アルト小川です。 9/14の練習日誌をお届け致します。
田中先生と浅海先生によるミサの練習でした。 Credoを重点的に、歌詞の場面に合った歌い方、言葉の切れ目やアクセントの場所などを確認しました。 どのように歌ったら良いか、これからみんなで作り上げていく中で土台となる大切な内容がたくさんあったと思いますので、練習をお休みされた方は、日本語の歌詞でどのような場面なのかを確認したり、原語の歌詞で言葉の切れ目を確認したりしておいていただけるようお願いします。 言葉の切れ目を間違えてしまうと歌詞の意味が違ってしまうこともあります。 また、皆さまおわかりかもしれませんが…楽譜に書いてある歌詞で、「-」でつながっているのはひとつの単語(一語)です。私が初めてミサの楽譜を手にした頃は知らなかったので、念のため。
【場面の転換と歌い方の注意点など】
・P10-32小節目descendit〜P11-39小節目 <神が天から降りてくる場面> ソプラノとベースの十六分音符の下向形のメロディが下りてくる様子を表現している。ソプラノからベースへ、上手くつなげてつまづかないように下りてくること。 39小節目最後のcaelisは、地面に着地したところなので、落ち着いた雰囲気で。
・P11-40小節目〜48小節目est <神の子イエスがマリアに宿り人間として生まれる場面> それまでの明るい雰囲気とは音色を変えて歌うこと。内的で神秘的なイメージ。 『受胎告知』の絵を思い浮かべてみて下さい。 47小節目「homo」は「人間」という意味。きちんと聞こえるように大切に歌うこと。
・P11-48小節目crucifixus〜P12-57小節目 <イエスが十字架にかけられ葬られるまでの場面> 悲しく辛い雰囲気で。 57小節目最後estは深く、浮かないように。真っ暗な中で横たわるイエスを想像して。
・P12-58小節目〜P13-68小節目 <イエスが復活し天に昇っていく場面> 63小節目からの上向形のメロディが天に昇っていく様子を表現している。
・P13-75小節目cujus〜P14-83小節目finis <神の国に終わりはないと宣言している> おめでたい雰囲気で。 歌詞を二度繰り返していることから、モーツァルトがこの曲で強調したかった部分であると思われる。
【アクセントの注意点など】
・P9-17小節アルト最後の「an-」は三拍目だが強拍で。(アクセントがつく) 本来アクセントがつく次の小節の頭の音とタイでつながっているため。ここ以外にも同じパターンで小節の最後の音にアクセントがつくところがいくつかあるので、探してマークをしておくと良いと思います。
・P11-41小節目estはのばしすぎないこと。四分音符なので一拍だけです。次の休符をきちんと入れないと、そこで入ってくるソプラノが聞こえなくなってしまいます!
・P16-123小節Et vitamはアウフタクトです。「et」は裏から入り「vi-」にアクセントがつきます。
最後に、Gloriaも一度通して歌いました。 細かい音符で舌が回らないような部分が出てくるので、よくしゃべる練習をしておいて下さい。
以上です。
皆さまが読み易いように、なるべく簡潔にと思いポイントを絞ったつもりが、結局長くなってしまいました…すみません。
また、今週の練習は、杉坂さんからも以前に予告がありましたが、『二十億光年の孤独』を練習しますので、予習復習しておきましょう。
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