この日は田中先生の練習、曲目は予想通りモーツアルトのミサ・ソレムニスから「Credo」の音取り(イェスが埋葬されるまで=p23、80小節目まで)でした。
田中先生からの注意・指示は数多くありましたが、まずは全体を通じて言えることを2点。 @言葉のリズム・イントネーションを大切に。ときに言葉のリズムと音楽のリズムが違うことがあるが、こういうときも言葉のリズムを優先すること。 ※これを体得するために、歌詞を音読しました(リズム読みではありません)。また、「長母音」「短母音」についても一つずつ説明があり(例えば「Filium」の一つ目の「i」は長母音で二つ目の「i」は短母音[フィーリウム]、「Patre」の「a」は短母音[パトレ]、「Dei」は[デーイ]ではなく[デイー]、同じく「Deo」は[デーオ]ではなく[デオー]など)、中には多くの団員が勘違いしていた例もありました。 A単語の語頭が二重子音になっているときは(語頭でなくても語尾でなければ同様です)、その後に続く母音が拍頭にくるように歌うこと。 ※これは、ラテン語に限らず、外国語の歌を歌うときの鉄則です。二重子音はもちろん、そうでない場合も摩擦音で表現する子音などは拍の前につけ、拍頭は必ず母音になります。なお、子音をつけるタイミングはその曲のテンポやリズムによって決まります。
このほか、パートごとにいろいろな注意がありましたので、以下にその主なものを記載します。
・アルト5小節「factorem」の「fa」をシャクリ上げないこと。 ・各パート14〜15小節「visibilium」のアクセントの位置(「bi」=長母音)を意識して歌うこと、また「li」の部分はソプラノとテナーが同じタイミングで、その半拍後にアルトとベースがやはりタイミングをそろえて歌うこと。 ・各パート17〜24小節「〜um」で終わる単語が6つ続くが、言葉のイントネーションを大切に(最後の「unigenitum」のみリズムが違う)。 ・37小節「non」は[ノン」と短く切らずに[ノーン]と歌うこと。 ・38小節の「factum」の「f」は、鋭く。 ・40小節「Patri」の「P」は唇を巻き込むようにしてはっきり発音すること。 ・ソプラノ45小節「propter」の「pter」は音程が高くなっているが突き上げないこと(言葉のアクセントは「pro」の方です)。 ・ベース50小節の最初の付点四分音符と次の八分音符3つとの間を切らないこと。 ・アルト51〜53小節のシンコペーションは、音符一つずつ止まらないように歌うこと。 ・ソプラノとテナー52〜55小節「descendit」の語尾の「t」をはっきり歌うこと。 ・各パート75小節「passus」は[パッスス]と読む(この単語に限らず、ラテン語で同じ子音が二つ重なるときは促音(小さな「ッ」が入る)になります)。 ・アルト80小節「est」の語尾の「t」をはっきりと(これは他のパートも同様です)。
以上、雑駁ですが2月24日の練習日誌でした。
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