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[3029] 次々と私の仮説が実証されていく
愚按亭主 - 2019年07月02日 (火) 11時15分

 激動の緊迫した世界情勢の中、日本は念願の国家としての自立の絶好のチャンスを迎えていると云えます。ところが、多くの日本人の意識は、未だに日本国民になる準備が整っていないようです。自覚があろうとなかろうと、国家と国民は一体ですから、国家が長い間属国として主体性を持てない状態になれば、必然的に国民も国家意識が薄れていって、バラバラになって己の利益のみを追求するようになっていきます。その極端な例が韓国人であり、その利己むき出しの韓国人が、そのまま国家という体裁を取っただけの、国家ならぬ国家が現在の韓国です。日本もいつまでも、属国のままでいると、韓国人のようになりかねません。

 そうならないためにも、自分自身のルーツである日本国がどのように創られ、どのように発展してきたかを知ることはとても大切なことです。近年その分野の研究が進んで、本当の姿が明らかにされつつあります。とりわけ、長浜浩明先生の研究は世間の注目を集めて、盛んに講演会が行われているようです。その長浜先生の研究の内容を知って、私は、私が以前に言語論から立てた仮説が、見事に証明されていることに、とても感銘を受けました。

 言語は、それが作られた時代の、その民族の精神構造の反映でもあります。その意味で、言語は、精神的な古代遺跡と云えると思います。その言語の構造に関して、日本語の構造が、世界の言語の中で、他にない極めて特異な構造をしていることは、周知の事実であろうと思います。日本語以外のほとんどの言語は、負ければ皆殺しか奴隷、という弱肉強食の世を生き抜いていくために、自分を中心として、敵か味方か、を判別するために、まず意思・結論の叙述が先にきて、何時何処では後回しにされるという構造になっています。
 これに対して日本語は、先に何時何処で何があったか、が先にきて、自分の思いは最後に叙述する構造になっています。これは、皆殺しにされる心配がなく、まず相手に伝えたいことから話すという、平和な共存共栄の日本人・縄文人の精神構造を示しています。

 ところが、その日本人の共存共栄の精神構造とは、似ても似つかない韓国の言語も、日本語と似た文法構造を持っているという不思議な現象があります。この謎解きを、私は、2018年02月25日に書いた論稿の中で、次のように説いておきました。



「韓国はどうかと云いますと、もともと韓国のご先祖様は、日本の一部でした。その名残が、日本語と韓国語の基本的な文法構造が同じであり、似た言葉が存在する理由です。私はこのことを二年前に書いたテキストの中で次のように述べました。

『このことが日本語と他の言語の文法構造に決定的な違いをもたらしました。すなわち、大陸の言語は、まず敵か味方かを判別することが第一義的に大事であったことから、まずイエスかノーかをはっきりさせる文法構造になっています。これに対して、日本語は、結論は後回しにして、状況説明の方を最初にする構造になっています。このように述べますと、大陸の言語の中で、韓国語は日本語と同じ語順になっているではないですか、という疑問・反論が寄せられることと思います。

たしかにその通りですが、これに関して私は、一つの仮説を持っております。それは、昔の朝鮮半島は日本の一部だったという事情が反映されているのだろうと思っております。これは全く荒唐無稽な妄想ではなく、むかし朝鮮半島に任那日本府があったということは、事実として教科書にも載っておりますが、もっと日本の影響力は強かったことを、この言語の構造が示していると思います。歴史の解釈は政治状況によって簡単に変えられますが、言語の構造はそう簡単に変えられるものではないので、どちらの方がより信憑性が強いかといえば、圧倒的に言語構造の方だと思います。

その後、日本と百済の連合軍が、唐との戦いに敗れて朝鮮半島は完全に中国の属国になってしまい、精神構造もその状況が創る面が圧倒的に強くなった結果として現在の朝鮮半島の人たちの民族的精神構造が創られていったのだと思います。つまり、それまでは日本の領土だったために、昔の日本人と同じ言葉を使っていたことが今の韓国語(朝鮮語)の土台となったから言語構造が似ているのです。しかし、言葉は似ていても精神構造は全く違います。韓国人の精神構造は、敵か味方かを先ずはっきりさせたがる傾向が強く、一旦味方と分かるといきなり必要以上にまるで家族のような扱いになるという特徴があるようです。このことは韓国人の精神構造を創るのに、日本語的言語の構造よりも、大陸的環境の厳しさの方が勝っていたということを意味するものだと思います。』]


これを書いた時は、ほとんど論理性を主体として立てた仮説でしたので、事実はそれほど多くはありませんでしたが、最近になって、それが本当に事実であったことが分かってきました。これが論理の凄さです。事実が後からついてくるのです。このように、言語の文法構造が、日本語と韓国語では大事な点で一致する、という事実の意味するものを、その言語が作られた時期に、朝鮮半島にも日本人がいたことを示すものだ、と説いておきましたが、長浜先生は、縄文時代に、日本人が朝鮮半島にわたっていた事実を、考古学的な資料と、発達した遺伝子解析が明らかにした事実から、その事実を科学的に立証してくださったのです。

 長浜先生によると、紀元前四千年前ごろ、縄文文明が栄えて人口が増えたために、その当時は先人が絶滅して無人となっていた朝鮮半島に、移住してきた日本の縄文人がいたそうです。そして、それから二千年以上もの長きにわたって、その地に住み着いていたようです。そのことは、遺跡のに残されていた、首飾りなどの黒曜石が日本産であることから証明されているそうです。そういう状態が二千年も続きましたが、紀元前二千年ごろになると、北方の遊牧民などの乱入・侵略が始まって、まともな武器を持っていなかった縄文人は敗れて、男性は皆殺しにされ、女性は慰み者とされた結果、男系のY遺伝子は途絶えたものの、女系のミトコンドリアの遺伝子が残り、連綿と受け継がれて現在の韓国人の遺伝子に存在するそうです。つまり、父系が途絶えて母系のみが残ったわけです。

 では、言語はどうかと云いますと、おそらく縄文文化のレベルの高さから日本語の文法構造が残ったのであろうと推測されます。つまり、コミュニケーションツールとしての優位性から、日本語の構造がそのまま言語の基本的な構造として残っていったと考えられます。しかし、父系が変わっていったために、その父系の精神構造が、その民族の精神構造となっていったことによって、言語の構造と精神構造とが乖離した現象が生じたのだと思います。

 ここで注目すべきは、日本の萬世一系の父系が連綿と保たれた結果として、見事な日本文明を創り上げ、その反映としての日本人の遺伝子の構造、つまりはY遺伝子そのものが、周辺のアジア諸国のそれとは全く別物の独自の構造を持っているそうですから、その見事なY遺伝子の父系を守るという伝統が、いかに大事であるかが、この一事からよく分かると思います。

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