[67] 第37回 「平家最後の秘密」(9月18日放送) |
- 華霞香祐 - 2005年09月18日 (日) 21時46分
平家が滅亡した今、とうとう義経と頼朝との対立が深刻になってきました。 頼朝には、北条氏という後ろ盾がいます。 もっとも北条氏は頼朝を利用し、自分の勢力を伸ばそうとして画策しています。
北条氏にとって、頼朝の身内ははっきり言って目の上のたんこぶ。この二人の仲を裂くには、わずかな歪みにちょっと手を貸し、傷口を広げていけばいい訳です。
頼朝の思いは義経には伝わらないし、義経の思いも頼朝には伝わりません。
義経の家来は、頼朝から不当な扱いを受けたと憤慨するし、二人の思いは行き違うだけです。 まして異母兄弟ですから、母が違えば父が同じといえでも他人と同じ。本当の他人なら、ここまでこじれることもなかったでしょう。
源氏滅亡の悲劇はますます加速をましていきます。
さて、壇ノ浦で、二位ノ尼と一緒に入水したのは安徳天皇の弟宮で、本当の安徳天皇は母・建礼門院と共にあります。 義経はずっと気になっていた様子で真偽を確かめに建礼門院の元をたずねます。
建礼門院の心中を聞き、平家最後の秘密を自分の胸に秘めることを誓い、その義経の去っていく姿を、建礼門院を始め、妹の能子達に送られて去っていきます。 妹の能子と二度と会うことはありません。
思い悩む義経の姿がありありと描かれたお話でした。
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