7月27日の練習Iをお送りします。
うるお先生・浅海先生による「ヴィヴァルディが見た日本の四季」 《春》花 ●P6 25小節 「すみだがわ」ひとつの単語として聞こえるように。ことばと音をつなげて。 「だがわ」にならないように注意する ●P6 29小節 「ふなびと」は、「すみだがわ」よりもさらに前に出して、はっきり聞こえるように ●P6 31小節〜D部 「かいのしずくも」フォルテだが、いきなり強くしないで、「はな」に向かっていく感じ。 35小節からも同様に、「ながめをなにに」は、スッと入って38小節の「たとうべき」に向かっていく。 「なにに」の「な」の音程に注意しながら、全体をなめらかに。 ●P7 43小節〜F部 ・男声メロディー 「あけぼの」の「け」の音程保ち、「けぼの」の下降音形に注意して歌う。 「つゆあびて」なめらかに、角のないイメージで。決して押さないこと。 ・女性オブリガード 流れていくイメージ、上から滑り降りてくるような感じで歌う。 歌いだしは自然に入り音符をつなげていく。アルトの48小節アウフタクト〜は特に注意。 ●P7 55小節〜ソプラノ・テナー 「われさしまねく」の「ね」の発音が別物にならないよう注意する。「さしまねく」という言葉が生きるように歌う。 ●P9 63小節〜I部 ここからイメージを変える。華やかなピアノ間奏の後、歌は違う雰囲気を出して。 ・69小節 アルト 「おぼろづき」音程・音色に注意しながら、ひたすら音をつなげて。 一文字づつ言いすぎない。「ろーづーきー」部分は16分音符をなめらかに。 最後の「き」の音色が変わりがちなので特に注意する。 ●P10 70小節〜J部 この歌のなかでの一番のクライマックス。しっかりと固めに歌う。 ・76小節 アルト 音をつなげてなめらかに。「なににー」の最後の音への入りを特に注意。 音符がひとつずつ別物にならないように。 ●全体に 丁寧に歌っていくことで、雰囲気を出す。 通り過ぎる音楽になってしまわないようにしたい。
《夏》城ヶ島の雨 ●歌い出し 男声 「ふるふる」の歌い方に注意する。1回目の「ふる」は心持ち強めに、2回をつなげて歌う。 毎回ご指導が入っていますが、だいぶ良くなっているとの先生の評価でした。 先生が何度も模範演奏をしてくれているので、あと一歩近づけたいですね。 ●P12 35小節〜男声 「じょうがしまのいそに」ひとつの言葉として聞こえるように歌う。 けっして「がしま」が飛び出さないように。(笑) ●P12 38小節 男声 「りきゅうねずみの」苦しそうな、ねずみ色の心境を表して。絞り上げるように歌う。 ●P13 54小節〜D部 女声 その前のピアノに刻みが入り、少しテンポアップする。感情もアップさせて。 ・54〜55小節 女声 「あめはしんじゅか」同じ太さでまっすぐに歌う ・58小節 アルト 「きりか」の後、伸ばすところは絞り上げるように ・59小節〜 女声 2拍目から急にクレシェンド。「それとも〜」は興奮をこめて ●P15 88〜91小節 「ふねはゆくゆく とおりやのはなを」フレーズ長く、まっすぐに歌う。 ●P15 92〜93小節 「ぬれてほあげたぬしの」上記同様に ●P15 94小節 「ふね」は、少し重めに。8分音符のリズムを刻めるように。(前の3連符のリズムを引きずらないように注意) ●P15 99小節 アウフタクト アルト・ベース 「ろはうたでやる」すべての音符を同じ強さでまっすぐに歌いきる ●P16 100小節〜 全員 「うたはせんどうさんの」前のアルト・ベースと同じ歌い方で。 ソプラノは音程が上下するので、十分注意してまっすぐ感をキープする。 (「さん」の音が上がっているところ、飛び出さないように) ●P16 102小節 全員 a tempo の入りを指揮を見て合わせましょう。 ●P16 105小節〜 男声 「ふるふる」のfuが深すぎないように。自然な日本語の「ふ」 「ほがかすむ」の「ほが」部分はあえて浮いた音のイメージで出す。 取り出して練習すればできるが、流した時も同じようにできるように。
《秋》村祭り 和と洋が一体化して一緒に豊作を祝う。ワクワク感と楽しそうなイメージにあふれる感じ。 ●P19 14〜18小節 歌い出し〜16小節までマルカート。17小節「おまつりび」レガートに。 ●P19 20〜22小節 「あさからきこえる」マルカート。「ふえたいこ」レガート。 レガート部分は、全パートが同じアーティキュレーションで平行移動しているように聞こえるように。 ●P20 31〜35小節 豊年満作の安心感をレガートで表現 ●P22 48小節〜 ドンドンチームとヒャララチームで。各チーム毎にドンドンとヒャララに専念。 ドンドンの太鼓の音は、お腹に響く感じ。ヒャララは高らかに歌い上げる。 「きいてもこころがいさみたつ」気持ちの高ぶりを表現して
《冬》ペチカ ●P24 14小節〜ヴォカリーゼ部分 火がだんだんと燃え広がって、温かくなるイメージ。 歌い始めの音は、ふんわりと入る。 女声の入りはメゾピアノになっているが、ピアノのつもりで歌う。 16小節のクレシェンドは、1〜2拍目はまだ強くせず、3拍目から強く。 17小節は思い切り明るい「A」で入り、すぐに落ち着いてデクレシェンドへ。(弱くしすぎない) ●P24 19小節 ベース 音程注意:「ゆきのふるよは」の降りた音「よーは」 :「たのしいペーチカ」の「ペーチカ」 ●21小節および23小節 ベース 「ペーチカ」「むかしの」4分音符や8分音符など長めの音符をしっかり伸ばしてから動く。 ●P24 41〜42小節 「ゆきのふるよはたのしいペチカ」ふわりと入って、ピアノでまっすぐに歌う。 ●P24 43〜44小節 「ペーチカもえろよじきはるきます」 43小節は抑えて、44小節は段階的にクレシェンド(3拍目から) 最後の「す」の音はきっぱりと強くしたい。 ●P24 45小節 ハーモニー的に内声(アルト・テナー)が弱々しく聞こえてしまう。 音を確認して、全員でラストまで再トライしました。 最後は「テノール頑張りましたね!」と先生からの絶賛が! この調子で本番まで行きたいですね♪
この組曲の練習を通して、うるお先生は日本語を大切に歌うことを毎回ご指導くださっていると思います。 話すときは普通にできていることが、歌になった時にできていないとか。 先生が見本としてご教示くださると、スーッと理解できますね。 まずは、読んでみる。それから歌う。これってとても大切なことかと気づきました。 あと、何度も指摘されているのが、フレーズの歌い始めの声の出し方。 ここにも何回か書きましたが、「ふんわりと」という表現を先生はよく使われています。当てるようにきっちりと出すのでなく、スーッとその音に入っていく感じでしょうか。 そのためには、しっかりと準備することが大切ですね。目指す音を出せる体勢をつくって、余裕をもって息を吸い、止めて待つ。
言葉を大切に、生き生きとした音楽をみんなで作っていきましょう♪
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