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[377] 傭兵団 第30章 
セン傭兵団 - 2006年08月02日 (水) 08時43分

第2拠点、シオンの部屋・・・ここにベッドに座っているセンとその横に立っているシオンがいた

セン「・・・あ〜・・・」

シオン「・・・団長、寝起きだからってその声と顔はまずいですよ」

セン「・・・」

シオン「団長・・・?・・・座ったまま寝てる・・・」

シオンが呆れているとき、ガチャという音と共にネイルとフェイズが部屋に入ってきた

ネイル「・・・兄さん」

シオン「・・・団長、ネイルさんが呼んでますよ」

といってもセンが起きるわけもなく

シオン「・・・少し待っていてくれませんか?」

シオンはセンの真後ろに行き、水をセンの背中に流し込んだ

セン「うおっ!なっ何!?冷たっ!テメ!けが人にそれはねぇだろ!染みるだろうが!」

シオン「折角ネイルさんが自分から話しに来たんですからしっかり聞いて下さい」

セン「あ・・・ああ、分かった、分かったからそう怖い顔すんな」

シオンはその後、目を隠している前髪をあげて、ニコッと笑った
_____________________________________________________
セン「・・・あの笑顔が結構怖い・・・まぁ、んな事はどうでもいいや、で?何か用か?」

ネイル「い、いや、別に・・・ただ、体はどうなのかなって・・・」

セン「体ねぇ〜、まぁ大丈夫なんじゃねぇの?一週間もすりゃ治るさ」

フェイズ「・・・どんな回復能力ですか」

セン「いや〜、昔っから女二人のせいで喧嘩がらみの事が多くてなぁ〜、それで体が頑丈になったかもしんねぇな」

ネイル「そう・・・うん、でも大丈夫なんだね・・・それじゃあ・・・」

そう言ってネイルが振り向いた瞬間、部屋にサリアが入ってきた

ネイル「あ、お早う・・・」

サリアはネイルをにらみつけ

サリア「よくもまぁ、ここに居られたものだな」

ネイル「!・・・」

フェイズ「サリアさん!」

セン(・・・なんか・・・めっちゃ俺居づらいんですけど!なんかやべぇよ、サリアの目が怖いよ)

セン「サ、サリア、何か用か?」

サリア「ああ、シオンからお前を見張っておくように言われた」

セン「見張るってな・・・いくら俺でもこの怪我じゃあ相当の事がない限り逃げださねぇぞ」

サリア「私もそう言ったのだがな・・・シオンが(いえいえ、あの方は油断も隙もありませんよ)と言われてな」

セン「あの野郎・・・まぁ丁度いいや、暇だから俺の刀持ってきてくれよ」

サリア「・・・どうして私がお前の刀を持ってこなければならないのだ」

セン「いいじゃん、大体キルスに頼んでまでここまで来たんだ、少しは働け」

サリア「・・・仕方がないな・・・」

サリアはそう言って部屋から出て行った、センは立ち上がってネイルの方をポンと叩いて

セン「・・・まぁ、あまり気にすんな、サリアはキツイからな」

ネイル「う、うん」

セン「さて、サリアを出払わせてやったから、早く出て行った方がいいぞ?」

フェイズ「そうですね・・・今度は まだ居たのか とでも言われるかもしれませんしね」

セン「そ、こっちからしても聞くに耐えないからな」

二人は退室するときに一礼をして出て行った、それを見たセンはまた部どの上に座った

セン「・・・微妙に律儀だなあいつら」

センがぼやくと今度はサリアが入室してきた

サリア「持ってきたぞ」

セン「ああ、ありがとう」

サリア「・・・二つ聞いていいか?」

セン「どうぞ」

サリア「刀なんて持ってこさせてどうするつもりだ」

セン「そりゃあ暇つぶし代わりに研いだり、手入れしたり・・・」

サリア「・・・読書でもした方がまだいいと思うのだが・・・」

セン「いいんだよ、俺はこっちの方がいい」

サリア「それじゃあもう一つ・・・どうして貴様はあいつに以前と変わらない態度で居られるのだ?」

セン「あいつ?ネイルのことか?」

サリア「ああ」

セン「そうだな・・・あいつも二度としないと反省もしたからじゃねぇの?」

サリア「・・・それだけか?自分を斬った相手をそれだけで許すのか?」

セン「どうだろうな・・・そりゃあ、賊とかだったら許さねぇけど・・・やっぱり俺も共感するところが多数あったからかねぇ」

サリア「・・・共感するところ・・・」

セン「例えばお前と最初に会ったときの事だけど、あのときだってお前に共感したからだしな」

サリア「なかなか自分に正直に生きてるな・・・」

セン「・・・自分では結構自分に嘘をついてると思ってんだけどな・・・」

センは少し間をおいて

セン「まぁなんだ、とりあえずあいつを許してやってくれや、結構傭兵団の中でも居場所がないみたいだしな」

サリア「・・・分かった、お前がそう言うなら許す」

セン「悪いな」

センはそう言って部屋を出ようとしたが、それをサリアに止められた

サリア「・・・何処に行く気だ」

セン「何処って・・・外?」

サリア「まだ怪我は完治していないだろう?もう少し安静にしておけ」

セン「ただ散歩するだけだよ、それだけなら文句ねぇだろ?」

サリア「いや駄目だ、最近この近くに通り魔が出没しているらしい、あまり外に出歩かない方がいい・・・とザンバーが言っていたぞ」

セン「通り魔ねぇ・・・まぁ、どうでもいいけど」

と言ってセンは立ち上がって

セン「ちょっくらトイレ行ってくる」

と、ドアを閉め、玄関の方へ歩いていった

足音がトイレとは違う方向から聞こえたサリアはドアを開けて

サリア「セン、トイレはそっちじゃないぞ」

センは不気味な笑みを浮かべて

セン「散歩でもしてくるから〜」

サリア「な・・・!」

センは何処に出口があるのか分からないのに走っていった、それに続いてサリアも走った
__________________________庭____________________________

ドタドタドタドタ

ハイネス「・・・騒がしいな」

庭で、シオン、ハイネス、ザンバー、ノイセルが塀に寄りかかっている

ザンバー「本当だな・・・まぁ、どうせ団長が脱走を試みてるんだろうけどな」

シオン「あの方もたまにはインドアしておけばいいのに」

ザンバー「あはは、インドアな団長なんて考えられないな」

すると、ドアからセンが飛び出し、塀にもたれて座っているハイネスへ向かっていき

セン「ハイネス!体借りるぞ!」

と言って、ハイネスに飛び乗り、そこからジャンプして、塀を乗り越えた・・・それに続いてサリアも同じ事をして捨てぜりふに

サリア「ハイネス!すまない!」

そして何事もなかったのように、センを追いかけていった

ハイネスの頭には大量の土が付いている

ザンバー・ハイネス・シオン「・・・」

ノイセル「あ〜・・・その・・・何だ、大丈夫か?」

ハイネス「・・・精神的には致命傷だ・・・」

ノイセル「不憫な・・・」
_______________________________________________________
作者「ハイネス、初出番です・・・まぁんなことはどうだっていいんです、これ20日ぶりに修正しました」

ソロン「・・・何をしてたんだ」

作者「パワプロ13とか13とか【ネギま】1〜10を読んだとか・・・あれ結構おもしろかったね、あれだね、楓さんがいったことは本当だったね」

ソロン「・・・」



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