6月1日の練習日誌
高野先生を迎えて2回目の練習でした。 田中先生に途中までご指導していただいていた、『ヴィヴァルディが見た日本の四季』の練習でした。
もちろんヴィヴァルディは日本に来ていないし、四季の日本の自然や文化を見たわけではないのですが 信長さんがきっとこうなるな、と想像されたのか、ヴィヴァルディの『四季』のそれぞれのテーマと、『花』、『城ヶ島の雨』、『村祭り』、『ペチカ』が組み合わされたとても面白い曲です。
この日は『花』、『城ヶ島の雨』、『村祭り』の三曲を練習しました。 高野先生は作曲者や編曲者の意図したメロティーやリズムの面白みを表現することをおっしゃったと思います。 例えば、花の33小節目、ベースがAから一音ずつ下降するところにつけたスタッカートの意味。
また、言葉の持つイメージを表現することも教えてくださいました。 『にしきおりなす長堤に くるればのぼるおぼろ月』のところ、 錦織りなす、という少し硬い表現から朧月の柔らかい言葉の持つイメージを表現するなど。
二曲目の『城ヶ島の雨』それとも私のしのびなき の忍びなきの切ない響き、 また、歌は船頭さんのこころいきのところ、船頭さん「SENDOUSAN」という突然の硬い響きの面白みを 歌で表現する、 そしてこの曲の最後、船はゆくゆく 帆がかすむ のところ、先生のご指導で しとしと降り続く雨の中、去りゆく船の絵がまぶたに浮かんだ人も多かったのではないでしょうか。
三曲目、村祭りでは、それまでヴィヴァルディの弦楽の村まつりの賑わいにかき消されていた、 最後の最後に出てくる日本の村祭りの響き『ドンドンヒャララドンヒャララ』を存分に歌おうということでした。
高野先生のご指導で風景に色がつき、少し昔の日本の四季の映像が鮮やかに浮かんだ団員も多いと思います。 私たちも久々の濃い練習に高揚感を得たような気がします。
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