この日は田中先生の練習で、Credoの中盤から後半にかけて、それから最初に戻って前半〜後半、といった具合に練習し、続けてSanctus、Benedictusにも触れました。
Credoの、キリストが復活する所から練習スタートしたのですが、 早速「あんまり生き返ってない」とのご指摘が。 各フレーズの出だしを、もっと”ぱーん”と飛ばして欲しいとの事。 ところが実際にやってみると、今度は音符が全部”一拍子”になってしまい、繋がりません。 そこで、各フレーズを繋げていく作業を続けていきました。 言葉のアクセントや、各小節の1拍目など、先に向かって歌っていく様、指示がありました。
また、言葉を一つのフレーズに繋げる事と同じく、言葉と言葉を歌い分ける事に対しても指摘がありました。 68小節目以降、“Et”と“resurrexit”がくっついて聞こえがちですが、ここは「t」と「r」をはっきりと。 一方で、同ページ81小節目“ascendit”は、「a」と「scen」を別々に歌ってしまいがちですが、ここは繋げて一つの言葉にしなければなりません。 次ページ83小節目からの“sedet”も、一つのフレーズで歌うよう指示がありました。 ここは、一つの音を一小節分伸ばしているので、その間リズム感を忘れてしまいそうになります。 こんな時は、3拍子を大切に、次小節の頭に向かって歌っていけると良いです。
歌詞をはっきりと歌うには、子音を前に出す事が大切ですが、それがパート内・パート間で揃っていないと、結局はっきり聞こえません。 92小節目の“gloria”は、人によって入るタイミングがバラバラでした。 特に全パートで一緒に歌いだす所は、意識的にタイミングを合わせる様にしたいです。 子音も然る事ながら、母音で合わせる事も忘れずに。 (“gloria”なら、「o」が拍の頭で全パート鳴るように) 119小節目のソプラノ“Patre”とベース“Sanctum”も、子音は異なりますが母音の「a」で合わせていく事ができます。
子音に気をとられているのか、母音の発音が浅くなってしまう所も指摘されました。 124小節〜内声の“Sanctum”「tum」、“Dominum”「Do」は、深めの“o”を意識して。
イイカンジのリズム感で歌っていても、音量がpになった途端、ペシャンコになってしまう事が多々あります。 先を見据えた歌い方が、音量に左右されない様に意識しながら歌う事が必要です。
161小節目ではリズムの変化に備えて。 元気よく、でも一つの音に居ついてリズムが立ち止まらない様に気をつけましょう。
Credoはキリストが十字架にかけられる部分を起点に前半と後半に分けられますが、 前半は、後半に比べて少しゆっくり。いきなりメデタイ感じにはしないとの事。 これは、Gloriaでも同様です。 裏拍の八分音符を感じながら、どっしりかまえて歌っていきましょう。
Sanctusでは、前回と同じくしっかりとした発声を保つように指摘を受けました。 フレーズの途中で歌い方が変わってしまわない様に、言葉も発声も一繋がりで。
且つ、次のパートに主役を譲る事を忘れない様にしましょう。
Allegro以降は軽めに歌う事を心掛けて。 頑張りすぎないように注意しましょう。
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