[381] 傭兵団 第31章 |
- セン傭兵団 - 2006年08月31日 (木) 21時40分
センとサリアが拠点を出て行った数分後・・・
ネイル「シオンさん、兄さん知らない?」
シオン「団長ですか?先ほど外へ出かけましたよ」
ネイル「えぇ!?もう・・・しょうがないな〜」
シオン「何かあったんですか?」
ネイル「ううん、別にたいしたことじゃないから」
ネイル入り口へ走っていった
シオン「・・・今日は何かと騒がしいですね」
ザンバー「ああ、ブレイクやキルスは毎日苦労してるんだろうな・・・」 _______________________________________________________
サリア「セン!いい加減諦めろ!」
セン「嫌だね!俺はアウトドアなんだよ!・・・って、ん?」
センは急に止まり、止まりきれなかったサリアがセンの背中に衝突し、二人一緒に転んだ
サリア「・・・っ・・・いきなり止まる奴があるか!」
セン「あ、ああ・・・悪い」
センが立ち上がり前を見つめている、気になったサリアは顔をのぞき込んで
サリア「?どうしたんだ?そんな険しい顔をして・・・」
サリアが前を見ると一人の女が立っている
???「おや、久しぶりですね」
セン「・・・よ・・・よぉ、久しぶり、リース」
サリア「・・・誰だ?」
セン「知り合いだ」
リース「今日は珍しく相方とは居ないのですね、こちらとしては静かでその方が嬉しいのですが・・・」
サリア「・・・相方?」
セン「キルスのことだ・・・それを言うなら、お前だってベリアルが居ないじゃないか」
リース「あの方なら、今頃どこぞの山賊潰しをやっている頃でしょう・・・『用事があるからここで待ってろ』と言われましたが」
セン「・・・あいつなら十分あり得るな・・・」
リース「ところで、そろそろ帰った方がいい・・・と言うことだけ忠告しておきます」
セン「あ、そう?なら帰る。お前の忠告を無視したら何が起こるか分かったもんじゃないからな」
センはそう言って来た道を歩き始めた
サリア「え・・・ちょっと待て!セン!」
サリアもその後を走ってついていった ________________________________________________________ ベリアル「待たせたな」
リース「また喧嘩ですか・・・性懲りもなく」
ベリアル「まぁな、俺の楽しみの1つだからな・・・ところで、さっきまで誰か居たか?」
リース「何を言っているんですか、誰もいませんよ・・・喧嘩で目でもやられましたか?」
ベリアル「言い過ぎ」 ________________________________________________________ セン「・・・ふぅ、マジでビビったぁ!あいつが居るとは思わなかった・・・」
サリア「・・・いったい何者なんだ、あいつ」
セン「ああ、俺の戦友のパートナーだ、本当に恐ろしいんだよ、いろんな意味で」
サリア「いろんな意味・・・?」
サリアが考え込んでいると、道の奥から声と足音が聞こえる
「さーん!」
セン・サリア「?」
ネイル「兄さーん?」
ネイルがセンを呼びながら道を走っている、ネイルはセンを見つけ、近付いた
ネイル「兄さん♪」
セン「な・・・なんだネイル、そんな上機嫌で」
ネイル「あ、分かる?・・・ま、それはいいとして・・・はいこれ」
セン「・・・この箱状な物はいったい何だ」
ネイル「弁当、料理をそのまま外に持って行ったら変じゃない?」
セン「まぁ・・・そりゃあそうだがな・・・」
ネイル「ちゃんと食べてね♪」
セン「あ・・・ああ・・・」
半ば諦めかけているセンの肩をサリアが優しく叩き
サリア「・・・無理をしなくてもいいと思うぞ、いざとなれば私も食べてやる」
セン「いや・・・もしもこれを免疫のない他の奴らが食ったらそれこそ大惨事だ・・・俺が食う」
ネイル「あ、それともう一つあるんだけどね・・・実は・・・」
ネイルは用件を言おうしたとき、口ごもってしまった。
セン「・・・まぁ、言いにくいんなら後でじっくり話せばいい、ひとまず帰ろうや」 ___________________________会議室__________________________ セン「で?何が言いたいんだ?」
ネイル「え・・・と・・・うん・・・そろそろクラスチェンジがしたいんだけど」
セン「クラスチェンジ?そんなこと?」
ネイル「う・・・うん」
セン「何だ、どんなことかと思ったらそんなことか〜・・・いいぞ」
ネイル「え!?本当!?」
セン「ただし、試験を受けてからな」
ネイル「・・・試験?」
セン「ああ、本来なら即OKなんだが、やっぱり教え子にはある程度の試練を与えなきゃな」
ネイル「で・・・試験って何をするの?」
セン「そうだな・・・じゃあ、明日の朝四時に近くの丘へ来てくれ、その時話す」
ネイル「うん、分かった」 __________________________四時____________________________
ネイル「・・・来ないな・・・兄さん・・・」
25分後
セン「いや、悪い、寝坊し・・・た」
ネイル「兄さん!こんな時に遅れるなんて酷いよ!今の時期結構寒かったんだからね!」
セン「なら厚着にしろや」
ネイル「嫌だ!」
セン「・・・断固拒否かよ・・・まぁ、んなことどうでもいいや、それじゃあ試験の内容だけどな」
ネイル「うん」
セン「今から30分の間に俺の体のどこかに木刀をあてればOK、ただし、俺も反撃くらいはするから」
ネイル「え・・・私木刀持ってきてない・・・」
セン「ああ、大丈夫、2本持ってきたから」
センは木刀をネイルに手渡し、木刀を構えた
ネイル「え?あ、有り難う・・・ってもう始めるの!?」
セン「ああ、早く構えろや」
ネイル「ストップ・・・・・・・・・・・いいよ」
セン「それじゃあ、開始」 _______________________________________________________ 作者「・・・早寝癖がついたな・・・」
セン「いいことじゃん」
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