなかったことをはじめにお詫びします。 かやま先生との初めての出会いは、ふーことユーレイシリーズでした。 刊行も終わり際に初めて読み、当時小学校低学年で夢中になって読みました。 幼心にきっと、よく聞き覚えていた「めでたし」形ではないのだろうと覚悟しながら読みすすめた時の緊張と焦りと待ち遠しさと愛しさを、成人したいまも覚えています。 折々の場面は、すべてかやま先生の描かれたイメージで思い起こされていました。文章の優しさとかやま先生の暖かな挿絵に、ますますふーことユーレイシリーズを好きになりました。 その後、漫画も読むようになったころの愛読書は集英社の日本の歴史シリーズでした。そこから、講談社の「時をかけた少女たち」にたどり着き、一息に読みました。優しいお話ばかりでした。たくさんの冷酷な一面と、もしかしたらあったかもしれないと読み解ける歴史の優しさの一面に触れられた気持ちでした。たくさんの歴史があり、それはいつまでも変わりうるものだと教えられたのは、きっと「時をかけた少女たち」からの影響が大きかったと思っています。 言葉と事実と真実はいつも一致しきれず、多面的な捉え方の根本に、優しさがあることの暖かさを感じます。 いつまでもすきです。応援、というと少し適切ではないかもしれませんが、この先もずっとかやま先生の作品たちが、影響を与えた人たちの心の中で穏やかに存在していられるようお祈りしています。 ずっと大好きです。 失礼しました。 |