タイトル:優しい魔王 |
ファンタジー |
ボカロ曲「六兆年と一夜物語」を題材?としたものです。下手かもしれませんが、温かい目で見てください。
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古川 影月 2017年06月25日 (日) 15時51分(93) |
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題名:第1章 僕が生まれた日 |
昔々、なもない時代に作られた集落に、一人の男の子が生まれました。男の子はなぜか名前がありませんでしたでしたが、お母さんとお父さんと幸せに暮らしていました。ある日、男の子がお使いを頼まれて市場にいきました。そしてお店にいき「これをくださいな」と、お金と商品をお店の人に見せて、お金を渡しました。すると・・・『あんたのようなやつに売るものなんて、ないよ!とっとと出ていきな!』お店の人がとても怖く見えた男の子は、お金を握り締めて家に帰っていきました。「お店の人に怒られて、買ってこれませんでした」とは、お母さんやお父さんにはいえないと思った男の子はしかたなく、家に帰る途中に山で同じものを同じ量だけとってきて帰りました・・・夕方になり、そのうち家が見えてくると、ホッとしたのか男の子は走って家までいきました。「ただいま!母さん、父さん!」そういいながら扉をあけると・・・家の中は赤と黒に染まっていました。お母さんが楽しく料理をしていた台所も、お父さんがよくあそんでくれた居間も、皆で寝ていた寝室も・・・男の子はいやな匂いでいっぱいの家を駆け回り、両親を探しました。探して探して、ついには裏にある山にいきました。もう日が沈んでいたので、当然山の中は真っ暗。男の子は何回も何回も転びましたが、ついには頂上の近くまで上りました。口の中にいやな味がひろがり、ひざ小僧は赤く染まりました。そして、頂上に行くと・・・なにやら黒い塊が二つ、草の上に無造作に置かれていました。そのうち朝日がのぼり、頂上が明るくなると・・・黒い塊の正体がわかってきました。男の子は泣きました。泣いて泣いて、泣きじゃくりました。そのあとのことは意識がもうろうとしていてわからなかったようですが・・・誰かの声。馬のいななき。冷たい床の感触は、確かに覚えていました・・・ 第1章 終わり
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古川 影月 2017年06月25日 (日) 16時22分(94) |