うるお先生と浅海先生による土の歌の練習でした。 【曲目】農夫と土・祖国の土・死の灰(P34、47小節まで) ■「農夫と土」 ・1-2小節ピアノにはテヌートがついており少し溜めぎみに入り、3小節からテンポが始まっている。そのことを意識して歌い始める。 ・6-7小節「つち」は軽くならないように。音をつなげるように、直前のブレスも利用してはっきりと歌う。 ・13-14小節「つくりだす」にはクレッシェンドがついているが、最後の「す」では特に広げて次の「つち」につなげるように。 ・20-21小節「もの」は前出の「(たねをまく)つち」と同じように音をつなげるようにはっきりと歌う。 ・21-22小節「もの」で伸ばしている部分は、次の「農夫」を目的地として広げて向かっていくイメージで。 ・26小節「かなしみのたね」のppは極端に(わざと)音量を落とす。苦しみや重たさを表現する。 ・30-35小節男声「ともかくも〜」では気持ちを切り替える。レガートと書かれているが、あまりレガートになりすぎず、「たねがいのちだ」という基本の部分を言っているので、かためにしゃべるように。 また、相手パートの音を聞いて、平行に動いている感覚を意識する。 ・36小節「あさ〜」は、直前で一旦止めてから、気持ちを切り替えて軽やかに入る。 ・39小節、41小節「ほしをみて」の「て」は少し長めに。(前のスタッカートとの違いを出す) ・44-47小節「はたらいて、はたらいて」の「は」は子音Hを長めに。 ・44-48小節はクレッシェンドとなっているが、3段階で上がっていくようなイメージで。(@「はたらいて」A「はたらいて」B「ひたいに」) そして、男声はそのあいだを、女声→男声→女声→男声と階段がつながるように。 ・49小節「あせして」の「あ」はタテを揃える。 ・53小節アルト「夕ぼしを見て」はppだが小さくしすぎずしっかり入る。 ・56小節「かえるのだ」の「か」はタテを揃える。 ・61小節「たねをはぐくむ」は、1つの小さなたねのことを言っている。それまでとは気分を切り替えて小さい世界から始めるイメージ。 ・66-68小節テナーのハミングは「ミ」「ファミ」「ファミ」と言うように。 ・69-76小節「たねをまく〜」は軽く言う感じで。ピアノのスタッカートの演奏と同じように。 ・77小節「そして〜」からは、音をつなげて歌い、じわじわと広げていく。 ・81-83小節、リタルダンド〜アテンポのタイミングは要注意。83小節頭の「の」でテンポが戻る。先生の指揮を見て合わせられるように。 ・86小節「いのりだ〜」の最後は、ふっと消えるのではなく、向こうへ飛ばすようなイメージで。(空に向かってたねの成長を祈るように) ・88小節「あ〜」は、明るい春のイメージで。(季節がぱっと変わるように) ・90小節「はなさきみのる」は広々と。 ・96小節「やくそくの」は、母音を太くやわらかく。 ・98小節「不思議さよ」は、丁寧に一文字ずつ子音を意識して言い、99小節ではリタルダンドをかける。「不思議さ」の「ぎ」は鼻濁音にしない。 ・102-103小節「う〜」は、その次の104小節の音に向かってまっすぐ流れていくイメージで。特にソプラノは音の動きがあるが、どこにもひっかからずにまっすぐに。 ■「祖国の土」 軽やかに歩いているような行進曲のように。 ただしずっと同じ調子でわーわー歌っているだけにならないように。 細かい表現で歌い方に変化をつけることで子供っぽくならないようにする。 ・16-19小節「踏んでみて」「寝ころんでみて」はつなげずに、二つあることがわかるように分けて歌う。 ・18小節「寝ころんでみて」の「ろん」は弾むように。「踏んでみて」との違いを出す。 ・20小節「大地」は「だいち」三音とも同じくらいで歌う。(「いち」が小さくならないように) ・25小節「まして」「そこくの」は言い方を変え、かちっと言う。特に「ま」と「そ」を意識する。28小節「そこくの」も同じように。 ・29-31小節 「つちのとうとさ」は三小節でひとつの大きな弧を描くように、流れるように歌う。(30小節あたまの「と」にアクセントがつかないように注意) それまでのガンガン歌う感じとの違いを出す。 ・39-42小節「おおぞらの」をひとまとまり、「ほしをあおいで」をひとまとまりで歌う。 ・43小節「lalala~」は気分よく軽やかに、楽しくて仕方ない気持ちを表現。その前の「あおいで」の「いで」が強くならないように。(そうすることで次のlalalaが言いやすくなる) lalalaの部分も歌詞の部分も、全てをしっかり歌いすぎず、適当に緩みを持って。 ・50小節「あるけ」「あるけ」は、二回あることを意識して分けて歌う。 ・52-54小節「たかくあおいで」は音をつなげつつ、ひとつずつ歌う。 ・56小節アルト「しかし〜」はしっかりと入る。「はまるまい」の「は」は子音Hをはっきりと。(そうしないと流れてしまう) ・59-63小節「やまかわよ」「さくらの」「きくの」はそれぞれ分けて歌い、63-65小節「はなさくおかよ」は分けずにつなげて歌う。(分けて歌うパターンとの違いを出す。) ・70小節と72小節の「つち」はスタッカートのような感覚のアクセントにする。 ・75-76小節「つちを」の「を」は最後にばちっと決める気持ちで。「つち〜」ブレス取って「を〜」と歌う。その勢いをもらってピアノの演奏がそのまま続けるように。 ◾️死の灰(〜P34、47小節まで) ・12小節「かなしみの」の「か」は子音Kを長めに。「み」はクレッシェンドするような気持ちで「の」につなげる。 ・14小節「きわまるところ」はパッと切り替え音量をぐっと抑える。クレッシェンドはしっかり。 ・16小節「死のはいの」も音量をぐっと抑えてひそかに言う感じで。 ・23小節「文明の不あんよ」はppで。 以上です。
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