有志練習第1回目でした。 一度通して歌い、その後に歌いつつ先生から指導をいただく形で進みました。
■練習曲 1.Kyrie 2.Gloria(指導は70小節まで)
■ご指導いただいたポイント 1.Kyrie ベタッとした歌い方にならないようにするためには、重厚に歌う箇所と軽やかに歌う箇所を歌い分けること。 これによって立体感が出てくる(ベタッとした感じの対比として、立体感と表現されていました)。
重厚に歌うのは、ソプラノで言うと15小節に当たるテーマのところ。ここは打楽器のような響き。 軽やかに歌うのは、ソプラノで言うと19小節に当たるテーマのところ。明るく軽やかに。 重厚テーマでない部分は意識して抑える。 これにより重厚テーマ部分を歌うパートが聴こえてくる。
2.Gloria 言葉を大切に。 例えば天と地の対比であったり、偉大なる父であったりの部分。
■詳細 1.Kyrie ・全パートとも、エ”レイ”ソンと、レイに重みが感じられるように。ただしエ・レイ・ソンではなく、1つの言葉であることは忘れずに ・キリエの跳躍は、キ・リ・エと1音ずつ歌うのではなく、キィリィエのように、発音した後その音が広がるようなイメージで歌う ・「eleison」の最後は、音が丸みをもってスーッと引いたような感じ。「ソンッ」と押し出さない ・重厚な主役パート「kyrie」(跳躍あり)を歌う以外のパートは抑えめに。 ・「eleison eleison」のように2回歌う箇所は、言葉を切れというわけでないが2回同じ単語を歌っているんだという意識を持って。 ・ベース、入りからの「kyrie eleison」が少し硬い。流れるようなイメージで テナーも入りの時は硬い。「キリエ エッ レイソン」とならないように。 ・20小節 テナーは音下がりすぎない ・27小節 ソプラノのソロは繊細に壊れそうなものを歌うような感じで。スタッカートを生かす ・31〜32小節の「kyrie kyrie eleison」は、あまり切らないで歌う ・39小節の「kyrie eleison」は2回目のフレーズ。助けを求めるように、手を差し伸べるような感覚で ・44小節からは助けを求めて手を伸ばす。首の後ろから声を出すような感じ。 ・65小節の「eleison」の繊細さは、針に糸を通すような繊細さ ・73小節の「Christe Christe」も祈りが一本道のその先まで続いていくようなイメージで広がらずに歌う ・79小節からのベースは1音ずつではなく、フレーズのまとまりを意識して歌う
2.Gloria ・8小節目のpは、ただ小さく歌うのではなく、自分の手元に持ってきて歌っているようなコンパクトさ ・10小節目から、ベースが若干ブレーキかかり気味なので気を付ける。ベースが先に立って歌い、他パートが追いかけるという掛け合いを意識する。 ・「Deus Patre」というフレーズ。「Filius Patris」というフレーズ。いずれも2つの単語であるという意識。 ・31小節「unigenite」は一人、ということを意識する ・32小節から33小節は流れで2回目の「Jesu」にいかない。ほんの少しだけ間を開ける ・「tollis」も「peccata」も子音が2つ重なっている。タメを作って言葉をたてる。 ・54小節「mundi」は、しっかり歌いこむ。 ・55小節「susipe」は緊張感をもって歌に入る ・57、58小節のfpはカチッと入るよりは「ウワァン」と気持ちを出すように歌う ・62小節の「qui sedes」は、pではあるが同じ言葉を2回歌う場所。想いを乗せて歌う
以上です。
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