気弱で行動力が乏しい人は、ほめて鍛える (231) |
- 日時:2015年02月08日 (日) 04時38分
名前:伝統
*『人と人とは「ほめ言葉」がすべて』渋谷昌三・著(P130〜131)より
幕末の思想家吉田松陰は教育者としても並々ならぬ才能を持っていたようです。 松陰が開いた松下村塾からは、久坂玄瑞、高杉晋作といった明治維新の英雄、 伊藤博文、山縣有朋といった明治政府の傑物が輩出されました。
この松陰という人も、人を「ほめ育てる」ことに秀でていたそうです。 こんなエピソードがあります。
松下村塾に伊藤利助が入塾してきます。利助は後に博文と名を変え、 明治政府の初代内閣総理大臣にまで出世しますが、若い頃は何をやるにも気弱で、 大成する人物にはとうてい思われていませんでした。
しかし松陰は、「おまえには将来性がある。きっと大物になる」と、ほめ続け、 俊輔という名まで与えたといいます。
松陰は、利助青年の将来を見通していたわけではありません。 内心では、「どうかなあ? 」と首を傾げていたでしょう。 それでも、ほめました。
ほめられてこそ人は育つという信念があったのだと思います。 その信念によって松陰は傑出した教育者になれたのではないでしょうか。
<感謝合掌 平成27年2月8日 頓首再拝>
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