[385] 傭兵団 第33章 |
- セン傭兵団 - 2006年09月23日 (土) 23時59分
________________________バロンサイド________________________ 今もバロンは逃げ出した暗殺者を追いかけて森の中を駆けていた
バロン「いい加減諦めたらどうだい?時間の無駄・・・だよ!」
面倒くさそうに言い放ち、ナイフを暗殺者に向けて投げた 暗殺者はダガーでナイフを弾き、埒が明かないと思ったのか、急にその場に止まった
バロン「ふぅ、やっと止まってくれたね・・・」
そう言いながらダガーを取り出そうと懐に右手を突っ込んだ瞬間、暗殺者が突撃してきた
バロン「・・・なかなか酷いことをする人だね」
バロンはダガーが届かない距離で暗殺者の右手を左手で止め、強く握りしめた
???「くっ・・・あぁっ!」
バロン「・・・」
暗殺者の細い腕がバロンに強く握りしめられると、暗殺者は高い声を出し、手からダガーを落とした。 と同時に、バロンは右手で暗殺者の口を塞ぎ押し倒して、失神させた。
バロン「・・・標的の確保成功・・・」 _________________________センサイド________________________ 10M下に飛び降りたとき、ショックで気絶してしまったネイルを背負って下丘(何それ)しているセン
セン「・・・ったく・・・倒れたいのは俺の方なのに・・・」
センは飛び降りたとき、気の枝を顔に勢いよくぶつけ、右の眉毛の辺りから頬の辺りまで深い傷を負っていた
セン「・・・あ〜、やばいな・・・頭がガンガンしてきた、ホイッスルも置き忘れてるし・・・」
その後、少し歩いて地面に座り込んだ
セン「・・・拠点まで、あと少しって所か・・・よし」
そういってまた立ち上がろうとしたのだが、足に力が入らず膝を突いてしまう
セン「・・・こいつは・・・仲間を待たなきゃ駄目か・・・」
ネイルを背中から下ろして、自分に応急処置をした __________________________第2拠点__________________________ サリア「キルス!」
サリアが走ってキルスの肩を叩く
キルス「サリア、どうかしたか?」
サリア「センが居ないんだ!ネイルも!」
キルス「どうせ剣の訓練だろう」
とキルスが吐き捨てた時
クウェイク「確かにそうだが、遅すぎる」
戦闘装備をしたクウェイクが廊下から姿を現した
キルス「?・・・遅すぎるって・・・剣の稽古が終わる時間はあいつの気分だろ?」
クウェイク「確かにそうらしいが、今日のは30分間と決めているらしい、4時25分に出て徒歩8分であの丘には着く、つまりここへ戻ってくるのは本来なら50分程度だ・・・だが5時半になっても帰ってきていないと言うことは何かあったと俺は考える」
キルス「・・・何でそんなこと知ってるんだ?」
クウェイク「同じ弟子を持つ物同士話事も多い、俺はここの地形にもくわしいからな・・・行くぞ、ベイン」
ベイン「了解ッス!」
キルス「・・・俺も治療の準備を始めておくか・・・サリア、悪いがシオンを起こしてきてくれ」
サリア「分かった ________________________________________________________ そして二人は気絶しているセンとネイルを連れて帰ってきた。 センの傷はかなり酷く、すぐに治療が行われた
そして数日後 _________________________キルスの部屋_________________________ キルス「気分はどうだ」
顔の右側のほとんどに包帯巻いているセンにキルスが話しかけた
セン「ん〜・・・可は無く不可は有り有り・・・」
キルス「・・・まあ・・・そうだろうな」
シスル「傭兵はどうすんだ?」
セン「この視界に慣れてから再開する」
キルス「・・・はぁ、やっぱりそうか・・・」
セン「当然じゃん、俺はやるとこまでやるぞ」
シスル「やるとこまでやるのは結構だがな、しっかり目の事は伝えとけよ」
セン「分かってるよ、それじゃ」 ________________________________________________________ ネイル「兄さん!」
サリア「セン!」
センが廊下を歩いていると二人から自分を呼び止める声がした
セン「よっ、久々だな・・・と言ってもちょっと期間だったけどな・・・」
サリア「顔は大丈夫なのか?」
センはその言葉を聞いた瞬間、暗い顔をした
サリア「あっ、す、すまない。触れてはいけなかったか?」
セン「いや、別に・・・少し早いかもしんねぇけど、告白しておくか」
ネイル・サリア「告白?」
セン「ああ」
センは顔の包帯を巻き取り、素顔を見せた
セン「キルスからの話によると、俺の右目はもう駄目らしい」
サリア「え・・・」
ネイル「駄目って・・・どういう・・・」
セン「どういったもこういったも、そう言う意味だよ、使い物にならなくなったんだ」
センは自分の右目を指さしながら言った
セン「まぁ、詳しい事は後で言うから、今はそう言うことで」 ________________________________________________________ 作者「どうやって切ろうか考えました」
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