[58] 第28回 「頼朝非情なり」(7月17日放送) |
- 華霞 香佑 - 2005年07月17日 (日) 21時15分
義経と頼朝の間に見えない溝が生じました。
一の谷の合戦で捕らえた平重衡を鎌倉まで護送する義経。途中、幼い頃の思い出話をふたりは語り始めます。 平家の公達と源氏の御曹司とは言え、兄弟と思い過ごした日々。 この関係がある以上、兄とはいえ頼朝になじめないものを感じるのも仕方ないことだと思います。
しかも、義経が鎌倉滞在中に、義高が大姫の館から失踪します。 結局、捕らえられた義高の命ごいのため、兄・頼朝に目通りを願いますが、それも叶わず、義高は斬首となります。
大姫から、「九郎叔父上も父上と同じゃ」と激しい拒絶を受ける義経。 源氏の身内同士がなぜ争わなければならないのか。 義経の思いはどうしてもそこから離れる事はありません。 平家や源氏にこだわらず、武士の世界を作ろうとする頼朝。
このふたりの考えは交じることなく平行線を辿り、兄弟の別れとなっていくのかと思います。
平家は身びいきで滅び、源氏は身内同士の争いが元で、北条氏にとって変わられます。 歴史の一時代を色だった武者たちの悲劇と言えます。
今日は心が重くなるお話でした。
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