[2727] 人類の正道を行くヘーゲルの復権を共に目指してくれる人を募る |
- 愚按亭主 - 2017年12月11日 (月) 18時51分
私はこれまで、一面的な唯物論では学問の体系かはできないと主張してきました。また同時に現在の学問界において、学問の体系化という壮大なる志と実行力とをもって、現実にその大業に取り組んでいるのは南郷先生お一人であることも承知しております。それだけに、弟子の端くれであった私が、偶然唯物論的な真理論の危うさ・誤りに気付いて、このままでは南郷先生はその志を達成できないと思い、僭越ながら諫言・注進申し上げてきました。
残念ながらその願いは聞き届けれ貰えず、南郷先生は自らが正しいと信ずる道を突き進んでいかれて、これこそ学問の新たな世紀を切り拓くものだという満々たる自信をみなぎらせて「哲学・論理学原論(新世紀編)」を上梓されました。
ところがその内容を見てみますと、華々しい学問的言辞がその表層を踊りまわっているものの、みな上滑りしてその合間から、対自的理性による否定的媒介のない即自のみの独りよがり・自己満足・自己完結的な内容でしかない姿が垣間見えてきます。
そして、何より人類が人類になった究極の目的を見事に達成した画期的なヘーゲルの運動体の弁証法を、あろうことか弟子のマルクスが壊して旧式の静止体の形而上学的弁証法に引き戻すという、歴史の歯車を逆回転させてしまった証拠を、マルクスの本の中から見つけ出し批判し、南郷先生もそれをそのまま引き継いでしまっていると、批判してきました。正直私は、このマルクスや南郷先生の弁証法を形而上学だとするのは少々行き過ぎではないかとの、迷いもありましたが、なんと「哲学・論理学原論(新世紀編)」の中で、南郷先生ご自身が、論理学は形而上学として創るべきだと告白しているではありませんか!この時私はつくづく、論理とはすごいものだと実感させられました。
このように、マルクスがヘーゲルの偉大な運動体の弁証法を壊してしまったことは、人類の発展を妨害し、またヘーゲルの言辞を模倣して人類を惑わし、歴史をゆがめてしまった大罪に値するものです。そのために人類は今もって混乱の極致をさまよう羽目に陥っています。
したがって、そうした人類の歩みを正道に戻すためには、マルクスが壊して捨ててしまったヘーゲルの復権がどうしても必要なのです。ヘーゲルというと、もはや過去のものと思ってる人がほとんどだと思いますが、それどころか人類史上いまだヘーゲルしか到達できていない未踏の境地であり、その思惟の技は人類の未来を切り拓いてくれる斬新な希望にあるれたものなのです。マルクスもエンゲルスも滝村先生も南郷先生も、みなこのヘーゲルの言葉をまねしますが、ヘーゲルの思惟の技を自分のモノにできた方は、残念ながらいらっしゃいません。
南郷先生は、ヘーゲルの弁証法は単層構造で、南郷学派の弁証法は複数の重層構造で次元が違うと批判していらっしゃいました。しかしながら、「哲学・論理学原論(新世紀編)」」の上梓でかえって年号学派の弁証法の実態が露呈し、その嘘がばれてしまいました。つまり、南郷先生の弁証法こそが単層構造でしかなく、そのためにヘーゲルの有論・本質論・概念論の体系的論理の重層構造の弁証法が全く理解できていなかったことが証明されたことです。
以上を踏まえて、私は呼び掛けたいと思います。今こそ人類にとってヘーゲルの復権が焦眉の急であり、ヘーゲルの復権なしに人類のまともな発展はありえません。そこで、人類の正道を行くヘーゲルの復権を共に目指してくれる人を募りたいと思います。正直私もまだやっと端緒についたばかりです。ですから、教えるー教わるというよりも、かんかんがくがく議論しあって共に高め合ってヘーゲルの復権を果たしたいと思っています。ゼミに参加できる人は参加してもらって、参加できない人でも、源氏は認識を交流する方法はいくらでもあります。それらを駆使して、いろいろな形で、それぞれが学び研究した成果をぶつけ合って、高め合っていきたいと考えます。
賛同して下さる方は、メールでも、天寿堂整復院のHP内にある講習会の申し込みフォームを通じて一言その旨をお知らせいただければ、幸いです。ちなみに費用は原則無料です。 天寿堂整復院のHPは以下のアドレスです。 https://tenjudo.com/
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