夫婦が仲良くいられる秘訣 (157) |
- 日時:2015年02月02日 (月) 02時41分
名前:伝統
*『致知』2014年5月号(P71〜72) 〜ジョン・F・ディマティーニ(教育者)より
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「よき人生を送るには 自分の最高価値観に気づくことである」
そう語るのはアメリカの世界的教育者として名高いジョン・F・ディマティーニ氏です。 世界中を飛び回り、世界60の国々のどこかで毎週のようにセミナー、講演会を開催しています。
人生には楽しいこと、嬉しいこともあれば 突如として全く予期していなかった 辛いこと、苦しいことも降りかかってくるでしょう。
人生、いつ何が起こるか分かりません。
そのような苦楽ある人生を 私たちはどのように歩んでいけばよいのでしょうか。
ディマティーニ氏が語った 「夫婦が仲良くいられる秘訣」とは――。
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オハイオ州で私が行った「ブレイクスルー・エクスペリエンス」セミナーの話ですが、 一人の男性が感動のあまりプログラムの最後に私にハグしてくれました。
そして続けて言ったんです。 「妻がここにいたらよかったのに。この考え方を彼女にも教えてあげたい」と。 翌日、ニューヨークに帰った私のもとに彼から 「家内がそちらに行くので、ぜひカウンセリングをお願いしたい」と連絡が入りました。
飛行機でやってきた彼女に会った時、 私は「依頼主のあなたの夫によるとあなた方が問題を抱えているということですが、 具体的にどんな問題ですか」と質問しました。 すると彼女は「私たちは離婚を考えているわけではありませんが、 コミュニケーションが全く上手くいっていないので、とてもストレスが溜まっています。 口論も絶えません。どうにかできないでしょうか」と。 私はまず、前にお伝えした13の質問項目を使って二人の価値観の階層を明らかにしました。 夫の価値観の優先順位は、ビジネス、ゴルフ、友達、車……、 そして彼女の場合は、子供、家族、美容、教育……。
自分にとって価値観の優先順位が低いものを代わりにやってもらう人を見つける。 それが結婚です(笑)。 そこで私は彼女と一緒に、 2人の最高価値観を繋ぎ合わせる作業を4時間かけて行ないました。 「相手の最高価値観を満たすことに、自分の最高価値観がどのように役に立てるだろうか」、 これが彼女からの視点です。
次に「相手の最高価値観は、どのようにあなたの価値観を満たしているか」 を見ていきました。 こうして、両者の最高価値観がお互いをサポートしていることを認識していきました。 そのうちにどうなったと思いますか?
彼女の心はご主人への感謝の思いでいっぱいになりました。
というのも、彼女は長年自分の価値観を 夫に押しつけていたことにようやく気づいたんですね。 夫に自分と同じ価値観を持ってほしいと期待していたわけです。
しかしそれは所謂、非現実的な期待です。 なぜなら、夫は誰のものでもない本人のユニークな価値観によって 形づくられているわけですから。
「バリュー・ファクター」を使って、自分が相手の最高価値観を達成する助けをしていて、 相手もまた自分の最高価値観を達成する助けになってくれている。 そのことに気づいた時、 いまのまま、ありのままの夫に対して深い感謝の念が込み上げてきました。
そして、彼女から 「相手(夫)を変えたい」という願望が消えました。 相手に対して感謝の状態になった上で、 次にこれから彼女が夫とどのように コミュニケーションを取っていくかを一緒に考えました。
そこからまた4時間をかけて対話のトレーニングをしました。 夫の最高価値観を満たす形で、 どうやって自分の価値観を満たすかというコミュニケーションの訓練です。 トレーニングを終えた後、彼女はすぐにそれを実践し、 それからというもの二人は模範的な仲のよい夫婦になっています。
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最高価値観を見つけるための13の質問項目
(1)自分の空間をどのようなもので満たしているか? (2)どのように時間を過しているか? (3)何があなたにエネルギーを与えているか、 充電するためにあなたはなにをやっているか?
(4)お金を何に使っているか? (5)最も整理整頓しているものは何か? (6)最も集中できることは何か?
(7)何について最も考えるか? (8)普段何について思い描くことが多いか? (9)何について自問自答しているか?
(10)他人との対話のテーマは何か? (11)何について心動かされるか? (12)どのような目標を立てるのが多いか?
(13)何について学んだり読んだりすることが好きか?
この13の項目に就いて、思いつくまま各3つずつ、計39の答えを出していきます。
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<感謝合掌 平成27年2月2日 頓首再拝>
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