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[164] 最後の戦い 「6章 幻影と因縁の城」
大志 - 2005年10月19日 (水) 19時35分

砦からも見える、高く高くそびえる城。そこの城に住む男こそ
今回の事件の根源だった。

「戻ったぞ。」

「ご主人様。ご無事でお戻りいただいて、私めも大変感激
 しております」

「レクス達が『四翼』相手に奮闘しとるようだが・・・。
 それも長く持たんだろう」

男は、自室に向かった。そして、教団の本城である砦の様子が
見れるモニターを出した。椅子に座り、煙草を吹かす。

「あの兵どもは、神竜を完全に復活させる糧となってもらう。
 ここに来られても、あの砦のように簡単には攻められんよ」

「ここは数々の勇者が散っていった城ですからね。お父上の代か ら継がれた計画、必ずや成功させましょう」

男はコクン、と頷く。

「人の数だけこの城は存在する、何て言うが・・・。
 その通りだな。この城を強くするのは、挑戦する本人だ。
 今回は、なかなか手強そうなメンバーだぞ」

男が笑う。部下・・・ と言っても、機械だが、そいつは
紙を持ってきた。

「今回もあれ、やりますか」
少し笑い声になる。この機械は、感情があるのだ。

「ん、そうだな。今回はこの人数か・・・。よし、私は終わった
 ぞ、お前は?」

部下機械はペンを手に、すらすらと書き始めた。この2人、
今回は何人がゴールするか、賭けをしているのだ。男の方は
今までの経験から、0人と予想したが・・・。

「!正気か、お前!これじゃ、賭け金を自ら捨てに行くような
 もんだぜ?ただでさえ、いつもお前は負けているのだか    ら・・・」

「今回は、これで良いですよ。・・・さぁ、状況は
 どうでしょう。何人残るか楽しみですな」

「はぁ・・・」
男は、呆れ顔だった。この男の正体は、誰も知らない・・・。
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                       続く



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