この日の練習は前週に引き続きモーツアルトのミサ、田中先生の指導でCredoを中心に練習しましたが、久しぶりのためか、皆さんだいぶ忘れているようでした。以下、田中先生からの指示です。
まずは出だし「Patrem」は確信を持ってフォルテで歌うように、そして9小節目からのピアノとの対比をはっきり歌い分けてください。また、この曲全体を通して言えることですが、ピアノ伴奏の雰囲気・リズムに乗って歌うことが大切です。
5小節目「factorem」に入るときに止まらない、遅れないようにしてください。
この日は、テノールのパート練習の中で、「声を集める(開かない)」「(次の音ではなく)先を見て歌うように」という指示がありましたが、これはほかのパートにも共通することだと思います。テノールでは、23小節目の「Patre」の8分音符には♭がついていないので低くならないようにとのことでした(ソプラノが同じ音を歌っていますので揃えるようにすれば良いと思います)。
15ページの終わり(58小節目)までは、最初から「一気に」歌ってください。一転して16ページ(59小節)のソプラノ・ソロはミステリアスに、そしてtuttiになる62小節目の「Crucifixus」(これでひとつの単語です)からは、音色を変えて歌ってください。
ちなみに、64小節目の「sub」ですが、まるで英語のように「サブ」と歌っているように聞こえるので、しっかりと「u」になるような形に口を開けてください。同様のことは、他の場所の「u」の発音でもありましたのでご注意ください。
16ページ最後(67小節)の「est」では、音が浮かないように音程(声を出す方向)を確認して歌ってください。
17ページ(68小節)からのフーガですが、S→A→T→Bと主旋律が移っていくにつれて「だんだん大きな楽器で演奏しているイメージで」歌うようにとのことでした。特にテノールの出だしはしっかりと歌ってください。また、「tertia」以降は各パートとも次のパートに主役を譲りますが、決して「弱く」ならないようにしてください。女声は75〜76小節目の「resurexit」あたりから(メロディですので)前に出るように歌ってください。また全パートとも77〜78小節の「secundum」では、音符の間をあけないように歌うことが大切です。
92小節目の「gloria」では、全パート揃って「glo…」の「o」の音をしっかり当ててください。97小節目の「mortuos」は、リズムが流れないように歌ってください。
ソロパートですが、118小節目のソプラノの「Patre」の「a」とベースの「Sanctum」の「a」のタイミングを合わせるように(そのためには「a」の前の子音(ソプラノ=「P」とベース=「S」)を歌いだすタイミングは子音の長さがあるのでベースの方が先)してください。120小節目も同様です。
161小節目のG.P.は全パート気持ちを揃えてしっかり休むこと、そして162小節目以降の「Amen」は、それまでの8分音符のリズムから4分音符のリズムに変わるので、リズムを立てて歌ってください。
以上、主な注意点でした。その後Sanctusも通して歌いましたが、これも皆さんだいぶ忘れていたようです。どちらの曲も、一度通して歌うと多少は記憶がよみがえるようでしたが、効率的に練習を進めるためには日頃の「復習」が大切です(と自分に言い聞かせているところです)。練習のときに無駄な時間を使わずに済むよう、皆さん、事前の準備をよろしくお願いします(と自分に言い聞かせています)。
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