[65] 第35回 「決戦・壇ノ浦」(9月4日放送) |
- 麦乃 秋 - 2005年09月10日 (土) 00時27分
うう。ついにこの日が来てしまいましたね。 今回は壇ノ浦の戦いでした。 私、つい泣いてしまいました。
「波の下にも都のさぶらふぞ」
平家のお話ではいつも、このあたりで泣けてしまいます。 松坂慶子の時子、ため息がでるほど素敵でした。 物腰の柔らかな気品溢れた美しい佇まい、一門を束ねる女性の長としての毅然とした強さと激しさ。美事でした。
あと、壇ノ浦のくだりでやはり泣けてくるのは、新中納言知盛です。
「天竺、振旦にも日本我朝にもならびなき名将勇士といへども、運命つきぬれば力及ばず」
「見るべきほどのことは見つ」
武士としての自負と、潔い諦観。 平家一門の栄華と滅亡をすべて見てきた彼のこの台詞の重みに、いつもじんとしてしまいます。
うーん、でも。能登殿が出てこなかったのは、ちょっと残念です。 壇ノ浦の合戦には、欠かせない人なのになあ。 仕方ないですね。
なんて、平家物語絡みのお話になってしまってすみません!(><)
さて。源氏方ですが。 義経の八艘飛び、さすがにタッキーでしたね。 あんな重そうな鎧をつけて、軽々と飛び上がっていました。 金砂がずーっときらきらしていたのは、ちょっと少女マンガのようでしたが。 弁慶の石投げは、なんだか軽そうな石に見えてしまったのが残念でした。 梶原景時との確執も、これからの困難が予想されますね。
しかし。戦というのは、やりきれないですねえ。 源氏の勝因は、義経が掟破りにも平家方の船の漕ぎ手を狙い撃ちしたのも一因と言われていますね。 当時の戦の作法では、直接戦闘に関係のない人を狙うのはご法度だったんですよね。 戦争にルールはないといえばそれまでですが、あえて非戦闘員の民間人(ちょっと違うけど)を射殺すとは……と、平家贔屓の私は、ちょっと非難の目を向けてしまうのでありました。
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