ヴィヴァディが見た日本の四季 春<花>の練習をしました。 この原曲は竹島羽衣作詩、瀧蓮太郎作曲ですが、刊行されたのが、1900年(明治33年)ということです。 漱石の「三四郎」が1908年、だいたいそんな時代を想像するといいと思います。 田中先生から、櫂のしずくとは、レガッタのオールだと伺って、その頃の大学生でしょうか、隅田川でボートの練習をしている様子と、それを満開の桜の土手で眺めている若い女性(女学生?)たちのちょっとハイカラな景色が浮かんできました。 当時の一番おしゃれな、最先端を行く曲で、とても流行したとのことです。だから今でも歌い継がれているんですね。 なので、ベタベタ歌わずに小気味よく歌うことが大切。 しかもヴィヴァルディ。バロックの弾みと軽さを考えて歌いましょう。 まず、 「春のうららの隅田川」はワンフレーズで考える。うららの、で切らずに隅田川まで続ける、ということと、「はるの」と「うららの」間の16部休符でブレスをしないこと。以下も同じように、4小節ワンフレーズです。このことは次回までしっかり頭に入れておく必要があります。 練習を効率的にすすめめるには、大事なことだと思います。 ベースの33小節目、花と散るの、なーーーの下にスタッカートがついていますが、これは櫂のしずくが落ちる様子。ここもおしゃれに軽く歌います。 43小節〜50小節までの、女声のオブリガートは軽く、響きで歌うこと。 「はる」、「ふなびと」、「はなとちる」などのHやFの子音をしっかり聞こえるように。「を」はWをちゃんとつけて歌います。
ミサは、Sanctusをもう一度。 3回Sanctusを唱えるのは、父と子と精霊に対して唱えるということです。音楽としては、1回目、2回目、3回目と徐々に盛り上がっていき、Dominus Deusまで持っていきます。だから、最初にフォルテシモで始めてしまうと続きません。 グローリアのGは鼻濁音ではなくはっきりと濁音で歌います。
その後、Kyrieを一度通しました。久しぶりに歌い、とても荒くなっていることを感じました。思い出して復習することも大切だなーと思いました。
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