■「Moon river」 すでに音取り済みの曲です。 歌詞をつけて歌いました。
7ページ上段の女声、4分休符のところで勢いを収めたくなりますが、 これを収めずに、休符のあとのフレーズに向かっていくように歌います。 4分休符のところは主旋律の男声のフレーズはまだ続いている (つまり女声のフレーズもまだ続いている)ので手をゆるめず、 彼らが「see.」と歌ってから、女声はもうひと押しするという感じですね。
最後、12ページ、accel.→rit.の指示があります。 このrit.の部分の歌詞「moon river」のところ、ちょっとしゃれた感じの処理になります。 うーん、うまく言えないなあ。 「moon」はaccel.によるやや突っ込んだ速さですが、 「river」は「riv」と「er」それぞれにテヌートをつけた感じで、 速さにブレーキをかけるような…と言えばいいでしょうか。
■「Yesterday」 こちらも音取りずみの曲ですね。でも前回は音取り完了にいたらなかったようで。 それでも歌詞をつけて歌えました。
耳で聞き覚えたものと、楽譜上のリズムとに開きがあるので要注意ですね! そこかしこにトラップがたくさん。 さらに、4声なのに5声や6声みたいな和音になってるところがチラホラ。 一筋縄ではいかず、勉強になります。
6ページで無理転(無理やり転調/田中先生談)してますね。 #がたくさんでひいぃ〜!ですが、全体が半音上がるだけと知れば怖くありませんでした。
発音について。 「日本人は‘-er’の発音で口を開きすぎる(開いた音になりすぎる)」 と先生のご指摘がありました。 ズバリ、yes-ter-day の ter のことです。 この「ter」の母音の発音記号は「e」のひっくり返ったやつで、あいまい母音です。 口の形は、日本語の「あ」より「う」に近いんじゃないかな? 「あ」は唇の周りの口輪筋に力は不要(完全に脱力)ですが、 「ter」を発音するときは口輪筋を少し緊張させますよね。 「う」ほどではないにしろ、少しだけ唇をすぼめているのではないでしょうか。 気が向いたら考えてみてくださいまし。
■「Try To Remember」 初めて歌いましたので、最初は「ラ〜」で練習しました。 最後に1番の歌詞だけつけました。
この曲は、歌い出しは小節の1拍目からですが、実はほとんどが3拍目からのアップ始まりです。 たとえば1番の歌詞なら、1小節目の3拍目から「remember」という語が始まりますし、 次の「the kind」の「the」は、もちろん「kind」にくっついていなくてはいけませんが、 やはり3拍目からのアップ始まりです。 「ラ〜」で歌うと歌詞が目に入りにくいため、ついつい小節線のところで 機械的にブレスをしてしまいがちですが、歌詞をつけてみると一目瞭然でした。
5ページの「follow」のエコーはかっこよく決めたいですね。 休符の数え間違いをしないように気をつけましょう。
語句について。 4ページ26小節目「ember」…燃えかす、燃え残り 同じく27小節目「callow(キャロー)」…未熟な 同じく28小節目「billow」…大波
さて、この日は歌がプチプチ切れ切れだったようで、流れるようななめらかさが足りませんでした。 そこで、田中先生から新境地を拓くようなご指摘が。
弾む歯応えのラーメンのように、つややかになめらかに歌いましょう。 ゆですぎのボソボソぶちぶちラーメンは好ましくありません。
また、いくらゆったりなめらかでも、 かたやラーメン、かたやキシメン、かたやソバが一緒では美味しそうではありません。 全員が同じ味、同じ音色で歌いましょう。
さりとて、太さが一定に製麺された麺ではつまらないというものです。 ふくらむところはふくらませ、収めるところは収めてフレーズ感を出し、 手づくり麺の味わい深さを表現しましょう。
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