[391] 傭兵団 第34章 |
- セン傭兵団 - 2006年10月17日 (火) 00時26分
居間にセン・キルス・サリア・シスル・バロンが座って話している
セン「え〜・・・て〜な訳で〜だから」
サリア「・・・どうしてお前は自分の体を大切にしないのだ」
セン「ん〜・・・あれだよ、色々あるんだよ・・・なぁキルス」
キルス「振るな」
シスル「つー事は長期間休むってか?」
セン「ああ、片目の生活に慣れるまで傭兵は休業するしかないな、キルス、後頼んだ」
キルス「分かってる」
セン「それじゃ、俺は部屋に行かせて貰うから〜」
センが立ち上がった時
バロン「団長、話があるんだけどいいかい?」
セン「?」
バロン「・・・ここで話すのは少しまずいから倉庫にくれないかい?」 ________________________________________________________ バロン「・・・昨日、フェイズ君が夜襲を受けてね」
セン「夜襲?何でまた」
バロン「さぁ、でもなんだか訳ありみたいだったよ・・・あ、居間から言う事は僕しか知らないから・・・ここだよ」
倉庫の奥へ付くと鎖でつながれた女性が座っていた
セン「・・・どちら様?」
バロン「夜襲をしてきた人、昨日追いかけて捕まえたんだ」
バロンはその暗殺者に近づき
バロン「まず、君の名前から聞こうか・・・名前は何て言うんだい?」
???「・・・」
バロン「フェイズ君を狙った理由は?」
???「・・・」
バロン「何を聞いてもこれでね・・・そこでなんだけど、明後日まで仕事休んでいいかい?」
セン「・・・仕事を休むって・・・フェイズやネイルはどうする気だよ、俺やお前が居ないんじゃあ結構不安なんだけど」
バロン「それならノイセルさんかクウェイクさんが適任だよ、特にノイセルさんの方はいろんな意味で目がいいしね」
セン「・・・何か聞き出せる自信はあるのか?」
バロン「そんなもの分からないさ、尋問なんて初めてだからね・・・相手がしびれを切らすのを待つだけだよ」
セン「・・・分かった、二日間の休日な、キルスに伝えとく」
バロン「やっぱり団長は話が分かるね」 ________________________________________________________ ノイセル「・・・何で俺が呼ばれたんだ・・・」
セン「ああ、そのことなんだけどさ〜俺は戦えないし、バロンも休むし、ネイルはまだ心許ないし、フェイズもどこか抜けてるから二日間の間だけ二人を護って欲しいんだけど」
ノイセル「・・・別に構わないが・・・だが団長、ひとついいか」
セン「何だ?」
ノイセル「フェイズを信頼して大丈夫なのか?」
セン「えぇ!?何で!?今まで一緒にやってきた仲間じゃん!」
ノイセル「そうなんだがな・・・今更なんだが、ネイルが俺を殺そうとしたときの話だ」
セン「・・・何かあったのか?」
ノイセル「・・・うまくは言えないが・・・何というか・・・オーラ?」
セン「・・・意味分からないんだけど・・・まぁいいや、とりあえず注意はしとく」 ________________________________________________________ センが廊下を歩いていると、やたら騒がしいことに気付く、玄関へ出てみた
セン「どうしたのお前ら」
ネイル「え?うん、空に黒いのが・・・」
セン「黒?何だそら」
センは見上げてみると、本当に黒い物体がこちらへ向かっている
セン「何か黒いの来てない?・・・黒いの来てるよね!」
その黒いのは人間の背丈並みにある鴉だった、地上に降りるやいなや光を発し、セシルの姿になった
セン「お〜、久しぶりだな〜、元気・・・じゃないよな」
セシル「ええ、勿論・・・元気じゃないに決まってるじゃないですかぁ〜」
セン「・・・まぁはっきり言ってお前が元気かどうかなんてどうでもいい、少しこっちに来てくれ」 ___________________ただいま会議中_____________________________ セシル「それでどうするんですか〜?」
セン「いや、どうするか迷ってるからお前に聞いてるんじゃん、ノイセル一人だけだったら二人の面倒見切れないだろ?」
セシル「そうですねぇ〜、いっその事フェイズ君の行動を制限すればいいんじゃないですか〜?それなら二人同時に面倒が見られますし」
セン「・・・ネイルとフェイズを一緒にするとあぶない的なことをノイセルが言ってたんだけど」
セシル「それを防ぐためのノイセルさんじゃないですか〜、大体フェイズ君に簡単に殺されるネイルさんじゃない事くらいは団長だって知ってるはずじゃないですか〜?」
セン「それはそんなんだがな〜」
セシルはいつもの糸目をカッと開き、センへきつく話した
セシル「・・・オイコラ優柔不断野郎、何ですかさっきから人の提案否定しかしてないじゃないですか、そこまで心配なら自分でどうにかしたらいいじゃないですか」
セン「・・・(怖ッ!)いやでも俺目が〜」
セシル「目とかどうでもいいじゃないですか、そんな事言うなら利き手使い物にならなくなったバロンさんはどうなんですか」
セン「・・・すんません、仰るとおりで御座います」
セシル「それでは、二人の監視、頑張って下さいねぇ〜♪それとノイセルさん、立ち聞きは趣味が悪いですよ〜?」
セシルはいつもの糸目に戻って、部屋を出て行った
ノイセル「・・・誰だあいつ・・・」
セン「・・・シスルの弟、何に対してもすごい適応力がある天才様・・・はっきり言ってこの傭兵団の影の支配者」
ノイセル「影の支配者・・・ってどうにかする気ないのか?」
セン「あいつの怖さを知ればそんな気起きなくなる・・・」 ________________________________________________________ 作者「久々だな〜」
ソロン「・・・つまり・・・この話は何が言いたかったんだ」
作者「つまりセシルはすごくて怖いですよ〜って話」
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