田中先生・浅海先生による練習でした。
「FURUSATO 故郷」より
♪おぼろ月夜
最初に通したあと、1番のメロディーを中心に練習しました。ソプラノ・アルトで歌い、その後はしばらくソプラノの個人レッスンに!
男声も一緒に1番のメロディーを歌い、2番以降は楽譜通りに終わりまで歌いました。
いろいろなご指導を受け、私としては頭の中がいっぱいになってしまったような感じです。でも、何とか整理して自分なりに解釈してみました。
●歌い出しは、3泊目からスタートするアウフタクトとなっていることを意識し、フレーズに注意する。休符の2拍を感じること。
●4小節で1フレーズ。2小節目と3小節目はつなげる。向かっていく感じ。(下線の部分)
菜の花畑に入日薄れ
見渡す山の端霞深し
春風そよ吹く空を見れば
夕月かかりて匂い淡し
自分ではやっているつもりでも、伸ばした音に切れ目が入っていることを教えていただきました。
「入日」 「霞」 「空」 「匂い」 この言葉に向かって、しっかりと音をつなげていきましょう。
●口を開けて歌う。
よく言われることですが、意外にむずかしい。以下は今までに受けたご指導です。
「口の中を開ける」 あくびをしたときの開け方が良いようです。息の通し方も、あくびをした時の通り道で。
「軟口蓋(なんこうがい)を上げる」 軟口蓋とは簡単に言えば上あご。そこを上に持ち上げる感じでしょうか。
どちらにしても、耳の付け根に指が入るくらい、口の中は開けた方が良いようです。
●遠くへ向けて歌う。
楽譜を持って歌うと、どうしてもかたまった歌になってしまうのでしょうか。楽譜を離し、遠くを見て
遠くへ向けて歌うと、響きが全く違っていました。
練習場所はせまいけれど、ホールの舞台の上にいるつもりで、客席の一番後ろにいる人に歌を届けるような気持ちで歌うと良いかもしれません。
●高音部を歌うときは、重心を下に下げるように体を使う。
練習の時は、歌う人の後ろに一人立ってもらい、その人の腕を歌い手の肩に乗せて、高音部で重みをかけてもらいました。
自分でやる場合は、スクワットの時のように膝を曲げて、まっすぐ下へ重心を下げる。このとき、体がぐらつかないように注意しましょう。
●右回りの円を描くように歌う。
1拍または1小節でひとつの円を描くようなつもりで音をつなげましょう。その円がすべてつながって1曲になるように。
高音部に差し掛かる部分(見渡す山の端)で左回りの円にならないように。むずかしいですが、手前に引いた歌い方にならないようにする、という感じです。前に向かって優しく音を置くようなイメージで。
●息の使い方に注意する。
息を吐くときに、不必要な力が入らないようにしましょう。
前述した「前に向かって優しく音を置く」感じで歌うと、自然と息も柔らかく長く吐けるようです。
●「エ」の母音を柔らかく歌う。
母音の「エ」は、押しつけた感じの響きになりやすいので注意しましょう。上から下に降ろすような感じで、優しく響きを保つように歌うと良いようです。決して強い響きにならないように。
口の中を良く開けると効果的な気がします。
<じっくりとしたご指導を受けて>
この曲のイメージを、しっかりとつかんで歌うことが大切だと思いました。そのイメージ通りに歌うために、どんなことに注意するべきか、常に考えながら歌っていく必要がありますね。
歌で円をたくさん描いたら、それがシャボン玉になってふわふわ漂っているなんて、そんな絵が浮かびました。
体の使い方も大切ですね。長いフレーズを歌おうと緊張するあまり、ブレスがどんどん浅くなり、酸欠状態になってしまいました。
体を柔らかく保って、ゆるやかに歌いたいものです。そのための方法もこれから模索していきましょう。
♪村祭り
●どんな音色で歌うかをまずイメージする。(前に「おぼろ月夜」を長く練習していたので、それを引きずらず切り替える)
●「村祭り」 年に一度の特別な日、そのワクワク感を表現する。
●53小節からのリフレイン部分では、大きな太鼓のドーンとした響きが聞こえるようなイメージで。
♪紅葉
●透明な水・澄んだ水のイメージ
●細い水が、ずっと流れ続けていく。
「おぼろ月夜」では円だった曲の流れが、ここでは線の流れへ。この変化を表現したいですね。
静か・きれい・そして細くまっすぐに流れていく水のイメージ。
●20小節 「すそもよう」の後は、3/2拍子になり6泊伸ばすので注意する。
先生のご指導はひとつひとつ納得できるものばかりですが、ではどうすればそれを表現出来るのか?
先日のぼぶの練習日誌にもあったとおり、まずは想像しましょう。イメージをふくらませましょう。
そして、体の使い方などは「おぼろ月夜」で受けた指導を生かして、自分なりの曲想を表現できるよう努力していきましょう。
最後に、先生から
「この曲集の1曲1曲にしっかりしたイメージを持ち、どんな音色で歌うかを考え、どんな体の使い方をするかを考えることが大切」とのお話でした。
ほんとに音楽って、合唱って奥が深い!深すぎて、時にアップアップしてしまう私です。
でもあらためて、田中先生のもとで合唱が続けられる幸せをかみしめながら、練習がんばっていきましょう。
いい演奏会を目指して!
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